横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

日向の里

2008-09-30 07:43:16 | 近所

神奈川県伊勢原市の北に行基が開山した日向山霊山寺(日向薬師)がある。
ふもとのの水田ではもう稲刈りが終わっていた。


この時期にヒガンバナが群生することで有名で、鑑賞や撮影に訪れる人が多い。


ツリガネニンジン(キキョウ科)
ヒガンバナばかりでなく自然が豊かな里山であるから、四季折々に楽しめそうなところだ。


田んぼの周りには赤トンボがたくさん飛んでいた。
この真っ赤になっているのはナツアカネであろうか。


色が薄いのは雌かもしれない。


大山にも近いこのあたりではミヤマアカネも見られる。
羽の先の模様が分かりやすい特徴だ。


バスの終点から下流へ引き返すように歩くと人気も少なくなり、
落ち着いた里山風景を楽しむことができる。


さらに歩きつづけて七沢森林公園の手前まで来ると大きなステレオが置いてあった。
これはちゃんとした建物で裏側には窓や入口が見えた。



虫と草木

2008-09-29 07:12:46 | 近所

2大本能とでもいおうか。
ダイコンソウの花と実のそれぞれに別の訪問者がいた。


蝶や蜂などの虫にとって花は生きていくために重要なものだろう。


このヤマハッカは草が生い茂る中に咲いていたが、虫たちは見逃がさない。


見逃さないのは、この花の上唇弁に紫色の蜜標があることも役立っている。
そして下唇弁はシベを巻き込んだ舟形になっていて、
虫がそこに乗るとシベが現れて花粉を付着するのだそうだ。
いろんな工夫をするものだ。


クロヒカゲのように、花でなく樹液を吸うものもいる。
ただし、今は休んでいるだけのようだ。



きのうから涼しい

2008-09-28 08:16:40 | 近所

丸い綿毛の球から種が離れて飛び立とうとしているのはダンドボロギク。

一年を通じてキク科の花は多いが、今ちょうど咲いているものの中から・・


マルバフジバカマは市民の森に少し群れて咲いていた。


フジバカマに似ているが色は白いし葉がフジバカマのように3裂しないで丸い。


一つの頭花はいくつかの筒状花が集まってできている。


同じ森の中だけれど数が少なくて茎をヒョロヒョロ長く伸ばしているのはシラヤマギク。


舌状花の数が少なく隙間ができるほどだ。


森を抜けたところでは薄黄色のアキノノゲシを見た。


このような切れ込みのある葉でなくて、単に細長い葉のものはホソバアキノノゲシと呼ばれる。

そのほかにも、いろんな野菊の仲間やコスモスが咲く季節になってきた。

雨の中でも

2008-09-27 07:45:49 | 近所

ボントクタデ(タデ科)
先日、雨の保護センターを歩いた。
花は花弁を閉じていたりチョウやトンボもどこかで雨宿りしているようだった。


ボントクタデだけは一帯に蔓延っていた。


林の中の暗い道を歩いていると何かが動く気配がする。
目を凝らしてみると、20cm以上はあろうかという大きなヒキガエルだった。


不気味なものを見た後は、真っ白のきれいなキノコに出会う。
ドクツルタケは、この清楚さにも関わらず猛毒だという。
Destroying Angel(殺しのエンジェル)と呼ばれるのももっともなことだ。


20cm以上もある大きな球形のオニフスベも最初は真白だったらしい。
押すとホコリのような胞子が出てきた。


ツリバナ(ニシキギ科)
視線を上に向けるとニシキギの赤い果実がはじけていた。
吊下がった朱色の実は鳥が食べてくれるのを待っているのだろうか。


谷筋から上がったところに植えられたアシタバの葉の上でバッタがじっとしていた。
ミヤマフキバッタはイナゴに似ているけれど羽が短くて飛べないようだ。


前回アオスジアゲハの幼虫を見たタブノキの葉の裏を見ると、サナギがいた。
もしかしたら蜂に寄生されて羽化できなかったのかもしれない。


管理棟の脇の池も雨で生き物の活動は鈍いように思えるが、
水中をよーく見るとミズカマキリがいた。
名前のとおり姿はカマキリに似ているが、アメンボと同様に水生のカメムシだ。

