横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

大木と幼い木

2009-05-31 08:00:00 | 近所

高さ20mぐらいはありそうな大きな木が遠くに見える。
緑の上に何か白いものがポツポツ見えて花かと思う。



ヒマラヤスギ(マツ科)
ズームしてみるとヒマラヤスギだった。
スギとついているが、マツの仲間だ。


白く見えたものは薄緑いろの若い球果だった。
秋になると松かさのように茶色く熟し、バラバラになった種が風に飛ばされる。



大木とは対照的に、これは我が家の居間にいる20cmぐらいの幼い木。
どこかで見つけた2cmぐらいの苗を植えたらスクスク育った。
先端にまた新芽が出ているが、名前は分からない。



虫が作る

2009-05-30 08:00:44 | 近所

チドリノキ(カエデ科)
カエデの仲間でも葉の形がカエデらしくないものがある。
チドリノキもそんな一つだが実の形を見ればカエデと分かる。



カラコギカエデ(カエデ科)
カラコギカエデの葉は切れ込みがあってもその数が少ない。
実ができ始めたところだ。




カラコギカエデの葉を何枚か使ってこんな葉巻ができていた。
ドロハマキチョッキリあたりの揺籃(中に卵がいる)で、
葉柄を折ってはいるが切り取ってないので葉っぱが枯れないという。

