横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

産卵の季節

2013-09-29 06:56:22 | 近所



オオトリノフンダマシの網が張られ卵のうが二つもできているところに赤トンボが止まっていた。
網に引っ掛からないかと心配だが大胆なものだ。







赤トンボにもいろいろあるが、クモの網近くに止まっていたトンボはこのナツアカネ。







暑い夏は山に移っていたアキアカネが里に戻ってきた。
ナツアカネとの区別は胸の黒い斑紋の真ん中の筋が先端に向かってとがっているところだ。

アキアカネが里に戻ってくるのは産卵するためだ。







水辺ではいろんなトンボが産卵する。







ルリボシヤンマは池のあちこちに場所を変えて何度も産卵していた。







シオカラトンボなどは雄が見守ったりするが、ルリボシヤンマはひとり黙々と産卵していた。


サボテンみたいな茎

2013-09-28 06:14:44 | 近所



ムラサキナツフジ(マメ科)別名サツマサッコウ、サッコウフジ
夏の間ずっと咲き続けたムラサキナツフジ。
花が少なくなったが、ウラギンシジミの幼虫もまだ残っている。







ムラサキナツフジにはヤマノイモがからみつき、そこにまで幼虫が出張している。







ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
ヤマノイモには翼のついた実と葉腋につくムカゴが見られる。
ヤマノイモのムカゴは炊き込みご飯にしたりバター炒めにすると結構おいしい。

上の方に見える莢がムラサキナツフジの方の実だ。

なお右の方にも幼虫がいる。







ムラサキナツフジの莢を開いてみると豆が4個ほど入っていた。







ところで、こりゃなんじゃ?
ムラサキナツフジの一部なんだけれど・・・







こういうふうに蕾も花もいっぱいのもあった。
茎の先端の成長点が多数形成されて茎がリボン状になってしまう 石化 というものらしい。



木の上がピンク色

2013-09-27 06:23:16 | 近所



向こうの方の木の上が何やらピンク色に染まっている。
みんなで花なのか葉っぱなのかと騒いでいて、ふと気付くと手前の方にも同じ色のものがある。







オオモクゲンジ(ムクロジ科)
近くのをよく見るとオオモクゲンジの袋果が鈴なりだった。

袋果としては同じムクロジ科のフウセンカズラがおなじみだ。







熟すともっと枯れ色になると思うが、生理落果なのかあるいは台風の影響かもしれない。








3年前に家の近くで観察したモクゲンジは緑色。オオモクゲンジとの区別点の一つだ。
オオモクゲンジに比べるとやや小さい。







モクゲンジ雄花。今回オオモクゲンジの花は見逃したが、たぶんモクゲンジの花と似ているのだろう。







モクゲンジ雌花。モクゲンジの仲間は雌雄同株異花だ。


ハマツメクサもう一度

2013-09-25 06:07:12 | 近所



海岸の岩の窪みの小さな砂地にソナレムグラに混じってエノコログサが見える。







ハマエノコロ(イネ科)

海浜に住むハマエノコロは近所で見るエノコログサよりずっと背が低い。







ソナレムグラ(アカネ科)
この前より少し近づいて撮ったソナレムグラ。
蕾に入っている薄いピンク色が開花後も花冠の裏側に残っているみたいだ。







ハマツメクサ(ナデシコ科)
ハマツメクサもアップで撮りなおした。
この個体は雄しべが5本見える。~10本までいろいろあるそうだ。柱頭は5裂している。







蜜にアリがやってきていた。受粉の手助けになる。







そうして実った中には小さな種子をたくさん含んでいる。




お彼岸に咲いた花

2013-09-24 06:23:29 | 近所



そろそろ稲刈りの季節。
黄金色の田んぼにスズメたちは大喜び。食べつくすこともないだろう。







青空に向かって背比べ。







開花の時を待っているヒガンバナの蕾たちだ。







場所によって花盛りになっているヒガンバナはアゲハの仲間に人気がある。








季節通りの彼岸花に対して今頃咲いている桜を見つけた。







猛暑や台風や大雨など気候が影響していたのだろうか。
アメダマザクラといってマメザクラとオオシマザクラの雑種らしい。
ここにはいろんな種類の桜の木が並んでいるのに咲いているのは飴玉桜だけだった。




