横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

蕎麦の花

2015-09-30 06:16:16 | 近所



上瀬谷、境川の近くにソバ畑があり毎年きれいな花が咲く。






今日、明日、そして3日と新そば祭りが開かれる。
ソバの花を観賞しながら打ちたての蕎麦を食べることができる。






ソバ(タデ科)
ソバの花は真っ白なイメージだが花の芯の黄緑色や赤紫の葯が印象的だ。






たくさんの花で花序を作っていて、これがみんな蕎麦の実になるのだろう。






紅い花の蕎麦も少し植えてあって、これもなかなかの可愛さだ。









十六夜で満月

2015-09-29 06:37:01 | 近所



27日の中秋の名月は雲がかかって、十分に鑑賞出来なくて残念だった。
昨日は晴れて東の空に低く、まだ赤い月を見ることが出来た。






中秋の名月すなわち十五夜は27日だったが、満月は昨28日の十六夜だった。
そして月が大きく見えるスーパームーンでもあった。






秋の月にはススキが似合う。
しかし暗い中で両方にピントを合わせるのは難しい。






こんな遊びもやってみた。






通信隊の広場には月を愛でたり撮ったりする人が何人もいた。




花も食べる

2015-09-28 06:04:39 | 近所



ウラギンシジミの幼虫が食べるムラサキナツフジ(サツマサッコウ)の花は、
ほかの虫たちにも人気があるようだ。






クロウリハムシは蕾までせっせと食べている。






林縁や草原ではツユムシの仲間が草の上に止まっていることが多い。
彼らも草食性で花や蕾などを食べる。






こちらはセスジツユムシの褐色タイプのようだ。
この場所では食べるものがなさそうに思うが・・・






雑木林のガンクビソウの上にいるのはハイイロチョッキリだろうか。
クヌギやコナラの葉を食べるほか、ドングリに卵を産み付け小枝ごと切り落とす。
そのために、象の鼻のように見える長い口吻を持っている。




高瀬川あたり

2015-09-27 06:16:57 | 旅行



京都市二条通あたりから鴨川のすぐ西側に小さな流れがある。
江戸時代の初期、角倉了以が京都中心部と伏見を結び開削した物流用運河である。

見えている船は当時の高瀬船を再現したものである。
高瀬船が往来することから、この運河は高瀬川と呼ばれた。

画面左側に水が取り込まれている。






押小路通りから回り込んでみると船が入り込めるようになっていることが分かる。
ここは一之舟入といい高瀬川から直角に突き出ていて、
荷物の上げ下ろしをしたり船の方向転換をするのに利用された。

舟入は二条から四条にかけて9カ所ぐらいあったが、現在は一之舟入だけが残されている。






最初の写真の右斜め前あたりに高瀬川二条苑がある。
高瀬川を開削した角倉了以の別邸跡庭園で今は日本料理レストランになっている。

そのレストランで高校の同窓会(学年同期会)が開催されたので参加した。
1年に1回のペースだが今年も50数名が集まり楽しく歓談し庭園も散策した。






高瀬川に沿う道を木屋町通りと言う。
木屋町通りを下がって四条通の手前で右側の小路に入ると小さな喫茶店がある。
あるいは河原町四条を上がってすぐ一筋目を東入ると言った方が分かりやすい。

ここは昭和9年創業の「築地」という喫茶店で我々の若いころも有名店であった。
関東に移り住んで47年、この喫茶店のことはすっかり忘れてしまっていた。






少し前、会社で同期の友人が参加している写真会の展示会があったので鑑賞に行った。
その時、古い感じの喫茶店の写真が目を惹いて何か気になった。
作者の方がいらしたので聞いてみると京都の喫茶店で「築地」だとのこと。
今回、京都へ帰った機会に訪ねて撮ってきた。
時間の都合で中に入るのは次の機会に回した。



小さいからシジミ

2015-09-26 06:03:21 | 近所



谷戸山公園のヒガンバナにナガサキアゲハが来ていた。






ほかにモンキアゲハやカラスアゲハなども見たが、
数が多かったのはイチモンジセセリやシジミチョウの仲間だ。

ツバメシジミは後ろ翅に入ったオレンジ色と短い尾状突起が特徴だ。






ハギなどマメ科の花にたくさん来ていた。






ふだんはカタバミなど低い草のあたりを飛んでいるヤマトシジミも上がってきた。
高いところなのでルリシジミかと思ったほどだ。






ムラサキシジミは花に来ない。樹液でも吸うのだろうか。



団地に星座

2015-09-25 06:57:45 | 近所



小田急座間の駅前に「ホシノタニ団地」というのが出来た。
4棟の建物の壁面に星座が描かれている。
4号棟から1号棟まで順番に春、夏、秋、冬の星座になっている。






1号棟は歩道橋の陰でうまく撮れないので、まずは2号棟から。
秋の大四辺形を含む右側が天馬の「ペガスス座」だ。馬の頭が下側に位置している。
そして四辺形の一つの星を共有して「アンドロメダ座」が広がっている。