チョッキリはゾウムシやオトシブミに近い昆虫で葉や茎を切って産卵する。

チョッキリについては下記のサイトが大変参考になる。
チョッキリの国




コナラの新しい枝に何か果実のようなものが見える。



コナラ、カシワなどにできるナラメリンゴフシという虫こぶで、
ナラメリンゴタマバチが新芽の部分に産卵したために異常発達した。

もう少し赤くなるとリンゴのようにも見えるのだろう。



エゴノネコアシも虫こぶとして知られている。
こちらはエゴノキの花芽にエゴノネコアシアブラムシが産卵したためにできた。



成長途上のものは花に間違えるような姿をしていた。





グンバイナズナなど

2009-05-29 08:13:35 | 近所

ヒメツルソバ(タデ科)
近所の庭などでも植えられているのをよく見かけるヒメツルソバだが、
林道脇の斜面に広がっていて驚かされる。

明治ごろに輸入されて帰化したものらしいので本来の自生ではないはずだ。



キレハイヌガラシ(アブラナ科)
これも最近の帰化植物で雑草性が強いとされているが、ここではそんなに広がっていない。




グンバイナズナ(アブラナ科)軍配ナズナ
グンバイナズナはかなり昔の帰化植物らしいが、普通のナズナに比べてみることが少ない。



花はナズナと同じ白い十字花。



実の形から軍配ナズナと呼ばれることになった。

昨年見たマメグンバイナズナに比べると茎の高さも実もずっと大きい。

マメグンバイナズナ



トキワハゼ(ゴマノハグサ科)
トキワハゼは帰化植物ではなさそうだが、
これだけ群生しているのを見ると強さを感じる。



ムラサキサギゴケのように這わないで茎が立ち上がって咲く。

木苺ふたつ

2009-05-28 08:28:52 | 近所

すぐ近くの公園にもナワシロイチゴが咲くことを今年初めて知った。



ナワシロイチゴ(バラ科)
間からシベが見えるほど根元の狭いピンクの花弁が、長く開かないでいる。



それでも雄しべと雌しべが固まって先端を覗かせているので、
ハナアブなど虫たちには十分なようだ。



蟻たちも引き付けられて来ている。




10分ほど歩いて駅にも近い古い農家の庭の端では、
早くもカジイチゴがいっぱい生っていた。



カジイチゴ(バラ科)
1cm以上の大きさ。このオレンジ色で十分熟していてサッパリした甘さが美味しい。



花が少しだけ咲き残っていた。


宮ヶ瀬 あれこれ

2009-05-27 09:10:01 | 近所

ヤブデマリ(スイカズラ科)
宮ヶ瀬では蕾の膨らみ始めたウツギがたくさん見られたが、
ところどころにヤブデマリの白い花もあった。



といっても両性花のほうはまだ開いていない。



マタタビ(マタタビ科)
キイウイと同様に雌花雄花のあるマタタビもまだ蕾であったが、
葉が白くなって花が咲いたときの準備をしていた。



宮ヶ瀬は自然の豊かなところだが、
家族連れなども訪れるので食事どころなどの建物も多い。

ある軒先にはアサギマダラが止まっていた。




こちらの換気筒のようなものの上にはツバメの巣が・・・
壁に張り出すような巣が普通だと思っていたので円筒状の巣にビックリした。





さて、草木の多い場所に戻ると、こんな派手なものがいた。



ふっと動いて地面の上に止まると羽を広げた。
ツマキシロナミシャクというシャクガの仲間らしい。

食草のサルナシだという。昨年花を見ているので納得だ。



草の上に枯れ葉が落ちているように見えるが、よく見ると蛾の仲間だ。



ウンモンツマキリアツバ または ムラサキツマキリアツバ ではないかと思う。
このように擬態しないとクモやハチなどほかの虫に捕まるのだろう。



きれいな声の先に、滅多に見られないウグイスの姿があったが、とりあえず撮っただけ。


チューリップの木

2009-05-26 08:00:49 | 近所


大和駅前のプロムナードにユリノキがある。
数年前に強く剪定されて花から遠ざかっていたが・・・




ユリノキ(モクレン科)
今年はそこそこ花が咲いてくれた。



高いところに咲くので花を覗きこめないが、花弁がだんだん開くと内部の様子が分かる。



こうして見ると雄しべ雌しべがモクレンの仲間らしい形だ。



蕾も残っているので、まだしばらく咲きそうだ。

葉っぱの形からハンテンボク(半纏木)とも呼ばれるが、
学名は Liriodendron tulipifera つまりユリに関係しチューリップに似た花ということだ。

ユリとの関係は不明だが、英名も tulip tree で、直訳すればチューリップの木だ。



ダンコウバイ(クスノキ科)
実はダンコウバイもチューリップの木と呼ばれることがある。



それは、この葉っぱの形から・・・・  (元画像を180度回転)


花のころダンコウバイとアブラチャンの区別に苦労するが葉が出てくれば一目瞭然だ。


ジャケツイバラ

2009-05-25 08:00:10 | 近所

山肌に咲く黄色い花はバスの車窓からも目立つ。



ジャケツイバラ(マメ科)
ジャケツイバラという木のことを知ったのは3年前のこと。
いつかどこかでと思いながら時間がたったが、宮ヶ瀬にあることを昨年知って、
とうとう今年は見ることができた。



ノイバラとも勢力を競っているが、ジャケツイバラのほうがずっと目立つ。



5枚の花弁が左右対称になっているが、マメ科に多い蝶型花ではない。
中央のやや小さい花弁には赤い模様が入っている。



10本の赤い雄しべに囲まれるように雌しべがある。



萼は黄緑色で5枚。



葉は2回羽状偶数複葉で、けっこう堂々たるものだ。




茎(蔓)の曲がりくねった様子が、蛇が結ばれているように見えることから「蛇結茨」。
今回はそのことを確認するまでには至らなかった。


近所の林で

2009-05-24 07:57:31 | 近所

ガマズミ(スイカズラ科)
近所の林に咲くガマズミは小さな白い花がいっぱいでスイカズラとは感じが違う。



ウツギ(ユキノシタ科)
ようやくウツギも咲き始めた。



なんとかウツギと呼ばれるもの中では開花が遅いほうの部類だろうか。
宮ヶ瀬ではまだ蕾だった。



この特徴的な形、これは去年の実が枯れ残ったものだ。



大きな木を頼りに蔓を延ばしているものも遠慮がちに花を咲かせた。



テイカカズラ(キョウチクトウ科)
テイカカズラの花は白いキョウチクトウとよく似ている。



おとといの記事でスギナに止まるガガンボを載せたが、
きのう面白いことを教えてもらった。


これは、その写真をトリミングで拡大したものだ。

昆虫の成虫は計4枚の翅(はね)をもつのが基本形だが、
ガガンボを含むハエ目では後翅が退化していて見た目には翅が2枚しかないのが特徴である。
退化した後翅は平均棍(へいきんこん)と呼ばれるマッチ棒のような構造に変化している。
これで飛ぶときにバランスをとるらしい。




