横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ヌスビトの仲間

2006-09-30 08:25:34 | 近所

ヌスビトハギ(マメ科)
ヌスビトハギの仲間は実の形が面白い。
盗人が爪先立って歩いた足跡に似ているのでヌスビトハギの名前がついたというが、
実が二つつながって幅1cmちょっとのサングラスのようでもある。


フジカンゾウ(マメ科)
フジカンゾウはヌスビトハギに比べて草丈も花も大きい。
実の形が同じでも長さは2倍ぐらいある。


アレチヌスビトハギ(マメ科)
在来のヌスビトハギやフジカンゾウに対して、
アレチヌスビトハギは北米原産の帰化植物で実の数が多い。


こちらは9月14日のアレチヌスビトハギの花。


ハギ(マメ科)
ヌスビトハギの仲間の種は動物に付いて運ばれるが、
ハギの種は風にのって飛ぶらしい。

ヌスビトハギとはなんの関係もないのだが、
先日のシュウカイドウの補足でベゴニアの花を。

ベゴニア(シュウカイドウ科)
レックスベゴニアという品種は大きい葉の模様などを楽しむらしい。
シュウカイドウの仲間なので雄花(右)と雌花(左)が咲く。

里山を歩く

2006-09-29 09:38:32 | 近所

よく晴れたきのうは隣の区の新治市民の森へ行ってきた。
はじめてで様子が分からないまま谷間へ入り込むと、
白い花穂の群生に出会った。


イヌショウマ(キンポウゲ科)
サラシナショウマにそっくりだが花柄のつきかたの違いから、
イヌショウマらしい。


我が家の近くの瀬谷市民の森とちがって、高度差の大きい山の森で面積も広い。
水の流れ、湿地や池もあってアオサギも隠れている。


ミゾソバ(タデ科)
小さな流れのそばに咲いていた。
独特の葉の形からウシノヒタイとも呼ばれるそうだ。


スズメウリ(ウリ科)
たしかにカラスウリに比べて小さな実だ。


6~7mmの小さな花に、さらに小さな蟻がいるのに気づいた。


背が低いところにたくさんの白い花序をつけている、
この花の名前はなんと言うのだろう。

季節ごとに名前の分からない花に気づかせてくれそうな
豊かな里山だった。

ひろしさんの助言により調べた結果、
マルバフジバカマ(キク科)と分かりました。
ありがとうございました。

秋海棠

2006-09-28 08:08:14 | 近所

シュウカイドウ(シュウカイドウ科)
今年は我が家のシュウカイドウが、たくさん花をつけている。
この写真で黄色いシベを見せているのはすべて雄の花。


こんな翼をつけているのが雌の花で、雄花より遅れて咲く。


薄い苞の中から雄花や雌花が伸びて開花する。
先に伸びている丸いのが雄花の蕾で、脇に二つ見える濃いのが雌。
開花する頃には苞は落ちてしまうようだ。


雄花              雌花


萩の花

2006-09-27 14:19:32 | 近所

すぐ近くの徳善寺の境内では季節ごとの花が楽しめる。
今はフジバカマ、ヒガンバナ、シラヤマギクなどを見ることができる。


ハギ(マメ科)
しかしなんと言っても、満開の萩が見ごろだ。


ハギの種類は良く知らないが、
色の淡いもの濃いものを見ることができる。


お寺であるせいかどうか、白い花のほうが多い気がする。


きのう今日の雨で痛んでいなければよいのだが・・・

秋の空へ

2006-09-26 15:44:21 | 近所

ツルボ(ユリ科)
夏の終わりに群生しているツルボたちは真っ直ぐ空に向かっているが、
その空が分かるような写真は難しい。


ワレモコウ(バラ科)
秋の空に変わり始める頃、
ワレモコウは紅い花を空に届けようとするかのように茎を伸ばす。


ウド(ウコギ科)
夏に木の上のほうに花をつけたタラノキにも似て、
ウドの花が畑いっぱいに広がっている。


コスモス(キク科)
畑の脇では本来の時季を待っていたコスモスがゆらゆら動いて、
向こうの秋空に気づかせる。

秋の深まりにつれて、空はもっと青くなっていくのだろう。

(きょうは雨です)

