横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ジョウビタキが帰ってきた

2007-11-30 08:25:51 | 近所

近所の造園の林に小鳥が止まったので、少し遠いけれど撮ってみた。
はっきりしないがジョウビタキの雌のように見えた。
そろそろ冬の小鳥たちが姿を見せるようになった。


昨日の朝、窓の外を何かが動くのが見えた。
川の向こうにいたのはジョウビタキの雄だ。


例によって窓ガラス越しにとるのでアングルは向こうまかせが、
インターネットを検索したところでは背中の写真は案外少ないようだ。


しばらくして木から川べりへ降りた。
水浴びでもするのかと思ったが、


水を少し飲んだだけのようだった。


窓の外にはメジロ、シジュウカラ、ヤマガラたちも頻繁に来るようになった。

大きな花、小さな花

2007-11-29 09:50:53 | 近所

市民の森の近くで毎年コダチダリア(キク科)が咲く。


皇帝ダリアとも呼ばれるほど背が高く花も大きい。


市民の森の中には花が少ない季節だが、紫色の小さな花がひっそり咲いていた。
皇帝ダリアとはあまりにも大きさが違って気づく人も少ないにちがいない。


スミレ(スミレ科)
品種も知らない、このスミレはどうして今頃咲いたのだろうか。

奥多摩、いろいろ

2007-11-28 15:24:05 | 近所

奥多摩湖(小河内ダム)は東京都民の水源であり、東京都水道局が管理している。
この下流にいくつかある発電所が東京都交通局の事業であることを初めて知った。


鳩ノ巣からの遊歩道の途中にある白丸ダムは、発電のための水量を調整する施設らしい。
ダムから下流を眺めると流れとは逆の傾斜で階段のようなものが見える。
これは平成14年3月に完成した一部トンネル式の魚道で、魚の遡上を助ける。
魚道落差27m、魚道延長332m(トンネル区間125m)
階段の一番上から左へ折り返しトンネルを通ってダムの上部へ出る。


いろんな魚道形式は知らないけれど、
ここの開水路部では急勾配に対応でき、魚に負担をかけない階段式の「アイスハーバー型魚道」、
トンネル部では「潜孔型魚道」と2つの形式が採用されているそうだ。
トンネルの中には、暗いところに入った魚が戸惑わないように照明が設けられている。
このあたりのところを見学したいと施設入り口に行くと「月曜日休館」とのことで残念であった。


奥多摩駅の近くにある奥氷川神社は
さいたま市の大宮氷川神社、所沢市の中氷川神社とならび「武蔵三氷川」神社のひとつだ。
小さな境内だが、この三本杉が目立つ。
幹囲7.36m、高さは49.3mあり高さ3mあたりのところで三本に分岐している。
分岐しているのか三本の根元が合着したのか・・?


氷川渓谷のあたりで、日原川が多摩川に合流する。
水の色を比較すると多摩川のほうが白濁しているようだ。
上流の奥多摩湖から放流される水が白濁する成分を含んでいるのだろう。


このあたりは石灰石が多く、渓谷の風景と対照的なこんな工場もある。
青梅線の御嶽から奥多摩の間は石灰石輸送のために昭和19年に敷設された。


せっかく来たので奥多摩湖までバスで往復した。
若いころ小河内ダムが出来て感心したものだが、その後あちこちに大きいダムが出来て
堤高さ、貯水容量その他のランキングは上位を譲った。

奥多摩湖は湖畔をぐるっと回れる散策路がある。
今回はさわりだけ歩いたが、春の季節にでもゆっくり歩いてみたいと思った。


メタセコイアはスギ科だけど、このように紅葉してやがて落葉する。


氷川渓谷に戻って、近くの温泉に入って帰ろうと思ったら、
どこも「月曜日休業」とのことで、これも残念だった。


奥多摩、紅葉の具合

2007-11-27 16:02:06 | 近所

月曜日、暖かく晴れそうだったので、奥多摩まで紅葉を見に行った。
青梅線で御嶽の少し先の鳩ノ巣駅まで行って多摩川上流べりに降りる。


鳩ノ巣渓谷から白丸ダムを経て数馬峡まで遊歩道を歩くが、
期待したような鮮やかな紅葉は見られない。
白っぽい川の日陰に映る木々も地味なものだ。


ところどころに架かっている橋から渓谷を眺める。
これは奥多摩駅の近くの氷川渓谷。
紅葉の時期が遅いのか早いのか、色が悪いのはたしかだ。


モミジの色も真っ赤ではなく、こんな縁取りみたいなものを見つけて遊ぶ。


最後はバスに乗って奥多摩湖まで行ってみた。
奥多摩湖すなわち小河内ダムは東京の水源だが発電所も併設されている。


一日歩いても花はあまり咲いていなかったが、
白丸ダムの近くでサルトリイバラの実を見つけた。


アメリカイヌホオズキの花と実

2007-11-26 21:20:43 | 近所

すぐ近所の林が開発されて介護老人保健施設ができた。
そこの植え込みにはちゃんとした植木が植栽されたが、
野草たちもしっかり顔を出している。
アメリカイヌホオズキもその一つだ。