植物や生き物たちは雨ともうまく付き合っているようだ。


猫 ト 烏

2008-09-26 07:46:13 | 近所

ネコハギ(マメ科)猫萩
近所でもそう多くはないけれど、
ネコハギが地を這うように茎を伸ばしているのを見ることができる。


白にちょっとピンクが入った花が可愛いが、
葉にも茎にも毛がいっぱい生えて猫萩と呼ばれる理由だろうか。
マメ科の植物には小葉三つが組みになっているものが多い。


トキリマメ(マメ科)
木に蔓を絡ませるトキリマメもそんな一つだ。


トキリマメとそっくりなものとしてタンキリマメがある。
近所では見つけていないが葉の形で見分ける。
タンキリマメは先端のほうが幅広でとがっていないそうだ。


すでに実ができている。
この豆は秋が深まると赤くなってはじける。


これは3年ほど前の写真だ。


カラスノゴマ(シナノキ科)烏の胡麻
50cmぐらいの高さで道端に咲く黄色い花。


小さな莢の実が見えるが花の形も違うので、これはマメ科ではない。


マメ科のカラスノエンドウとちがって、カラスノゴマはシナノキ科だ。
シナノキ科にはシナノキ、ボダイジュ、モロヘイヤなどがある。
ゴマの実を撮ったことがないが、こんな形をしているのだろうか。


この花はメシベを囲んで5本の長い仮オシベがあり、
花弁に近いところに10本のオシベがある。


赤くなる

2008-09-25 07:08:39 | 近所

フヨウ(アオイ科)
かなり前から近所のあちこちでフヨウの大きな花が咲いている。


スイフヨウ(アオイ科)酔芙蓉
スイフヨウが咲きだしたのは9月中ごろからだ。


スッキリしたフヨウに比べて八重の花弁がクシャクシャして、
オシベから花弁への変化の途中のようなのもある。


午後には次第にピンク色に変わり、
翌朝しぼんだのは真っ赤になっている。


蕾を見ると花弁の裏側にすでに紅が差している。
全てがそうなのかどうかは確認していない。


ガマズミ(スイカズラ科)
秋になって真っ赤な色になったのはガマズミの実。
そんな中に緑色の実が見られる。


これは虫こぶで、赤い実より大きく外側が産毛に覆われている。
中にガマズミミケフシタマバエ(実毛節玉蠅)の幼虫が入ったのが原因で実の姿を変化させている。

大江戸線一周ウオーキング

2008-09-24 07:55:45 | イベント

昨日はスポーツジム・メガロスが東京都ウオーキング協会とタイアップして、
地下鉄大江戸線一周ウオーキング(30km)が行われた。
スタート・ゴールの新宿中央公園につぎつぎと集合する参加者たち。


昨年は行われなかったので2年ぶりに参加した。
ジムのスタッフはいろんな扮装で歩いたり、コースの途中で激励したりする。


今年は関東地方のメガロス10数か所の店舗から976名が参加した。
2年前の倍だ。
私の行っている大和店からは91名で、これも倍増だ。

なおウオーキング教会を合わせると1500人以上らしい。


ウオーキング協会関係の参加者のスタート後30分ほど遅れ、
9時過ぎに中央公園を出発して大江戸線のほぼ真上の道路を回っていった。
新宿の職安通りから大久保通りなどを抜けて小石川後楽園や東京ドームの傍を通る。


春日通りの本郷、湯島から御徒町を進んでいくと隅田川になる。
浅草方面を見ながら厩橋を渡る。


清澄通りを南下して両国あたりに来ると、
秋場所中なのでお相撲さんの姿もチラホラ見られる。


清澄庭園を過ぎて首都高の下が中間地点。
そこから1kmほど行くと越中島公園でジムのスタッフが激励する。
この公園で昼食をとる人も多い。


メガロスの先頭集団は佃島を横目にそのまま歩き続ける。


月島で清澄通りに並行する西仲通りに入ると、そこはもんじゃの街だ。


汐留
勝鬨橋を渡り築地を通り歌舞伎座のところを左折して、
汐留のビル群を眺めながら浜松町方面に向かう。


ここは大門駅前の交差点。
街中のウオーキングなので信号待ちにかかることが多い。
最初は待たされるとガッカリしていたが、後半になると一休みできるという気分になった。
先頭のスタッフは3人いたが、こんな扮装で街ゆく人々特に子供の目を引いていた。


