8月も終わり 2015-08-30 06:31:51 | 近所 ミズタマソウ(アカバナ科) 市民の森の入り口近くにミズタマソウがたくさん咲いていた。 花弁が2枚に雄しべ2本と雌しべという構成。 もう多くが丸い実になっていて、カギ状をした白い毛がいっぱい生えている。 道を挟んだ林側の木にはサトキマダラヒカゲが止まっていた。 一度飛びたっても、またしばらくして戻ってくる。 同じ木の根元に近いところにはカブトムシがゆっくりと樹液を吸っていた。 チョウもカブトムシも夏の勢いが弱まっていくのを感じているに違いない。
泉の森で初めて見た 2015-08-29 06:52:44 | 近所 泉の森の水車から奥の林に入っていくと木の幹にヒグラシが張り付いていた。 近づいても逃げもしないが鳴きもしない。 さらに奥へ、春にはカタクリやヤマブキソウなどが咲くあたりに入る。 今は花が少ない時期だが、薄紫のランみたいな花が目に入った。 大きな葉が数枚ついている。 ナツエビネ(ラン科) 名前がすぐには分からなかったが調べると、ナツエビネらしい。 2mほど向こうに、もう一株が咲いていた。 この場所あたりでエビネを毎年見るがナツエビネには初めて会った。
市民の森。今咲く花。 2015-08-28 06:29:33 | 近所 瀬谷市民の森。車道に近く少し明るいところで背の高い草に白い花が咲いている。 オトコエシ(スイカズラ科、オミナエシ科) 毎年ここで見られるオトコエシだ。 オトギリソウ(オトギリソウ科) すぐそばに何株かオトギリソウが咲いていた。 高峰高原でも見たが、市民の森では7月以来最近は咲いてないなと思っていた。 実はオトギリソウは一日花で午前中には閉じるので、午後に行っても花を見なかったようだ。 マルバハギ(マメ科) 近くにはマルバハギが何本かあり、花がちらほら咲き始めている。 キチョウが蜜を吸っている。キチョウは産卵もハギやネムなどマメ科の植物で行う。
ヤブガラシに蜂も来る 2015-08-27 06:48:12 | 近所 ヤブガラシにやって来るのはチョウばかりではない。 けっこうハチの仲間が多い。 獰猛なオオスズメバチもヤブガラシの花に来たときは蜜に夢中だ。 こちらはヒメハラナガツチバチというのだろうか。 ツチバチは寄生蜂の仲間だそうだ。 コガネムシやハナムグリなど甲虫の幼虫に卵を産み付け孵化した子供は幼虫を食べて育つ。 ハナムグリもヤブガラシに来ていたが、まさか近くに寄生蜂がいるとは知る由もない。 アブの仲間もヤブガラシが好きだ。 キゴシハナアブは初めて見た。腰のあたり(腹部)の黄色と胸の縦縞が特徴だ。 最大の特徴は複眼だ。 アブの複眼の色は黒や紅紫が多く緑のものも見たことがあるが黄色っぽいのは珍しい。 さらに拡大してみると赤黒い点のようなものがいっぱいだ。 その部分の眼だけ色を付ける(サングラス?)意味は何なのだろう。
ヤブガラシとチョウ 2015-08-26 06:57:35 | 近所 ヤブガラシ(ブドウ科) 暑い時期、ヤブガラシが蔓を延ばしてたくさんの花を咲かせる。。 ヤブガラシは雄性先熟で、雄性期には4枚の花弁と4本の雄しべがあり花柱は短い。 短時間に花弁と雄しべが落ちて花柱が伸びる。 朝早く咲いて花弁が午前中に落ちると言われるが、この写真は2時半ごろのものだ。 雌性期にも花盤に蜜がいっぱいでイチモンジセセリなど虫たちを惹きつける。 体の大きなアゲハも長い口吻を延ばして蜜を吸う。 似たような翅模様のアゲハにアゲハとキアゲハという2種類がある。 この時は両方が同時にヤブガラシの蜜を吸っていた。 こちらがアゲハ、いわゆるナミアゲハのほうだ。 こちらがキアゲハで翅の付け根に近い部分の模様が薄墨のようになっている。 蜜に夢中で油断しているとアズチグモなどに捕まることもある。