赤いのは目立つ

2009-05-23 07:00:00 | 近所

家の庭の真っ赤なバラ。



背が低く2cm程度の小さな花だけど、赤色というのは目立つものだ。




林の葉の上にいたのはカメムシの仲間で、アカサシガメという名前らしい。



サシガメ・・・漢字では、刺亀だろうか。
他の昆虫を捕まえて口吻を突き刺して体液を吸うのだそうだ。



黒い羽に少しだけ赤い斑があるアカボシゴマダラがいたが、
なにか元気がないように見えた。



それ以上に、今はこちらの白いチョウが元気に飛び回る姿を見ることが多い。
アカボシゴマダラの春型かと思う。
県内に持ち込まれた中国産がすっかり定着したようだ。




近くの作業所前のヤマグワの木の実が赤から紫色に熟しはじめた。

つまんでみたら甘くておいしかった。




葉が元気だと虫も元気

2009-05-22 08:11:01 | 近所

伐採されたところから新しい芽を伸ばしたタブノキが、
何年目かの初夏を迎えた。


タブノキ(クスノキ科)
茎も葉も昨年のは緑色、今年の茎や若葉は紅く、明確に分かれていて面白い。

そのうちアオスジアゲハが訪れるのだろう。



草木の緑が増えて気温が上がるとチョウやトンボの動きが活発になる。
そんなひとつ、ダイミョウセセリを今年初めて見た。



チョウばかりでなくいろんな虫が葉っぱを訪れる。
ここにも何かがいるようだが・・


よく見るとワカバグモが食事中なのだった。
ワカバグモは葉や花に潜んで虫を獲る。



これは何かの蜘蛛が無数に生まれたばかりで固まっている。
種類は知らない。



スギナ(トクサ科)
少し前にツクシを出していたスギナが今は林のようになっている。



スギナといえどもいろんな虫が来るようで、これはガガンボ。
ガガンボは蚊とともに大きくいえばハエ・アブの仲間だそうだ。



遠くからは黄色い花が咲いているように見えたが、これはハバチの仲間の幼虫らしい。

スギナを食草とする虫がいるのは当然かもしれないが、目撃して初めて理解できた。


大きな葉と飛べない鳥

2009-05-21 07:59:34 | 近所

これはホオノキの蕾、ちょっとモクレンに似ている。



ホオノキ(モクレン科)
朴葉としてお馴染の大きな葉の上に咲く花も大きい。



花弁(一部は萼)が開ききると無数の雄しべと雌しべが姿を現す。



やがて雄しべも落ちて実り、秋には赤い種がたくさんできる。



トチノキ(トチノキ科)
トチノキも葉が大きいことでは負けていない。



塔のような花穂には雄花と両性花がついているが、今回は詳しく見ないでおく。





神奈川県立自然保護センター ではケガや病気の野生動物を保護して、
うまく回復できれば野生に戻している。

神奈川県立自然保護センター



このコミミズクも保護されたが羽根に損傷があり、自然に返すのは難しいらしい。



元気に見えるノスリも同じような状況で、大空を舞うことはできないという。

動物たちが事故にあわない環境の重要性や保護の意義を訴えるために、
野生に返す訓練ではなく人に馴れる訓練をしているという。




ハンゲショウと虫たち

2009-05-20 08:03:57 | 近所

自然保護センターの湿地にハンゲショウの群生。

えっ、どこが半化粧?


