Tokyo こんなところから 森が育っている
お花見だって
あと100年もしたら 森に包まれたビルになるかもしれない
キジバトの子育て⑧
親鳥がいってしまったあと 巣の中には小さなにぎりこぶしほどのひなが一羽のこされていました。
ずいぶん大きくなっていました
残念だけれど、ひなは生き続けることができませんでした
さざんかの根元にそっとうめました
けれど、巣の中には一羽しかいなかったのです
あとの一羽がどうしたのか
何も残っていません
夜のあいだに何かがおこって 一羽がいなくなり もう一羽はぐったりしていたのです。
親鳥たちは入れかわりたちかわり、一生懸命に介抱しました
自然界の鳥たちのあいだでおこっていることを おしえてくれました
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さざんかの根元にひなを埋めたあとも
なんどもなんども 近くに親鳥たちがやってきました
空に向かって
ででぽっぽー ででぽっぽー
ででぽっぽー ででぽっぽー
空は ででぽっぽーで いっぱいです
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キジバトの産卵から巣立ちまでは30~35日程度、ひなはふ化後15日ぐらいで巣立ちますが、無事に巣立つのは23%程度です。
たまごやひなが捕食されたり、放棄されたり、巣から落ちてしまったり。もっとも多いのは捕食によるもので、カラス・ネコ・へびなどがあげられます。
キジバトの繁殖は年に何回もおこなわれます。ほとんどの場合、同じつがいの相手で造巣から抱卵・育雛まで協力して行います。また、古巣を利用することも多いようです。
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(イラストは岩崎書店「まけるな!キジバト」より)