アメリカイヌホオズキ(ナス科)
アメリカイヌホオズキの花の色は紫と白の両方あるようだ。


この同じ場所に隣りあわせで、どちらも咲いていた。


似たものにイヌホオズキがあるが、
アメリカイヌホオズキは花や実が1点から柄を出している。


イヌホオズキ(ナス科)
イヌホオズキのほうは少しずつずれた場所から花や実の柄を出す。
葉の幅も広いようだ。

今頃・・アブラナ科の仲間たち

2007-11-25 22:11:05 | 近所

上瀬谷の田んぼの近くにスカシタゴボウがいっぱい咲いている。
そして、この写真の手前に白く見えるのはナズナ。


また、こちらのスカシタゴボウの向こうには
細長い実と白い花のミチタネツケバナが見える。


スカシタゴボウ(アブラナ科)透田牛蒡
透かしの名前は葉っぱに由来しているそうだが、よく分からない。


ナズナ(アブラナ科)別名ペンペングサ
ナズナには、その形が別名の由来になった実がたくさんついている。


この季節になってまだ、新しい花茎を伸ばそうとしているものもある。


ミチタネツケバナ(アブラナ科)
ミチタネツケバナはスカシタゴボウに比べてうんと細長い実が特徴だ。


スカシタゴボウもナズナもミチタネツケバナも、
図鑑に書いてある花期からは外れている。

野球と木の実

2007-11-25 07:56:47 | 近所

近くの球場で少年野球教室が開かれた。


毎年このころになると、横浜ベイスタースのコーチや選手が数人参加して。
瀬谷区の少年野球チームを集めて基本的なことを指導してくれる。


いろんな大会はほぼ終わったが、
6年生は中学に向けて下級生は来年のために、
普段の練習とはちがった刺激になるようだ。


近くの高校でも来年に向けて練習試合を行っていた。

冬を迎えての練習が、来年どのように実るのか。
その形はさまざまだろう。


ソヨゴ(モチノキ科)
ソヨゴの実はウメモドキより数は少ないが、
長い柄で吊り下がる形が面白い。


スイカズラ(スイカズラ科)
個性的な花のスイカズラだが、実は地味に黒く熟す。

近所の紅葉、3種

2007-11-24 12:44:01 | 近所

そろそろ12月だがモミジ狩をできそうな場所も分からないので、近所を見て回る。
モミジの種類によっては紅くなっているものもある。
黄色い実は柚子だろうか。


ナツヅタは黄色から独特の赤色に変わっていく。


ニシキギは翼の枝に密着するように葉がついているのが面白い。


枝も老けてくると翼がなくなる。
弾けて赤い実が顔を出すのがニシキギの仲間の特徴だ。

今頃・・オオイヌノフグリ

2007-11-23 18:05:35 | 近所

畑のまわりなどを歩いていると、ホトケノザを見かける。
春ほどではないが、かなり旺盛に咲いている。


この前の旅行で九州の高原にも咲いていたのを思い出す。


ホトケノザがこの季節に咲くのは、そう珍しいことではない。
しかし今頃オオイヌノフグリを見たのは初めてだ。


もともと冬の終わりごろから咲き始める花だが、あわて者はどこにもいるものだ。

ハヤトウリをいただく

2007-11-23 06:05:00 | 近所

畑の中に大根が干されていた。
タクアンにでもなるのだろうか。


すぐ近所では木を伝って電柱を上ったところで実っているものがある。


ハヤトウリは旺盛なものだ。


例年のように「ご自由にどうぞ」と出されていたので3個いただく。


まずは塩をふって浅漬けにして食べた。
シャキシャキしておいしい。
前には天麩羅やあんかけで食べたこともある。
ハヤトウリ ごちそうさま 参照

ウメモドキ

2007-11-22 08:59:41 | 近所

今朝NHKBSで街道てくてく旅を見ていたら、仙台に雪が降っていた。
11月の雪は珍しいという。
横浜は青い空が広がっている。


ウメモドキ(モチノキ科)
モチノキやクロガネモチなどモチノキ科の木には赤い実がいっぱい生る。
中でもウメモドキが生け花によく使われるのは、この枝ぶりからだろうか。


ふわーっと暈してみても赤い実は赤い。


短い花序に2~3個の実がつく。
この葉が梅の葉に似ているからウメモドキとは気の毒な命名だと思ったが、
もどく(擬く)というのは本来そんなに悪い意味ではないようだ。


ニシキギ科のツルウメモドキは実が3つに割れる。

吉祥

2007-11-21 08:40:46 | 近所
有名料亭の吉兆が不祥事で世間を騒がせている。
めでたいことの兆しとは裏腹なことだ。
兄弟会社の中で独自路線を切り開こうとしたが、老舗の魂が抜けてしまったのだろう。


