マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

W-SIM 試験ソフトウェア-その2-- Echo Test

2007-12-11 10:22:15 | W-SIM
"Hello World"で、W-SIM側への音声送信の確認はとれたので、次の段階として受信の確認をします。スピーカをつながて鳴らすにはハードの追加も必要となるので、Echo Testをすることにします。受信した音声を、送り返すだけです。

W-SIMとAT91SAM7S256のSSCの接続をおさらいしておくと、次のようになります。
SSCでは受信/送信で独立したクロックと同期信号を使うことができますが、W-SIMの場合には、これらはSSCの設定により送受で共有することができるので、TKとTF端子は未接続でかまいません。
W-SIM       SSC
---------------
PCMCLK  ---> RK
PCMSYNC ---> RF
PCMIN   ---> RD
PCMOUT  <--- TD

受信の処理は送信と同じようにPDCによるDMAです。ダブルバッファを用意しておき、DMA完了割り込みにより、新たな受信バッファを割り当てます。同時に、受信が完了したバッファを送信DMAアドレスとして設定してやればエコーすることになります。
DMAバッファのサイズは64バイトとしたので、DMA完了待ちによる遅延は64/8000=8msとなります。実際に試してみると、電話/PHS網の遅延も加わって、かなりの遅延があってエコーされてくる気がします。

使用する必要の無いTF信号は、PIOとして使用することとし、タクトSWをつなげました。こいつを押すたびに、"Hello World"と "Echo"の試験を切り替えることとしています。