芝増上寺は最後のチェックポイントであと3分の1。


六本木ヒルズを左に見て進むと、芋洗坂のきつい上りが待っている。
アマンドの交差点を渡るとすぐ六本木ミッドタウンだ。


青山一丁目交差点。
青山通りに出ると向こう側に東宮御所などがある赤坂御用地が見える。
神宮外苑は休日を楽しむ人たちでにぎわっている。
千駄ヶ谷、代々木を通過するとゴールはすぐだ。


都庁を過ぎて歩道橋を渡るとゴールだ。
20名ほどの先頭集団は横に並んでゴールした。
所要タイムは4時間58分で2年前より10分短かった。


自由に飛びたい

2008-09-23 06:07:46 | 近所
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自然保護センターでは何かの事情で傷ついたり病気になった動物を保護して、
できれば自然に返せるような活動をしている。


最近できたケージには大型の鳥が2羽入っていた。
こちらはトビのようだ。


こちらはトビより少し小型で鷹の仲間の何かだろうか。


このムササビはまだ小さくて赤ちゃんに近いらしいが、足が悪いのだという。


リス科だけど、体をマントのようにして飛ぶことができる。


体を広げる時は、この針状軟骨というのを使うらしい。


これは別のところで使われたムササビの巣箱。
本格的な巣は木のウロに作るのだが、このような巣箱も別宅的に使用するのだとか。
中にはスギかヒノキの樹皮のようなものがいっぱい詰まっていた。

鳥たちもムササビも人の手を離れて飛べる日が来ることを期待する。

ルコウソウとトンボ

2008-09-22 08:49:37 | 近所

近所の金網に毎年モミジバルコウソウが咲く。


モミジバルコウソウはルコウソウとマルバルコウソウから作られたものらしい。


そのマルバルコウソウのほうは畑の近くなどに自生している。


モミジバルコウソウとマルバルコウソウの花の形は似ているが、色が違う。

ルコウソウは 2年前の記事 ルコウソウ を参照。


マルバルコウソウを見ていると近くにシオカラトンボのペアーがいた。


その後すぐに産卵を始めたが、ここは道路の上の水たまり。
晴れが続けば水は乾いてしまう。


こちらは赤トンボのペアーだが、
畑の上に敷かれたシートを水と勘違いしたかのように産卵をしている。
シオカラも赤トンボも報われないことになりそうだが、ここで気づいたことがある。

シオカラトンボは雄が見守る中で雌が産卵しているのに対して、
赤トンボは連結した状態で産卵している。
トンボの種類によって産卵の仕方が違うようだ。

神戸教育情報ネットワークのサイトにある 
デジタル化神戸の自然シリーズ   の中の

トンボの産卵を観察しよう で詳しく解説されていた。


ニラ

2008-09-21 06:04:55 | あれこれ

ニラ(ユリ科)
近所では自生なのか栽培されていたのが逃げだしたのか、
あちこちでニラの花が咲いている。


多少の臭いはあるが花がきれいで食べても美味しく栄養がある。
我々年寄もそのように見てもらえれば満足だ。


私は京都の高校出身だが、同期会が活発で昨年は50年目の修学旅行を行った。
たまには関東在住者で幹事をやったらとの話があり、今年になって準備を重ねてきた。
いろんな人の知恵を集めて、ようやく実施案が固まった。


案内状、返信用ハガキ、振込票もそろって月曜日には郵便局へ持っていける。

6クラス200余名のうち何名が参加するか楽しみだ。

釣舟と釣鐘

2008-09-20 08:31:31 | 近所

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
台風が抜けて行って晴れ間が出てきた。
雨の前に行った追分市民の森の続き・・・