オモダカ 2015-08-25 06:56:44 | 近所 オモダカ(オモダカ科) 上瀬谷の田んぼにオモダカが咲いていた。 稲の間で見るのが多いが、稲が植えつけられていないところには群生したりしている。 花は雌雄同株で茎の上の方に雄花が咲く。 花弁は3枚で多数の雄しべが見える。 茎の下の方の雌花も花弁は3枚で多数の雌しべが集まっている。 雄花も雌花も3個ずつ輪生するようだ。 ヒメウラナミジャノメがしばらく止まっていた。 若い果実・・・集合果だ。 田んぼの近くの草むらに低く飛んだのがいたのでバッタかと思い追いかけた。 近づいてもじっとしているので、よく見るとセスジスズメだった。
ミヤマアカネなど 2015-08-24 06:28:20 | 近所 神奈川県自然環境保全センターのキツネノマゴにミヤマアカネが止まった。 アキアカネなど赤とんぼの仲間で成熟した雄はもっと紅くなる。 翅の先端の方に褐色の太い帯があるのが特徴だ。 池の方にまわるとギンヤンマとかクロスジギンヤンマなどが飛んでいた。 川筋にはオニヤンマがパトロールするように行き来している。 ヤンマの仲間はこういうふうに縦に止まる。 池でアシの枯れ茎に止まったのはコオニヤンマのようだ。 ヤンマの名前が付いているがサナエトンボの仲間だ。 サナエトンボの仲間は水平に近い形で止まる。
百日咲く? 2015-08-22 06:32:12 | 近所 追分市民の森の上を横断するように中原街道が走っている。 車からは季節によりいろんな花を目にすることができる 今は上り下り車線により片方はヒマワリを他方はヒャクニチソウが見える。 ヒャクニチソウは名前の通り長く咲く。 また花の咲き方や色がさまざまで楽しめる。 この日はイチモンジセセリがたくさん来ていたが、アゲハの仲間が来ることもある。 モンシロチョウもゆっくりと食事中。 シオカラトンボは花の蜜が目的ではないと思うが、しばらく止まっていた。
潜んだり守ったり 2015-08-21 06:41:59 | 近所 キツネノマゴは小さな花だけれど、いろんなチョウに人気がある。 ヤマトシジミやイチモンジセセリそれにモンシロチョウなど。 しかしチョウたちが油断すると危険が待っている。 蜘蛛が潜んでいるのだ。 今回はササグモがいた。花より大きいから潜むという姿ではないが・・・。 もう少し小さなハナグモなどが待っていることもある。 別の場所でササグモの母親が卵のうを守っていた。 子どもたちが出てくるまでしっかり守るようだ。
狐につままれた? 2015-08-20 06:14:35 | 近所 市民の森をはじめあちこちでキツネノマゴが咲いている。 キツネノマゴ(キツネノマゴ科) キツネノマゴは草丈も低く唇形の花も小さいが科の元締めだ。 チョウなど訪れる虫も多い。 ハグロソウ(キツネノマゴ科) キツネノマゴが道端などでも見られるのに対して、仲間のハグロソウはやや暗いところに咲く。 花はキツネノマゴよりもだいぶ大きい。 さてキツネノマゴの花にいる虫を探していると蜂のようなのが止まっていた。 翅が4枚あるからアブの仲間ではないよねぇ。 尾のところに毛があるようで、こんな蜂いたかなあ。 狐につままれたみたい。 家で調べたらコスカシバという蛾の仲間だった。 こういう風に蜂に擬態する蛾はスカシバガの何種類かとカノコガなどがいる。
オオモクゲンジの実…花は? 2015-08-19 06:36:26 | 近所 今年も神奈川県自然環境保全センターのモクゲンジが実った。 こういう果序が大きな木全体につく。 これから秋になると枯葉色になって熟すはずだ。 なぜか熟す前に落ちてしまうのも見られた。 種子がまだ白い。もう少し待って熟すと黒くなるはずだ。 まだ花も残っていた。 モクゲンジの仲間は一つの株に雌花、雄花が咲く。 これは雄花で花弁の芯が赤くなっているのは花粉が飛んだことを示すのだろうか。 花序の下から順に実が出来て、どんどん大きくなっていくのが分かる。 モクゲンジの雄花、雌花の様子は5年前に観察した。↓ モクゲンジ