キチジョウソウ(ユリ科)吉祥草
吉祥という言葉も吉兆と同じ意味だと思うが、
東京の地名は吉祥寺(きちじょうじ)、京都の地名は吉祥院(きっしょういん)と、読みが違う。
吉祥寺に吉祥寺というお寺はないが、吉祥院には吉祥天ゆかりの吉祥院天満宮がある。



花茎の上のほうに咲くオシベ6本だけの花は雄花。


ちょっと下にメシベもついているのが両性花だそうだ。

去年に比べると花の数は少ないが、今年も来年も無事これ吉事ということだろう。


フッキソウ(ツゲ科)富貴草
もうひとつ、別名で吉祥草とも呼ばれるものがフッキソウ。
どちらにしてもめでたい名前だが、
常緑の葉ともう少ししたら見られるかもしれない白い実を見れば納得だ。


泉の森の鳥たち

2007-11-20 08:22:30 | 近所

先日から北海道や日本海側では雪が降っているという。
横浜も冷え込んで冬が近いことを思わせる。

泉の森にも冬の水鳥たちが増えてきた。
この前まで池にいたカルガモは近くの川など別の場所に移った。
けれども中には、前から住んでいる鳥たちで池に残っているものもいる。


これは今年の夏に生まれたカイツブリだろうと思う。
親の姿は見えないけれど二人兄弟(姉妹?)で残っている。

つい先日参照した記事 池のあたりで に家族連れの写真がある。


コサギやアオサギは冬鳥になんら影響されない。
このコサギは片足で立って、もうひとつの足を小刻みにゆすっている。


多分この足で何かを捕まえるわけではなくて


振動で泥の中から動き出してくる生き物をくわえようとしているのだ。


望遠レンズで撮っている人にならって
目を頭上はるか向こうに転ずると小鳥が2羽。
カワラヒワだというのだが、識別するには至らない。

これから冬鳥たちが楽しみになる。


なぜ赤い

2007-11-19 09:09:22 | 近所

赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い。赤い実をたべた。 
白い鳥、小鳥、なぜなぜ白い。白い実をたべた。
青い鳥、小鳥、なぜなぜ青い。青い実をたべた。  
        「赤い鳥小鳥」北原白秋

秋も深まると赤い実がいっぱい。赤い鳥が増えるのだろうか。


イイギリ(イイギリ科)
カツラに比べるとやや長いハート型の葉の緑の中で、
赤いブドウのようなイイギリの実はよく目立つ。

赤い実 木の実 なぜなぜ赤い・・・?
植物は赤い実を目立たせて、鳥に食べ物のありかを知らせている。
鳥は果実から栄養を得るかわりに種子を遠くに運んでやる。
そして両方の目的がうまく達成されるように、
相手との関わりの中で形質を変化させていくのを共進化というそうだ。


ところが、イイギリのたっぷりの赤い実に鳥が近づく様子はない。
さらに熟して、そろそろ黒くなりはじめたころ、なんでも食べるヒヨドリが来る。
なぜ最も目立つ時期に食べごろにしないのか。
これも共進化の過程のひとつなのだろう。


この黒い実は今年の実が早くも熟したのだろうか。
それとも去年の実がまだ残っているのか?
よく分からない。


このイイギリの傍にビワ(バラ科)の木があって、
チラホラ咲いていた。
普通の木は春に咲いて夏から秋に実るのに、ビワは変わり者だ。


ドングリのコマと珍しい花

2007-11-18 08:58:19 | 近所

地域のサークル「自然の語り部」はコミュニティスクールや区役所と協力して、
「森の探検隊員集まれ! どんぐりと遊ぼう」というイベントを行った。

小さな子から小学6年生まで14人と父母の付き添いもあり、
みんなで近くの市民の森を歩く。
花も蝶も見かけなくなったが、途中でカナヘビを何匹も見つける。
女の子もかわいいと言って平気で触っていた。


落ち葉の中から、ドングリを見つける。
コマを作って、うまく回るのはどんなドングリかなあ。


クヌギ、コナラ、シラカシなどのドングリを拾ってコミスクへ戻る。
これから、キリで穴を開けてツマヨウジを芯にしたコマを作る。


こんな風に出来上がるが、
芯が曲がっていたり長かったりさまざまだ。
いくつも作ったのを回してみて、自分の自信作を持って試合をする。


二人で「せーや」の掛け声で回して回転が止まれば負け。


3チームの団体戦にしたので熱が入った。

仲間のOさんから
「ベニバナボロギクに似た形で背が低いピンク色の花が近所に咲いている。
初めて見たし、調べても名前がわからない」と聞いた。


もちろん私にも心当たりがないので後で探しに行った。
たしかに道路のふちに、こんな花が一株だけ咲いていた。


帰ってきてからネットで調べてみると、ウスベニニガナ(キク科)のようだ。
花の形はニガナとは違うが葉は似ている。
本州南部から南に生息する花だというのに、どうしてこんなところにと思う。
早速、Oさんにも知らせておいた。