追分市民の森には小さな川が流れ出している。
その水辺の原にツリフネソウが咲き始めていた。
あまり近寄って撮れなかったので、もう少し咲いたらまた見に行こう。


川の真上に水平に網を張っているクモがいた。
後で調べたら、オオシロカネグモというアシナガグモの仲間らしい。
このクモは水辺で水平の網を張るそうだ。


無理に拡大してみると頭は隠れているが、銀色に黒い縞模様がある。
網の中央部分に穴があって、その一つ置いた外側の広い範囲に横糸がないのも特徴的だ。


ツリガネニンジン(キキョウ科)
八島湿原では八月にツリガネニンジンが咲いていたが、
追分市民の森は毎年今頃咲いている。


色は紫と白っぽいのと2種類。


白のほうは花冠の先端が緑色になっていて面白い。

ゲンノショウコとヌルデ

2008-09-19 07:21:31 | 近所

ゲンノショウコ(フウロソウ科)
追分市民の森でもゲンノショウコが咲き始めた。


宮ヶ瀬で紅色と白のゲンノショウコを見たが、ここのは中間色の薄いピンクだ。
2年前に矢倉岳で見たのがこんな色だった。


ヌルデ(ウルシ科)
追分からの帰り道で車道脇の白い花序が目に入った。


すぐ近所でも夏にヌルデの蕾ができていたが、
花が咲く前に葉も花序も虫に食われてしまった。


ヌルデは雌雄異株で、今回見たのは雄花のようだ。


これは昨年撮った雌花。

ヌルデの虫こぶ(五倍子:ふし)はまだ見つけていない。


サボテンと虫

2008-09-18 08:51:20 | 近所

この前サボテンの白い花が9個も咲いたが、
今回はピンクのが2個咲いた。


夕方はツボミだったのが次第に開き、これは9時過ぎの姿。


1時間ほどでほぼ開き・・


翌朝には完全に開いていた。




このごろ家の中に、こんな虫が住んでいる。
体長は1cmもない小さな虫だ。


壁を歩いていたり洗面所に現れたり、2匹以上はいるようだ。


コオロギやスズムシの仲間でキアシヒバリモドキと呼ぶ虫ではないだろうか。
残念ながら鳴き声はしない。


イタドリと虫たち

2008-09-17 08:37:01 | 近所

オオイタドリ(タデ科)
イタドリは逞しくて近所の舗装道路のすきまでも顔を出しているが、
宮ヶ瀬ではオオイタドリというのが咲いていた。
背の高さも葉っぱも大きい。


イタドリの仲間の花は白や紅色、そして雌雄の別があったりする。


イチモンジセセリなど蝶や虫にも人気があるようだ。


そのイチモンジセセリの求愛。
雌雄で柄の差はないが、後ろにいるのが雄らしい。

求愛すれば産卵しいずれ幼虫がかえる。
イチモンジセセリの幼虫は見てないけれど・・・



これはアケビコノハという蛾の幼虫でアケビなどを食草とする。
警戒しているのかもしれないが、頭隠して尻隠さずみたいなポーズが面白い。
茎の先端のほうで頭を足のほうに折り曲げているのだ。

まだアケビコノハの成虫を見たことがないので、こちらのサイトを利用させていただく。
アケビコノハの成虫


この写真の中央にも幼虫がいるのだが、擬態に騙されてしまう。


この木の枝みたいに見えるものがシャク蛾の仲間の幼虫だ。
なんとかエダシャクという名前なのだろうが、特定できなかった。


今週は天気が良くない?

2008-09-16 06:33:20 | 近所

ゲンノショウコ(フウロソウ科)
昨夜から雨。
何かと用事があって近所を歩けないでいる。
先日の宮ヶ瀬で撮った花の中からいくつか・・まずはゲンノショウコ。


今年はまだ見ていない我が家の近所だと群生のようなのも見られるが、
ここではチラホラ咲いている様子だった。


地方によって紅花ばかりとかとか白花優勢とかあるらしいが、
このあたりでは紅花も白花も見られた。


ウド(ウコギ科)
ところどころに自生のウドも見られた。
我が家の近所で栽培されているのもそろそろ花が咲くころだろうか。


マツカゼソウ(ミカン科)
遠目には葉っぱの形から白いハギかとも見えたが、
近づいてよく見るとマツカゼソウだった。


花弁が4枚で実が4個かたまってできるところは、同じミカン科の木のコクサギに似ている。