横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

オトコエシ

2007-08-31 07:09:10 | 近所

オミナエシ(オミナエシ科)
泉の森近くの車道のそばにオミナエシが咲いていた。
家の近くでは、自生のオミナエシは見られない。


オトコエシなら市民の森に自生していると思って、
雨上がりに見に行ったらカタツムリがいた。
ほかにも興味深い生き物を見たが、それは次の機会にする。


オトコエシ(オミナエシ科)
市民の森ではキツネノカミソリ、キンミズヒキ、ヤブミョウガなどが咲き残っている。
ツルボやキツネノマゴに続いて、オトコエシもようやく咲き始めたところだった。


蟻のほか蜂の仲間もきていたが、うまく撮れなかった。

コスモスからクロコノマチョウまで

2007-08-30 08:18:17 | 近所

コスモス(キク科)
種をまいた覚えがないのに、我が家に咲いたコスモス。
ちょっと寂しいようなすっきりしているような面白い花姿だ。


キバナコスモス(キク科)
市民の森へ行こうと海軍道路まで来ると、
キバナコスモスが咲いている。


キバナコスモスは黄花といっても、すこし色の変異がある。


モンキチョウが黄色いほうに止まったのは、偶々のことだろう。


マリーゴールド(キク科)
さらに進んで森に近づいた花壇には、ツマグロヒョウモンなど蝶の種類が増える。


市民の森まで来ると名前を知らない蝶も飛んでいる。
なんとか止まったところを撮った。
キマダラセセリといって、イネ科の植物を食草とするらしい。


黒っぽいものが飛んだので一瞬クロアゲハなどの仲間かと思ったが、
緑の葉に止まったのを見ると濃い褐色であった。
後で調べて見るとタテハチョウ科のクロコノマチョウ(黒木の間蝶)のようだ。
枯葉の上などに止まると見つけるのに苦労する。
以前は静岡より西にしか見られなかったのが北上しているという。

スイフヨウ

2007-08-29 08:12:11 | 近所

フヨウ(アオイ科)芙蓉
ムクゲ、ハイビスカス、モミジアオイなど、夏はアオイ科の花が多彩だ。
ムクゲに比べると葉が大きいフヨウも、
近所のあちこちで白やピンクの花を咲かせている。


まだ大木にならない若い木でも案外たくさんの花が咲く。


スイフヨウ(アオイ科)酔芙蓉
これもフヨウの仲間だが、朝に白く咲いた花の色が変わっていく。


昼ごろにはピンクになる。
色が変わる速度は紫外線の強さなどで変わるようだ。


翌朝しぼんだものを見ると、かなり紅い。

スイフヨウは、このように八重のものが多いが、
小石川植物園には一重のものがあった。


スイフヨウの最初の写真は一重にも見えるが、
よく見るとシベのところに細い花弁がいくつかある。
八重というのはシベが花弁に変化してできるもの、というのが理解できる。

実りの秋、でも食べられない

2007-08-28 08:28:44 | 近所

ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
花期の長いヒヨドリジョウゴは花と同時に実も見られる。
家の近くでも、いつの間にか実が出来ていた。


熟すと赤くなる。
これは7月はじめに見た花が実ったものだろうか。


ヒヨドリジョウゴの一部の葉には大きな切れ込みができる。


ノブドウ(ブドウ科)
近くにはヤブガラシ、ヘクソカズラ、オニドコロ、エビヅル、アオツヅラフジなど
つる性の植物がたくさん見られる。
そのひとつ、ノブドウのみも色づき始めた
ノブドウの実は七色に変化し最後は白くなる。
ただし、これは虫のせいで、虫こぶにならない実はうんと小さく熟すと黒くなるそうだ。
まだ見たことがない。