蝉 2015-08-18 06:52:35 | 近所 昨日は雨が降ったが、お盆の間はずっと暑い日が続いた。 アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシにヒグラシとセミが懸命に鳴いている。 じっと止まって鳴くばかりでなく、時には幹を上や下にじわじわと歩くことがある。 左上から降りてきたのがちょっとにじり寄った。 交尾するわけでもなく争うわけでもなく、そのうち離れていった。 セミが鳴く分だけ抜け殻も多い。 何セミの抜け殻か識別できる人も多いようだが・・・ この抜け殻はどこか変・・・と思ったら。 抜け殻が重なっていたのだ。 よほどこの場所が羽化に適しているのか、先輩を慕って追いかけてきたのか。
アカバナ 2015-08-17 06:22:05 | 近所 鹿児島・桜島は噴火警戒レベル4が発令されたが箱根はさほど心配がないようだ。 駒ケ岳の山頂は丸い地形の草原になっている。 シシウド(セリ科)とかオタカラコウなどの比較的背が高い草花も多い。 背の高い花に注目していると足元の小さな花を見過ごしそうだ。 アカバナ?(アカバナ科) この花は花弁が4枚で先端が切れ込んでいてアカバナの特徴を持っていた。 白い花のほかに淡紅色をしているものもあった。 柱頭が球形に見えるのでイワアカバナであろうか。 アカバナの柱頭は棍棒状だそうだ。
花と葉と 2015-08-16 06:09:54 | 近所 高峰高原にはカラマツの木が多かった。 落葉松と書くぐらいでマツの仲間なのに葉を落とす。 カラマツソウ(キンポウゲ科) 池の平湿原の周辺ではカラマツソウの花が見られた。 この花の姿がカラマツの葉の付き方と似ているのでカラマツソウと呼ばれる。 開花するとすぐに萼が落ちてしまって多数の白い雄しべが目立つ。 花の中心にある短いピンク色が雌しべたちだ。 ノコギリソウ(キク科) 家の近所には園芸種のノコギリソウが咲くが、高峰高原で在来のノコギリソウを見た。 切れ込みが多い細い葉の様子から鋸草と呼ばれるのも納得できる。 ヤマハハコ(キク科) 高峰高原でも見たが箱根湿生花園でしっかりと咲いていたヤマハハコ。 ノコギリソウとは違うタイプの細長い葉がいっぱいで、花は茎の先に固まっている。 白い花と見えるが実は黄色い筒状花の集まりで外側の白いのは総苞片だ。
箱根湿生花園の花3種 2015-08-15 06:08:15 | 近所 センジュガンピ(ナデシコ科) 箱根湿生花園は湿原や水辺の湿地に生育する植物を集めた植物園だ。 山地に出かけなければ出会えない植物も見ることができるのでありがたい。 センジュガンピはナデシコ科らしい姿の花で、大きさは2cmぐらい。 岩菲はセンノウ属ということを示し、センジュは日光中禅寺湖の千手ヶ浜に因るらしい。 しかし今の千手ヶ浜や日光ではセンジュガンピを見ることは稀だという。 シラヒゲソウ(ウメバチソウ科、旧ユキノシタ科) シラヒゲソウもセンジュガンピと同じぐらいの大きさの白い花で、 前に霧ヶ峰などで見たことのあるウメバチソウの仲間だ。 花弁の縁が細く深く切れ込んでいるのがユニークだ。 ジャコウソウ(シソ科) ジャコウソウは3年前に白神山地の暗門の滝近くで見たことがあり久しぶりだ。 シソ科らしい姿の花は大きさ4~5cmぐらい。 先日高峰高原で見たイブキジャコウソウは木なのに高さも低く花も小さかったが、 ジャコウソウは草ながら1m近くに伸び花も大きい。面白いものだ。