人を見る私たち〜(￣▽￣)

転職をしてから1年と4ヶ月

一年以上通っているのに未だ何となくアウェイに身を投じている気分なのは

私のかまってちゃん気質のせいなのか、謙虚になれない更年期のせいなのか

今ひとつ良くわかりません

やっぱりその前の

＜同じ職場に十五年＞という舐め歴史が効いているのでしょう

例えば紅一点嬢

転職したての新参者時に比べれば、まあまあマシになったものの

忙しくてイライラしてる時には

ヒエラルキーのいっちゃん下の私のミスを皆の前で大声であげつらったりする

ミスをした以上は反省猛省に努めます

最初のうちはその都度日光猿軍団の反省猿次郎バリに深く反省し

とにかく他の人が指摘されているところを見たことがないので

自分だけなんだなあ・・と思い込んでいたけれど

次第に解ってきたのは、

敵に回すと自分の仕事に影響するベテランさんのミスはお咎めがないだけ

あったとしても「困りますよお」とかヘラっと終わってる

さらに興味深い事に

紅一点嬢が、常に「そのフィールドにおける序列」を関知して

一番立場の弱い者に強気に出たり無視したりする傾向があることは皆が知ってる

そんな訳なので

彼女の相手の攻めポイントを瞬時に察知する頭の回転

適所でさっと花開く粘度のある記憶力

素早い防御やゴロニャンに回るバランス感覚と反射神経

総じて彼女は気づきが早くて仕事ができる　←これを先に言え(￣▽￣)

これまで根拠なき自信の上にぼーっと生きてきた私としては

実に見習うべき部分も多く

この辺りでバランスが取れている

「場に慣れる」ということは

そういった細々とした事情を把握し、乾いた処理が出来るようになる

と言う事なのだなと

５０の手習いばりに学んだりするのです

認知をさらに客観視して状況を把握することを「メタ認知」というそうです

メタというのは「高次の」という意味だそうで

私のイメージとしては臨死体験

寝てる自分を自分が客観視しているような

「私は何も知らないことを知っている」みたいなヤツ

この言葉を知った時

私はこの一年それをずっとやってきたのかもしれないな・・と思ったものでした

まあまあ結構なストレスではあるけれど

今までやってこなかったことなので、有意義ではあるのでしょう

うちうちの話はそれとして

こう言った把握が必要なお客様もいらっしゃいます

レジ打ちがスムーズに身に付いていなかった時期は

もたついたり、間違えたり、フリずったり、袋詰めの配分を適切に出来なかったりして

当然ながらお客様からも歓迎されず、なかなかに苦しかった訳ですが

だいたいのことが身に付いた今は、余裕こいて業務につけるようになりました

椀子レジは鍛錬の場でもあるわけで

数をこなせば乗れない自転車もそれなりに運転できる

どんなお客様でも、どんなトラブルがあっても、ことを荒立てず

とりあえずはなんとかなるようになった

のだけど

1人だけ、私が心でラスボスと呼んでいる

夕方に来られる３０代の女性だけはどうもいつまでも

私のことがお嫌いなよう

小銭は皿に投げるわ何を聞いても返事はしないわ

返事をしないから、その心中にあるであろうご希望には添えないわ、

それが更に気にくわないという悪循環

レシートを返すときには、わざとひったくるように取るものだから

指先が切れそうになることもしばしば　(￣▽￣：)←切れないけど！

対面式のレジは３つもあるのだから、何も私のところに来なくてもいいのに

神様は巡り合わせを私に合わせてくる

うわ、あんたかよ！って私が思ったら、向こうがそんな顔してるw

そんななら、いっそ来なきゃいいのにとも思うけど

おそらくは彼女の方がこのお店の暦は長いわけで

彼女を見かけるたびに

私がお得意様を1人減らしたと言う事実がないことを確認した気がして

ちょっとホッとしたりもするのです

(￣▽￣)

ところで先々週

私は二つのことに気がつきました

一つ目は

この女性、どうも紅一点嬢にも同じ態度を取ってる事

笑顔を絶やさず、猫なで声で、丁寧に丁寧にお客様に全力でおもねる

彼女からレジを習った私はその８割をコピーして取り組んでいると言っても

過言ではないわけで

そうなると

ーーー「私」ではなく雰囲気がお好みではないのかもしれない・・

二つ目は

ものすごくクールな接客をするベテランパートさんにはどうも好感を持ってるらしいと言う事

この女性、「女子バレーの元全日本選手だったんですよ」

と紹介されたら、そのまま信じてしまいそうなシュッとした感じ

低い声、必要最低限をハッキリ伝え、絶対に無理に笑ったりしない省エネ接客

ーーーーああ言うのが好きなのか？

試してみましたよ・・(￣▽￣)

私を認知して、嫌そうにやってきた彼女は例によって

「ポイントカードをお持ちですか？」

「レジ袋は有料ですが利用されますか？」

という質問を無反応でスルー

私は笑顔を作らず、無言で真顔で彼女の買う水をカウントし合計額を伝える

投げ銭のように放たれた小銭を無言で拾って、お釣りを皿に返し

そのまま放置

（○○円のお返しでございます）

（エコバッグをお持ちでしたらお入れします）

（今月のおとクーポンでございます）

言おうと思えば色々ある台詞を全て省略、

無表情・無言で相手の出方を見るという数十秒、

人によったらクレーム物の接客放棄はかなりの根性が要りました

感染防止ビニールシートが下がっていた事

マスクをしていたことと

ウィルス感染防止のために受け渡しは全て釣り銭トレイでやると言った

新たな慣習がこの放置プレイを際立たせます

やることやったら無表情で微動だにしない私をみて

彼女は怯えた少女のようにゴゾゴゾと自分のバッグから

シワシワのレジ袋を取り出しました

ーーーーやっぱりそうなのか・・・

勝った！という思い半分ガッカリした想い半分で私は結論しました

私がどうこうというわけではなくて

この人は

ただ弱そうに見える者に

失礼な人なんだ・・・

「こちらでお入れしましょうか？」

実験は終了

ここが限界

私はおずおずと差し出された袋を受け取ってさっさと入れてお渡し

彼女は別人のように粛々と帰って行きました

決してやらなくてもいい心臓がばくばくするほどの大実験でしたが

とても興味深い結果が得られました

人を見て態度が変わる人と一緒にいると、自ずと自分もそうなって行くのを感じます

私がこの職場が自分のものではないと感じるのは

その辺りの不安定さもあるような気がします

更にいうなら、

その不安定さは未だ残る自信のなさが

一番の要因である予感がします

かくいう世界も

あくまでも私が認知する世界であり

他のそれぞれの立場から見える世界とは全く違うのでしょう

一個でもコロナウィルスが残ればそこからいくらでも増えるのだから

自粛解除なんてとんでもないと思う人も

ある程度罹ることも結果死者が出ることも摂理として受け入れて

これからの経済と社会を守るべきだという人も

我慢できない遊びたいという人も

同じ世界を

全く違う目で見ている

と思えば

理解することができる

かもしれません

今日はそんな話

〜(￣▽￣)ﾉｼ

🌿🌂☁️🐸