葛と栗

2007-08-27 08:03:18 | 近所

境川の土手のフェンスを覆って、どこまでもクズの葉が茂っている。
手前のヤブガラシにも負けていない。


クズ(マメ科)
すぐ近所の林のふちでも木の上までつるが昇り、花が顔を見せている。


花序はけっこう大きめなのだが、葉の陰に隠れていることも多い。


今のくず粉はデンプンから作られるそうだ。
それでも、夏には冷やしたくずもちも美味しい。
好みで栗を入れてもいい。


クリ(ブナ科)
栗も大きくなって収穫の時期も、そう遠くないようだ。


栗の場合も、たわわに実るというのだろうか。

キカラスウリ

2007-08-26 10:43:37 | 近所

キカラスウリ(ウリ科)雌花
2年前に、カラスウリを観察した。
白い糸を使う
烏瓜、花から実へ

黄烏瓜があることは知っていたが撮れないでいた花にようやく出会った。


キカラスウリ(ウリ科)雄花
カラスウリと同様にキカラスウリも雌雄異株だ。
シベの様子が違う。


また雌花はガク筒の付け根が膨らんでいるのに対して,


雄花はスッキリしている。


雌花のふくらみは受粉後だんだん大きくなって、
カラスウリよりずっと大きい実になる。
熟すと黄色くなるので黄烏瓜なのだろう。

アサガオ、いろいろ

2007-08-25 08:35:48 | 近所

ダツラ(ナス科) チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)
花の形は朝顔に似ているがナスの仲間で、
木立のものはエンゼルストランペットとも呼ばれる。
この写真のものは、もしかしたらアメリカチョウセンアサガオかもしれない。
つぎのアメリカアサガオというのもあって紛らわしいものだ。


アメリカアサガオ(ヒルガオ科)アメリカ朝顔
ダツラは大きい花だが、アメリカアサガオは朝顔の中でも小さい。


リュウキュウアサガオ(ヒルガオ科)琉球朝顔
どんどん上に伸びて大きく広がるのはリュウキュウアサガオで、
最近よく見るようになった。


花は普通のアサガオとおなじようだが、葉の形が少しちがう。


アサガオ(ヒルガオ科)朝顔
昔は夏休みの花といえば朝顔だった。
いまの子供たちも観察日記をしているのだろうか。


コヒルガオ(ヒルガオ科)
朝顔もサツマイモやルコウソウなども、みんなヒルガオの仲間だ。
近所でも花の大小や色の違いがあっても、ヒルガオがたくさん咲いている。
ただ葉の基部の張り出しが切れ込む形から推定するとコヒルガオばかりのようだ。

おなじみの花

2007-08-24 08:16:09 | 近所

ハナトラノオ(シソ科)別名:カクトラノオ
近所を歩いていると道端や畑のそばで毎年咲く花がある。


ハナトラノオは北米原産でも日本の気候に合ったのだろう。
野生化しているかと思うほど元気な姿が見られる。


ニラ(ユリ科 または ネギ科)
ニラは野菜として栽培もされているが、
こんなところにと思うような道端にも咲いているのを見る。
種が飛ぶのか転がるのかして広がっていくのだろう


すっと立った茎の先に、花火のように広がった花が面白い。




ミシマサイコ

2007-08-23 08:14:30 | 近所

サギソウ(ラン科) 鷺草
今月、泉の森で撮ったけれど記事にできないままの花がいくつかある。
純粋に自生しているサギソウであったら、ありふれた写真1枚でも載せるところだ。


フシグロセンノウ(ナデシコ科) 節黒仙翁
5月に載せたスイセンノウなどナデシコ科の記事をには間に合わなかった。
フシグロセンノウのほかにマツモトセンノウなども撮れれば良かったのだが。


ミシマサイコ(セリ科) 三島柴胡
現役のころ精密機器の会社なのに、
研究のために敷地内でミシマサイコを栽培している部署があった。
そのころは興味がなかったので花の様子も見たことがなかったが、
最近になって、どんな花だろうと気になっていた。