ハンゲショウ(ドクダミ科)
名前どおり上のほうの葉っぱが白くなるのは6月になって花の咲くころだ。
今はまだ青々としている。



ハンミョウ
別の草の葉の上に面白い虫がいた。
オサムシの仲間のハンミョウで、玉虫とはまた違った美しさだ。



ニワハンミョウ
ハンミョウに比べるとちょっと地味なニワハンミョウもいた。
どちらもあまり飛ばないで地面を徘徊して昆虫を捕まえて食べる。



エゴノキの葉っぱでエゴツルクビオトシブミが動き回っていた。



葉っぱの一部を切り裂きクルクル巻いて揺り籠を作り中に卵を作る。


最後に・・・


カントウタンポポの茎がずいぶん長くなっている。
タンポポは花が終わって綿毛ができるまでの間、しばらく横になって寝るようだ。




色が変わる

2009-05-19 07:58:44 | 近所

ガクウツギ(ユキノシタ科)
保護センターでウツギの名前の付く花たち。
ヒメウツギ、ミツバウツギなどが終わり、今はコゴメウツギ、マルバウツギに加えて、
ガクウツギ、バイカウツギとニシキウツギが見られる。

ガクウツギはガクアジサイに似たような咲き方をする。



バイカウツギ(ユキノシタ科)
バイカウツギは同じ科でもアジサイの仲間たちとは趣が違って美しい花だ。



花弁は4枚だけれど花の感じから梅花の名前がつけられている。




なんとかウツギというのは白い花が多い中で、一つの木に白と紅色が混じっているのがあった。



ニシキウツギ(スイカズラ科)二色空木
ニシキウツギは蕾や咲き始めは白色だが、次第にピンクから紅色に変わっていく。



落ちているのは濃い色のものばかりだ。

色が変わる理由は・・・?



スイカズラ(スイカズラ科)
この開き始めた蕾はスイカズラ。



空木ではないけれどニシキウツギと同じ科のスイカズラも、
最初は白い花が次第に黄色に変わる。



ヒラタアブは白い花だけを目指して飛んでくるみたいだ。



白い花には黄色い葯がついているけれど、花弁が黄色くなった花の雄しべには葯がない。
ニシキウツギも色づいた花には黄色い葯が見えない。


ニシキウツギにしてもスイカズラにしても花の色を変えることで、
用済みかどうかを虫たちに知らせて受粉の効率を高めているのだろうか。


那珂湊と大洗水族館

2009-05-18 08:28:18 | イベント

ひたち海浜公園で花を見た後すぐ近くの那珂湊で昼食にした。

漁港である那珂湊らしく、おさかな市場としてたくさんの魚屋さんが並んでいる。



売っていた魚の種類は多すぎて覚えきれない。



並んでいる漁船が元いた会社の機械を使っているかどうか気になってチェックしてしまった。




河口の対岸に大洗水族館が見える。



もちろんバスでひとっ走り、水族館も見学した。

ここはサメの仲間に力を入れているそうで、鯉のぼりもサメとマンボウだ。



トラフザメにイヌザメ


マンボウも大きいのから小さいのまで何匹ものーんびりと泳いでいた。



水族館は暗いので写真が思うにまかせない。

大水槽があり、いろんな種類の魚やクラゲもいたが、
初めて見たこの鳥に興味をひかれた。



エトピリカ(ウミスズメ科)
エトピリカとはアイヌ語で「美しいくちばし」だとか。
体長40cm、体重600gぐらいで、北太平洋や日本では北海道の一部に生息するらしい。
夏には目の上から黄白色の飾り羽が垂れさがるのも特徴だ。

ペンギンと同じように水中を羽ばたくように泳いで魚などを捕らえる。




ひたち海浜公園で

2009-05-17 07:25:47 | イベント

先日、会社のOB会の行事として1泊バス旅行があったので初めて参加した。



昼ごろにスパリゾートハワイアンに着き温泉やフラ・タヒチアンショーを楽しんだあと、
平均年齢73歳の大宴会で盛り上がった。

帰途には「ひたち海浜公園」や「大洗水族館」に立ち寄った。



前にいろんな方のブログで「みはらしの丘」に咲くネモフィラの素晴らしい光景を見せていただいた。
今回も大いに楽しみにしていたが、少し見ごろが過ぎていた。



ネモフィラ(ハゼリンソウ科)
それでもこの青い色はまだまだきれいだった。



中には真っ白なものや・・・



斑点模様が入ったものもチラホラ見られた。






ポピー(ケシ科)
見学時間は1時間しかなかったが、早足で回るとポピーが咲き始めていた。



その向こうは松林が広がっている。



松林の中がどうなっているのか、次の機会にはゆっくり回りたい。