3号棟には夏の星座の一部が描かれている。
左上が「はくちょう座」、右上が「こと座」そして下にあるのが「わし座」だ。






最後に春の星座が描かれた4号棟。駅出口に一番近い。
右上は「おおぐま座」で左上が「うしかい座」だ。
そして右下は「しし座」、最後に左下が「おとめ座」だ。

天空に無数にある星の並び方をながめて、
白鳥あたりはともかく天馬や翼のある女神(おとめ座)をイメージするとは凄いことだ。






谷戸山公園まで行くとナナホシテントウがいた。
星を手掛かりに天への道を教えてくれるのだろう。




この顔だれ?

2015-09-24 06:50:54 | 近所



神奈川県自然環境保全センターの高い木の先端に止まったのは鳥ではなく蝶だ。






どうやらミドリヒョウモンらしいが、縄張りでも監視しているつもりか。
少し離れたところを黒いアゲハが飛んだ途端にミドリヒョウモンが猛然と追いかけた。






下の方ではハンミョウが歩いたりちょっと飛んだりしていた。
ふっと姿が消えたのでその方向へ歩いて坂道を上がっていくと・・・






ちょっと珍しいものに会った。人面そっくりだ。






ホオノキの実が落ちているなあと思って近づくと隣に思いがけないものがいた。






クロメンガタスズメというスズメ蛾の仲間らしい。
前に近所の市民の森で高いところにいるのをちらっと目撃して以来だ。

しかし人面とは何故の擬態であろうか。



都合によりコメント欄を閉じさせていただきます。

最近見たマメ科の花

2015-09-23 06:15:54 | 近所



トキリマメ(マメ科)
近所の市民の森などあちこちでトキリマメの花を見るころとなった。
蔓を延ばし1cm足らずの小さな黄色い花を房状につける。





ヤブマメ(マメ科)
自然環境保全センターの金網にはヤブマメが蔓で絡んでいた。






白に青紫の花は1~2cmぐらいでトキリマメよりしっかりしている。






ヤブツルアズキ(マメ科)
草原や湿地でほかの草を頼りに蔓を延ばしてヤブツルアズキも咲いている。






花の姿はトキリマメやヤブマメとかなり違う。
旗弁をバックにして竜骨弁と左右の翼弁が配置されているが、非対称で面白い。






谷戸山公園や瀬谷市民の森では薄紫色の花が見られた。
蔓性ではなく茎が数十センチから1mも立ち上がっている。






アレチヌスビトハギ(マメ科)
ヌスビトハギの花に似ていて少し大きい。
だいたい大きいのはアメリカさんと決まっている。
アメリカヌスビトハギは北アメリカから昭和の初めごろに帰化したらしい。






花の時は迷うが豆が出来るとヌスビトハギとすぐ区別できる。



これらも水田雑草

2015-09-22 06:57:18 | 近所



座間谷戸山公園の入り口を入ってすぐの田んぼに青紫色の花が咲いていた。






コナギ(ミズアオイ科)
コナギは稲とともに入ってきた史前帰化の水田雑草だ。






1cmぐらいの花が数個で花序を作る。
そばにいたクモはハシリグモの仲間であろうか。






茎を立ち上げ先に咲く小さな花もあった。イボクサだ。






イボクサ(ツユクサ科)
イボクサも稲作に伴う史前帰化植物だ。
花弁が3枚ある形はトキワツユクサなどと似ている。






イボクサの葉の」汁を絞って塗ると疣がとれると言い伝えられていたそうだ。
イボクサに来ていた虫はヒラタアブの仲間だ。






ミゾカクシ(キキョウ科)
10日ほど前の記事でミゾカクジもツルニンジンもキキョウ科とし、
ツルニンジンの蕾はキキョウの蕾と似た形をしているようなことを書いた。






その時ミゾカクシの蕾には触れなかった。
今回、ミゾカクシの小さな蕾を見ると細長い形でキキョウの蕾とはそんなに似ていない。






これは開花が始まったところ。やはりキキョウのそれとは違う感じだ。




煙管って何?