この根、柴胡はサポニンを含む解熱解毒鎮痛作用のある生薬だという。
セリ科らしい黄色い花をようやく見ることができたのだが、
花が小さすぎてクリアーなものが撮れないので、そのままになっていた。


オシベ、メシベの具合も良くわからず残念だが、
なんとかサギソウやフシグロセンノウと一緒で登場させた。



ウマノスズクサ

2007-08-22 08:11:36 | 近所

上瀬谷通信隊の近くに、瀬谷区で唯一残ると思われる田んぼがある。
案山子は先週の日曜日に子供たちが作ったものだ。


原っぱのほうへ回ると、草むらにはバッタが跳び空にはトンボが飛んでいる。
蝶もアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、シジミチョウなど多種見られる。
これは前方から見たツマグロヒョウモン。


田んぼの近くの道路際にはウマノスズクサが咲いていた。
蝶は、それぞれ好きな花があるそうで、
前に市民の森で見たジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食草とする。


ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科) 馬の鈴草
花の形が面白い。
球状のところから筒の先まで萼だそうで花弁はない。


覗いてもオシベ、メシベが見えない。
ふちにも中にも細かい毛が生えている。


どうやらオシベ・メシベはこの球状の袋の中にあって、
ラッパの入り口で誘われたハエが長い管を通ってたどりつく。
ハエをうまく使うために、毛が内向きになったり外向きになったりする面白い構造らしい。


蕾というのか花開く前はラッパの先の色がまだ薄い。

実ができたり、ジャコウアゲハの卵や幼虫が見つかると面白いのだが・・

前に石神井公園で見たオオバウマノスズクサは、こんなに葉が大きかった。


高尾山3

2007-08-21 09:11:23 | 近所

高尾山は植物が豊富。
ということは蝶などの虫たちもたくさんいる。
道々いろんな蝶を見かけたが、撮れたのもあり撮れないのもある。
これはアサギマダラかな。


植物以上にチョウの区別は知らないが、撮ったものを家に帰って調べてみる。
これはタテハチョウの仲間のコミスジだと思うが、
似たものにミスジチョウやホシミスジがいるという。


これはダイミョウセセリ、蝶はいろんな葉にとまるものだ。


ほかにもクロアゲハなどいろんな蝶がいたが、飛んでいるものは撮れない。
せっかく止まっていたのに、このチョウは調べた範囲で名前が分からなかった。


スズムシバナ(キツネノマゴ科)
高尾で鈴虫は鳴くのだろうか。
ラン科のスズムシソウというのもあるそうだが、
こちらはハグロソウと同じくキツネノマゴ科の花で野草園に咲いていた。


モミジガサ(キク科)
6月に市民の森でヤブレガサを見た。
ホタルブクロとヤブレガサ
仲間のモミジガサは葉の形から名づけられたのだろう。


ヤブレガサと同様に筒状花のみでメシベが見える。


シロヨメナ(キク科)
シロヨメナは舌状花もあって、見慣れたキク科の姿をしている。


ヒオウギ(アヤメ科)檜扇
今年初めて見たヒオウギは、もう花より実が目立った。


コバギボウシ(ユリ科)
珍しくはないが、今年はまだ載せていなかったので。


野草園はサル園に併設されている。
暑いねえ。
でも元気なサルは綱渡りを見せてくれるものもいた。



高尾山2

2007-08-20 13:18:32 | 近所

高尾山口から沢沿いの道をとってしばらく行くと、
お地蔵さんの七福神が出迎えてくれる。


高尾山は天狗の伝説があったり、山岳信仰の霊場でもある。
奥に見える琵琶滝では滝行も行われる。

頂上まで登って、少し下ると薬王院の境内に入る。


真言宗智山派大本山である高尾山薬王院有喜寺(やくおういんゆうきじ)は、
成田山や川崎大師と共に関東の三大本山の一角を占める名刹(めいさつ)。
天平十六年、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が薬師如来尊像を刻み安置して開基した。
ご本尊は飯縄大権現で、飯縄大権現堂の正面両脇には大天狗、小天狗、
さらに手前の山腹斜面には青銅三十六童子像が置かれている。
童子達は不動明王の従者であり、ひとりひとりが1千万人の従者をもっているそうだ。
薬王院から下っていく道にも同様な童子が見られた。  