紅と金

2006-09-25 19:00:32 | 近所

百日紅とはよく言ったもので、
お彼岸を過ぎてもサルスベリの花をあちこちで見る。


我が家では花が落ちて、みすぼらしくなったので枝を整理した。
すると新しい花芽が伸びて、もう一度きれいな姿を見せてくれている。


サルスベリの背景の黄色はキンモクセイの花。
キンモクセイはギンモクセイの変種だそうだ。


近所に咲くこの花を、昨年からギンモクセイと思ってきたが
花の色が真っ白ではない。
キンモクセイのもう一つの変種、ウスギモクセイなのかもしれない。

ギンモクセイたちが香りを漂わせる時間は短いが、
サルスベリはまだしばらく咲いているだろう。

常泉寺の花から

2006-09-24 18:53:20 | 近所

三椏の花で有名な大和市の常泉寺。
今の時期はヒガンバナが満開のほか、
フヨウ、ハギ、キンモクセイ、ケイトウなど花の種類が多い。
ススキの陰でナンバンギセルを見つけることもできる。
ススキより上にすっと伸びているのはノダケ。


ノダケ(セリ科)
シシウドの仲間らしく背が高い。
白い花が多いセリ科の中でアズキ色なのが珍しい。
バックの黄色はオミナエシだ。


イワシャジン(キキョウ科)
ツリガネニンジンによく似ている。
本来は山地の岩場などで自生しているもののようだ。


ご住職は、この環境では来年も出てくれるかどうかと懸念しておられた


本堂の前にさりげなく置かれている蘭の大株。
ご住職の話では日中友好に功績があり、
蘭の世界でも有名だった松村謙三氏の庭にあったものだという。
正確な品種名は分からなかったが、中国から来たものらしい。


朝は良い香りがするそうだ。


フジバカマとウオーキング

2006-09-23 18:56:46 | スポーツ

フジバカマ(キク科)
秋の七草、ヒヨドリバナともよく似ている。


近所の徳善寺で。
右奥に見えるピンクのものは萩の花。来週あたりが見ごろになりそうだ。


大和市の常泉寺で。
名所として知られるヒガンバナに目を奪われる境内には
ひっそりと咲く草花たちも多い。


アオイロフジバカマ(キク科)
フジバカマの仲間だが、少し早くから咲き花期が長い。

以上が用意しておいた記事だが、間に合ったので今日のことを書く。

大江戸線一周ウオーキングは無事完歩できた。

都庁の近くの新宿中央公園に集合。
東京都ウオークング協会主催で、メガロスというスポーツジムが協賛。
全部で1000人ぐらいが参加したらしい。
メガロスからも500人以上、私の所属の大和店からは46名が参加した。

東京ドームまでで6kmちょっと。

厩橋から有名なAビールを望む。

歩いている途中で神社やお寺や公園には立ち寄らなかったが、
お祭りをしているところをたくさん見かけた。

お昼ごろに月島のもんじゃ横丁を通ったし
参加者には割引券も配られていたが、眺めるだけにしておいた。

芝増上寺は22kmのチェックポイント。
このあと麻布十番や六本木を通る。

これは信号待ちの先頭集団。アヒルの格好をしているのはジムのスタッフで、
これで30kmを歩きとおした。
この人を追い越してはいけないということになっている。

良い気候だったので気持ちよく、10名あまりの先頭集団で歩いた。
最後は、このグループ全員で同時にゴール。
タイム:5時間8分 自己新 ほぼ時速6km
目標を上回ったが、さすがに脚は疲れてゴ-ル後のストレッチもきつかった。