2015-09-20 06:17:38 | 近所



座間谷戸山公園のススキの茂みの中に紫色の花が見えた。






ナンバンギセル(ハマウツボ科)だ。あちこちに何株もあった。
ナンバンギセルはイネ科の植物の根に寄生する。ススキの近くで見ることが多い。






前に上瀬谷で見たことがあるヤセウツボもハマウツボ科の仲間で、シロツメクサなどに寄生する。

煙管の形・・・今は煙管を使うこともなくなって、ぴんとこないかもしれない。






黄色い雌しべと4本の雄しべがあるらしいが、下から覗いてもよく分からない。




ちょっと面白い実

2015-09-19 06:14:15 | 近所



ヒガンバナが咲いていた座間の心岩寺でやや大きな木に何か実がなっていた。






ボダイジュ(シナノキ科)だった。
お寺に菩提樹を植えられているところも多い。
釈迦が悟りを開いたのはインドボダイジュ(クワ科)の下だそうだが、
気候的にこのボダイジュが植えられているのだろう。





果序が葉っぱから下がっているように見える。
実は、これは葉っぱではなくて苞なのだ。






谷戸山公園の近くまで来ると斜面に赤い実がたくさんなっていた。






ゴンズイ(ミツバウツギ科)
ゴンズイの実ははじけた紅い殻に黒い種がついて面白い。





市民の森あたりの蛾たち

2015-09-18 06:54:16 | 近所



瀬谷市民の森や周辺ではチョウばかりでなく蛾の仲間もいろいろ見かける。
日本ではチョウが250種類ぐらい、対して蛾は4~5000種類ぐらいはいるそうだ。
しかし蛾の仲間は昼の間ひらひらと飛ぶのが少ないので気付かないことが多い。

このシロオビノメイガは数が多く花の蜜を吸うこともあるので、よく見かける。
ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で、漢字で書くと「白帯の・・」でなくて白帯野螟蛾。  






シロオビノメイガよりだいぶ大きいギンツバメもときどき見かける。
ツバメガ科ギンツバメガ亜科のやや大きい蛾で、夜行性だけど葉の上にいても目立つ。






林の中など落ち葉の上にいると見つかりにくいオスグロトモエ。
巴のような眼のような紋は何かに擬態しているつもりなのだろう。
ヤガ科トモエガ亜科の大きい夜行性の蛾でクヌギなどの樹液を吸うらしい。






この蛾は全くの初対面だ。ネットの検索ではなかなか出てこなかった。
図書館で蛾類図鑑の中からナカグロクチバという名前を見つけた。
ナカグロクチバ(中黒朽葉)はヤガ科シタバガ亜科の蛾で、もともと南の方の蛾らしい。
一枚撮ったらすぐに畑のそばの草むらに入ってしまった。
食草はイヌタデ、コミカンソウ、ミソハギ、サルスベリなどだという。

黒、白、ベージュの帯が印象的だが、翅の端が妙にクルンと巻き上がったような模様もユニークだ。


植物観察のきっかけになった

2015-09-17 06:10:17 | 近所



瀬谷市民の森に近い小さな公園で紅い花が咲いていた。






カリステモン(フトモモ科)ブラシノキ、金宝樹
ブラシノキだ。
2005年にブログを始めて最初は桜や藤などの花も載せていたが、
その方面に無知だった私が色んな花に興味を持つきっかけになった木だ。






となりの区の方を自転車で走っていたら、ある家のお庭に紅いブラシみたいな花があった。
名前が分からないけど面白いものがあるなあと思って眺めていた。
2階の窓に女性が顔を出されたので聞いてみると金宝樹ですとのこと。
家に帰って調べたらブラシの木ともいうと知ってなるほどと思った。
それ以来、いろんな花を観察するようになった。

枝先の方にいくつかの花が集まってブラシのような花序を作っている。
紅いのはたくさんの雄しべだ。






雄しべが落ちたのを見ると雌しべや花弁や萼の様子が分かる。






雌しべも枯れて果実になり始めたところ。







これは昨年の果実。木質化しているが、ここにはまだ種子が入っている。
発芽機能を持ち続けて、森林火災などで木が燃えると割れて種子を放出するらしい。



ツマグロヒョウモンは例外

2015-09-16 06:08:56 | 近所



市民の森の近くの草はらをツマグロヒョウモンが飛び回りエノコログサに止まった。






卵を産もうとスミレの類の草花を探しているのだろうか。






林の中に入るとヒラヒラ飛んでいた蝶がクヌギの幹に止まった。






ミドリヒョウモンの雌で、どうも産卵している様子だ。
ヒョウモンチョウの仲間は近くにスミレ類がある樹皮や地上などに産卵し、
幼虫になると歩いてスミレ類に向かう。
ツマグロヒョウモンは例外でスミレ類に直接産卵するそうだ。


彼岸花 咲き始め

2015-09-15 06:10:56 | 近所



あちこちでヒガンバナが咲き始めた。






ヒガンバナはアゲハの仲間たちに好まれている。
絵になる組み合わせだ。






座間のお寺には紅いヒガンバナのほかに白いのも咲いていた。






さらに同じお寺に黄色いのも咲いていた。
シロバナヒガンバナはヒガンバナとショウキズイセンを交配してできたそうだが、
このお寺のがシロバナヒガンバナとショウキズイセンなのかどうかよく分からない。