■やる前から勝敗が見えてる選挙。
たまに「この選挙をこの候補を応援してるので、なんとしても勝たせたい。ぜひ応援してほしい。」みたいなコメントをいただく事があります。
しかし、その選挙というのは情勢調査や過去のデータなどから、もうやる前から勝敗が見えてる事もよくあるんですよねえ。
冷静なぼくから見れば、そんな選挙に熱くなって応援する気が出てくるわけもなく・・・。
そこで、そういう「負ける選挙」についての意味や、目標みたいものを考えたいと思います。
もちろん、ここにおける「負ける選挙の意味」というのは、負けてもカネが集まってウハウハという「金集め目的」のサギ師やチンピラの類の話ではありません。
■負けても意味のある選挙とはなにか?
「負けても意味のある選挙」というのは、やはり「次に繋がる選挙戦」になるかどうかという事でしょう。
たとえば、知事選や市長選などの首長選で負けたとしも、次の地方選(府議選や市議選)で議員の議席を増やせれば、それは「次に繋がる」ことであり、負けても意味のあることだと思います。
そういう選挙戦にするため、現市政の問題を明らかにして首長選に望む必要があるでしょうし、そこでいかに支持を伸ばすかというのが重要でしょう。
■では、どうやって支持を伸ばすか?
「負ける」とわかってる選挙でも、支持者は「負ける可能性は高いけど・・・」なんて事は言えないのかもしれません。
しかし、第三者的には勝敗が見えてるので、「負ける選挙」の意味が欲しいと思います。
つまり、「負ける可能性は高いかもしれないが、これが次の選挙に繋がり、市政の改善に繋がるので応援してください。」というような説得の仕方が望ましいと思いますね。
「絶対にこの候補を勝たせたい」だけでは、第三者との距離が離れていくだけのように思います。
99%負けると分かってる戦いに、誰も積極的になれないと思いますし、限りなく勝てない可能性に賭けるのは単なる「ギャンブル選挙」でしかなく、ついてきてくれる人も少ないでしょう。
やはり、それなりの説得力が欲しいと思います。
■「負ける選挙」が次の勝利に繋がった事例。
「負ける選挙に意味があった」最近の事例として、2012年の都知事選がピッタリだと思います。
この都知事選では宇都宮健児さんが出馬してくれて良かったのですが、猪瀬直樹に大差を付けられて敗北。
しかし、宇都宮さんを応援する勝手連の動きが大きなものがありました。
それが、次の年の2013年の都議選では、宇都宮さんを推薦した共産党が、民主党を抜いて野党第1党に、2013年の参院選でも共産党が10年ぶりくらいに選挙区で議席を獲得するという事になりました。
■小さな政党には「負ける選挙」は必要なもの。
このように、「負けてもやる価値のある選挙」なんだと思わせる事が、特に小さな政党には必要何じゃないかと思います。
大きな政党に今すぐ勝つ事はできないが、少しずつ力をつけて勢力を拡大するんだという意味では、「負ける選挙」にも出るという事は、決して恥ずかしい事ではないと思います。
■当選以外の目標設定も必要。
あと、当選以外の目標設定もあったほうがいいですね。
いきなり「この選挙で絶対勝つ!」ではなく、「得票数を増やしたい」、「次の選挙のためにも候補者を露出させておきたい」など、勝つことだけでなく、他の目標設定も必要でしょうね。
そんな事をつらつら考えて書いてみました・・・。
■リスクあるだけに綿密な計算を。
Twitter / poponpgunyan: 「負ける選挙」を意味あるものにする事は、赤字覚悟で値下げして ...
「負ける選挙」を意味あるものにする事は、赤字覚悟で値下げしてトータルで儲ける事と同じようなもの。それだけに綿密な計算も必要だ。