皆さんの応援、ありがとうございました。

明日は

2006-09-22 21:51:10 | あれこれ
明日は早朝に出発なので・・・

さて、どんなペースで行くか考えてみる。
明日の大江戸線一周ウオーキングの距離は30km。
一昨年は5時間40分、昨年は6時間。
調子が良ければ、5時間半を一応の目標としよう。

明日は・・・明日葉。

アシタバ(セリ科)明日葉
今日、葉を摘んでも明日にはまた葉が生えてくる
非常に生命力の強い植物である


近所の田畑の脇に植えられていることが多い。
葉と茎を食用にするが味に独特のクセがあるため、
天ぷらやバター炒め、おひたし等、多少クセを殺す調理法がとられる


これは城ヶ島海岸の崖で芽吹いていたもの。
別名八丈草(ハチジョウソウ)とも言われて、
房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の太平洋岸に自生する。

目標は目標として、
まずはアシタバの生命力にあやかって完歩しよう。

秋の香り

2006-09-22 07:21:24 | 近所

キンモクセイ(モクセイ科)
昨日の朝、窓を開けていると良い香りが風に乗ってきた。
川の向こうの木に金色の花が咲いている。


昨年より少し早いようだが、何人かのブログ友も金木犀の写真を載せておられた。
瀬谷中央公園には窓から見えるところとログハウスのところと
2本のキンモクセイが植えられている。


雌雄異株だが日本には雄株しかないという。

明23日は大江戸線一周ウオーキング大会に参加する。
新宿中央公園をスタート・ゴールとして、神楽坂、飯田橋、本郷、御徒歩町、両国、
深川、勝鬨、汐留、増上寺、六本木、国立競技場あたり、
都営地下鉄大江戸線のほぼ真上を歩く。


アレチウリ

2006-09-21 09:14:49 | 近所

境川のそばの小学校にヘチマの棚があった。
先日までは小さいヒョウタンもなっていた。
ウリの仲間は食べてもおいしいし、それ以外にも役立つものが多い。
しかし、中にはそうでないものもある。


境川の堤防には、クズ、イヌキクイモ、オオブタクサ、セイタカアワダチソウ
その他多くの雑草と呼ばれる植物が生い茂っていて、
この時期は上流から順次刈り取られている。


アレチウリ(ウリ科)
クズの葉の上を這うように蔓を延ばし、
1cmぐらいの白に黄緑の花が目立つようになってきた。


蟻たちには人気の花には、
大き目の花と少し小さいが丸い固まりを作っているのと2種類ある。
雌雄同株異花のようだ。


こちらが雄花で、おしべは合着して1つになっている。
めしべのように見えて最初はこれが雌花かと思い、
シベがいっぱいの雄花を探したりした。


こちらが雌花。
蟻の活躍で花粉がついているようにも見える


ボール状に集まって咲いていた花が終わると、実がふくらみはじめる。


2cmぐらいの果実は金平糖より突起が大きく、
鋭いトゲまでついているので触りたいとか食べたい気もおきないが、
苦味や渋みがあるらしい。
実の向こうに花弁のない黄色いものがある。何か分からない。

北米原産の帰化植物で日本各地で広がりつつあり
今年の2月、特定外来生物に指定された。

秋の花粉症

2006-09-20 08:02:56 | あれこれ

40年以上前の京都に住んでいたころから、
毎年2月になるとクシャミと鼻水に悩まされ3月まで続いた。
今のようなティッシュがない時代で鼻を押さえるタオルはグジュグジュになった。
ひどい風邪だなぐらいに思いながら、横浜に移っても状況は変わらなかった。
35年ぐらい前に長期入院別の病気でしたときにも症状が出たので、
相談してアレルゲン感応の検査をした。
ブタクサ、カンジダ、ハウスダストなど4種類を腕に注射して赤くなるかどうか調べた。
カンジダに対する反応が一番強かったように記憶している。
検査はしたものの治療に進むことはなかった。
この時はまだスギ花粉はほとんど知られていなかったようだ。
それから数年すると社内にも似たような人が現れ始めて、
そのうち新聞などでも話題になりスギの花粉が原因らしいと分かった。
その後も効果的な対策がなかったせいもあり治療をしないで
うまくつきあいながら時季が過ぎるのを待つばかりであった。
花粉症の人が猛烈に増えたが私自身は症状が軽くなりつつあり、
年をとって花粉に対抗する力もなくなったのだろうと冗談も言っていた。