高いところに

2013-09-23 06:34:05 | 近所



海岸近くの岩の崖の上のほうに蜂の巣のようなものが見えた。







大きな巣の表面にはハチがたくさん動いている。
遠くてよく分からないがキイロスズメバチあたりであろうか。







目を青空の方に転じるとヒラヒラと舞っているものがある。







どうやらアオスジアゲハの求愛行動のようだ。
大空高く、ずいぶん長い時間ダンスを続けていた。










梅干磯巾着

2013-09-21 06:35:02 | 近所



海辺の岩礁。潮の満ち引きに対応してとどまっている生き物たちも多い。







小魚やカニなどのほかに面白い形の貝なども見られる。







1cmぐらいの小さな貝はカサガイの仲間でウノアシ(ガイ)というものらしい。







この写真の右下の方にちょっと光っている丸いものがある。







探してみると岩肌にたくさんついている。







初めて見た面白いものはウメボシイソギンチャクと名前も面白い。







干潮時には触手をすっかり仕舞い込んでいてイソギンチャクらしくない。







この大きさと形と色合いは「梅干し」と呼ばれることを納得させる。
仲間が海水を何度もかけると次第に触手を出し始めた。






大きく広げてとは行かなかったがなるほどイソギンチャクと思えた。

いつか海中で触手を広げた姿を見たいものだ。

海岸の小さな白い花

2013-09-19 06:34:36 | 近所



晴れた日、真鶴の三ツ石海岸。






ハマカンゾウやハマゴウなどの海浜植物のしっかりした花を楽しめる季節だが、
岩の隙間から顔を出しているような小さな花も見られる。

直径数ミリの白い花を最初はハマツメクサと思った。
仲間が葉っぱの形が違うねと言ってソナレムグラの名前が出てきた。






ソナレムグラ(アカネ科)
ソナレなんて洋風の洒落た名前だが「磯馴れ」からきているらしい。

小さい花をうまく取れなかったのでトリミングで無理やり拡大してみた。
花冠の喉元のところに細い毛がたくさん生えている。







ハマツメクサ(ナデシコ科)
少し離れた岩場で細い葉の白い花を見つけて、こちらこそハマツメクサと納得した。







こちらもトリミング拡大してみる。
長い雄しべや雌しべの様子がソナレムグラとは明確に違うことがわかった。



紋黄揚羽

2013-09-17 06:08:45 | 近所



アゲハの仲間は春から秋まで何世代かが発生する。







モンキアゲハもほかのアゲハと同じようにヤブガラシの蜜が好きなようだ。
大きな翅で花から花へと飛び回っていた。







後翅にある黄白色の大きな斑紋が目立つ。







真鶴の三ツ石海岸ではハマカンゾウの花に頭を突っ込んでいた。







真鶴半島にはカラスザンショウなどモンキアゲハの食草であるミカン科の木が多いらしい。
ハマユウにもやってきたが落ち着きなく飛んで行ってしまった。



家の庭で

2013-09-16 06:31:01 | 近所



台風18号は風速はそれほどでもないが全国的に大雨をもたらしている。
神奈川県内でも昨日から大雨で避難勧告が出たり土砂災害のおそれもあり、停電の地域も出た。







シュウメイギク(キンポウゲ科)
幸い我が家の近くは大きな被害がなくありがたい。







アオジソ(シソ科) オオバ
夏の間ずっと食事の時に役立ったオオバに花が咲き始めた。






シラサギカヤツリ(カヤツリグサ科)
お隣の庭ではシラサギカヤツリが長く咲いている。
何年か前までは我が家にもあったのだが・・・?



瀬谷市民の森の今

2013-09-14 06:21:07 | 近所



瀬谷市民の森にはヒノキ、サワラ、クヌギ、コナラ、エノキをはじめ多くの木がある。
ときどき下草が刈られてしまうが場所によりミズヒキ、キンミズヒキ、ヌスビトハギなどが咲いている。







ツルボ(ユリ科)

林の縁の明るい部分では違った種類の花が見られる。







8月から咲き始めたツルボはまだしばらく残っていそうだ。







オトコエシ(オミナエシ科)
やや高い茎の先に白い花をいっぱいつけているのはオトコエシだ。







オトコエシもまだしばらくハチやアブそれにチョウなど虫たちをひきつけそうだ。







しかしヒカゲチョウは花を好きではないらしい。
6月頃にはビワの果実に集まっていた。今は何の蜜を吸うのだろう。


小川のまわりで

2013-09-12 06:27:07 | 近所



百日草の咲く追分市民の森は畑と丘の間に小川があって小さな魚を見ることもある。
その上を2頭のアオスジアゲハがもつれるように飛んでいた。







しばらくすると狭い川岸に降りて給水を始めた。







川の向こう側はさまざまな草が季節ごとに花で楽しませてくれる。
ツリガネニンジンは夏から初秋まで長く咲いている。







クマバチはツリガネニンジンよりアキカラマツの方が蜜を集めやすそうだ。







この川のまわりにはシオカラトンンボがいっぱい、オニヤンマやギンヤンマが少しいる。
そして川面近くにはハグロトンボがゆったり飛んではすぐにどこかに止まる。
時々ゆっくりと翅を広げてすぐに閉じるのが面白い。







岩の上に2頭が止まっている。
オスは縄張りを持つ。上方のはどうやらメスらしい。







細い茎の上でじーっと動かないでいるアマガエルは何を考えているのだろう。


幹線道路下の花と蝶

2013-09-10 06:57:28 | 近所



谷戸にかけられた高架橋の上を多くの車が走る。
県道45号・通称中原街道は川崎から横浜北西部を通って茅ヶ崎に至る主要幹線だ。
車のドライバーたちは眼下の花畑を楽しむ余裕はないかもしれない。







この花畑は何区画かあって何種類かの花が年によって場所を変えて植えられる。







ヒャクニチソウ(キク科)
今年この場所はヒャクニチソウが名前通り長く咲き続けている。







ヒャクニチソウは咲き方や色がさまざまで面白い。
そのせいではないと思うがチョウもさまざまな種類が来るようだ。







今回は特にアゲハの仲間が目立った。







赤い実

2013-09-08 06:10:12 | 近所



小さな赤い実の中が透けて見える。







ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
家のすぐ近くの公園の植え込み。ここでヒヨドリジョウゴを見るのは初めてだ。







花はイヌホウズキなどと似ているが花弁が反り返るのがユニークだ。


葛と小豆

2013-09-07 06:59:00 | 近所



上瀬谷の通信隊広場から向こうの方を見ると白いものが木の上を覆っている。
センニンソウが花を蔓延らせているのかと思った。







近寄ってみると花ではなくクズの葉が広がって光の反射で白く見えただけだった。







この夏クズの花を観察するのははじめてだ。
近所ではたくさん咲くので、そばを通っても気付かなかっただけかもしれない。








こちらの黄色い花はヤブツルアズキ。同じマメ科の花でもクズより見る数が少ない。
クズのように根茎で広がるタイプではないのだろう。







細長い鞘の豆が出来始めていた。