レンゲショウマ(キンポウゲ科)蓮華升麻
途中に野草園があって、高尾山に咲くいろんな花が集められている。
その中で今回は、レンゲショウマとキレンゲショウマを取り上げる。
キンポウゲ科のサラシナショウマ、ユキノシタ科のトリアシショウマ、バラ科のヤマブキショウマなど、
ショウマというのは多少の違いはあっても似たような花序を作っている。


そのような花序でないレンゲショウマは、葉の形がトリアシショウマに似ているからだそうだ。


キレンゲショウマ(ユキノシタ科)黄蓮華升麻
蓮華升麻と花の形もそう似ていないし、科も違うのに紛らわしい名前だ。


きれいに開いた花がなかなか見つからない。
近所の泉の森に咲くものに期待しよう。



ハマこい踊り

2007-08-19 19:27:52 | イベント

ここは横浜美術館の前庭。
いつもは静かなところだが、きょうはにぎやかな音が響いている。


18日19日の2日間、横浜駅周辺5ヶ所で「ヨコハマカーニバル・ハマこい踊り」が開催された。
昨年は沢渡り中央公園会場でコンテストを見たが大変暑かった。
今年は、多少涼しいだろうと美術館前の会場に来た。


誤算だったのは、ちょっと逆光になることだった。


出演者たちは炎舞というにふさわしい熱気あふれる踊りを披露する。


美術館の前には人工の池のようなものがあって、
周囲からときどきミストを出すのが涼しげだ。


メガネが曇って面白いねえ。
でもしばらくすると消えるよ。


全部で77チームが参加したそうだ。
1年間これに向けて企画したり衣装や音楽を調えたり、この数ヶ月は猛練習したにちがいない。
最後の決めポーズにもそれぞれの工夫が見られる。


踊り終えて全速力で退場する炎舞者たちが爽やかだ。


こちらは横浜そごう・スカイビル間の2階デッキ会場。
出演者たちは2日間あちこちの会場を電車などで移動して回る。


ようやく全部の踊りを終えた子供たち。お疲れ様。
どうやら私の行っているスポーツジムのチームらしい。

高尾山1

2007-08-18 21:01:03 | 近所

複数のブログ友が高尾山に登られたのに刺激されて、我々も金曜日に行ってきた。
600m弱の山だが涼しいと思われる沢沿いの6号路を選んだ。
すぐにタマアジサイ(ユキノシタ科)が目に入る。
頂上までずーっとタマジサイが見られた。
下の沢では、親子連れがカニでも探しているのだろう。


ヤマホトトギス(ユリ科)
タマアジサイに比べると小さいので目立たないが、
ヤマホトトギスもあちこちに咲いている。


ノブキ(キク科)
これも道々たくさん咲いていた。
昨年覚えたはずなのに、名前を忘れていて家へ帰ってから思い出した。
昨年の 野蕗 参照


登り道には木の根がいっぱい出ている。


道は沢に沿っているが、頂上に近づくと沢を登るようなところがある。
水が流れているので、真ん中の飛び石を歩いていく。


マツカゼソウ(ミカン科)
この花も所々で見かけた。
一瞬白い萩かと思ったが花の姿が違う。


ガンクビソウ(キク科)
近所では先日サジガンクビを見た。
筒状花が固まってうつむいているのが面白い。


ハグロソウ(キツネノマゴ科)
キツネノマゴもチラホラ出ていたが、ハグロソウのほうが目立つ。

花を撮りながらなので後から来た人たちにたくさん追い越されたが、
それでも1時間半ぐらいで頂上に着く。
それでも用意した水は全部飲んでしまって頂上で補給した。

野草の種類がずいぶん多いのには驚く。