オオブタクサ(キク科)
ところが2年前から秋に同じような症状が出て、
クシャミ、鼻水、目がかゆく、その程度は春よりずっとひどい。
その原因は、多分このオオブタクサだろう。
ブタクサもアレルギーの原因と言われているが、これまで大丈夫だった。


近所では帰化植物のオオブタクサの数が大変増えている。
背が高く黄色い花穂が目立つのと、この大きな葉も特徴だ。
ブタクサほとんど見つからない。


穂状の茎からたくさんの花序を出して雄花をいっぱいつけている。
オオブタクサは風媒花で、この花たちが花粉を飛ばす。
なおセイタカアワダチソウは花粉を飛ばさないので花粉症には関係しない。


雌花は花穂の下のほうについている。
とても地味で開花しているような姿をみないが、
花粉を受けるようにしっかり上を向いている。

花粉症とは一生のつきあいになりそうだ。

花も葉も、さわやかに

2006-09-19 08:35:42 | 近所

泉の森の水辺、どうしてこんなところにと思う場所に咲く
この花は多分ペパーミントだろう。
ちがうかな、ちょっと不安。


ペパーミント(シソ科)
スペアミントとともに代表的なハッカ。
葉を噛んでみなかったが、ペパーミントならピリっとするにちがいない。


アップルミント(シソ科)
我が家にもミントやシソの仲間がいくつかあって、
葉っぱをハーブティーなどにしている。


丸みのある葉っぱに白から淡いピンクの花が柔らかさを感じる。


青シソ(シソ科)オオバ
青シソの葉、オオバはハーブの中で一番多く食卓に登場する。
肉でも魚でも梅干でも、いろんなものと組み合わせて美味しい。


穂ジソも刺身のつまにするほか、実になったら塩漬けや佃煮にする。


これもよくハーブティーにするが、名前が分からない。

鶏頭の系統

2006-09-18 13:26:01 | 近所

何ィ?
下手なおやじギャグ言ってんじゃないよ!


ケイトウ(ヒユ科)
こういうケイトウは久留米ケイトウと呼ばれる。
花冠が鶏冠状のトサカケイトウ、鶏冠部分が球状に発達したクルメケイトウ、
羽毛を束ねたようなウモウケイトウ、円錐状のヤリゲイトウと
ケイトウはおおまかに4系統に分類されるらしい。


花冠と書いたが、茎頂の華やかなものは花ではない。
花序の茎の成長点が帯化して本来は円錐状の花序になるべきところが
帯状の花序になってしまっているらしい。
まだ花序が大きくなるであろうこの花序の、
下のほうにあるのが花だ。


最初の写真の花を覗き込むと、このように花が咲いている。


ハナカイドウ(バラ科)
画面が赤一色なので、少し淡い色をおまけ。
どういうわけか今頃咲いた花が朝の雨に濡れていた。

飲んでないのに紅くなる

2006-09-17 21:48:33 | 近所

スイフヨウ(アオイ科) 酔芙蓉
今朝9時50分
酔芙蓉は朝白く咲いて夕方にはピンクに翌朝は赤くなる。
白い花が一部だけピンクに染まり始めていた。


2時半
曇り空で気温も低いが全体が淡いピンクになってきた。


今月初めの小石川では、12時前にかなり染まっていた。


これは珍しい一重のスイフヨウ(やはり小石川植物園)。
2時半には濃いピンクになっていた。

紫外線なのか気温なのか、季節の差で酔う速度が違うようだ。