熱海の北部あたりは伊豆山と呼ばれる。
駅からその方向へ上がっていくと道端にクサイチゴと思われる花が咲いていた。
MOA美術館には向かわずにどんどん進むと伊豆山神社についた。
伊豆山神社は海抜170m。
伊豆山神社は伊豆山大神を祭神とし神仏習合で、伊豆大権現、走湯大権現、伊豆御宮などと呼ばれていたそうだ。
神仏分離令により走湯山般若院が近くに移築された。
源頼朝や実朝が箱根権現とあわせて二所詣をするなど、
鎌倉幕府の信仰が厚く関八州総鎮護とされていた。
伊豆山神社から海岸までずーっと階段が続いている。800数十段あるらしい。
4月のお祭りのときには、この急階段を神輿が下宮へ下るという。
帰りは上りになるのでかなりきついことだろう。
階段を下りていくと浜辺に近い所に横穴式源泉の「走り湯」がある。
現在は工事中で湧出が止められていたが、
その昔は山腹から湧き出た湯が海岸まで飛ぶように走り流れたそうだ。
湯出(ゆづ)から伊豆(いず)になったともいわれる。