長い介護の末、母を見送った51才の大原麻里。1人になって残ったのは高血圧、高脂血症、頭痛・腰痛‥耳鳴り不調だらけの太った身体。
麻里は相模スポーツセンターでスイミングを始める。施設は古くてショボいがそこでいろんな仲間との出会いがあり、マスターズ水泳大会を目指す目標を見つける。
一歩踏み出す勇気さえあれば人間は幾つになっても変われるものだと教えられた。
幼な友達の千尋の応援と言葉が毒舌でありながら愛があって良かったし、
理論を前面に丁寧に教える水泳コーチの岸和田元気が好い。
家族の為、誰かの為から自分ファーストの考えに改め、健康、生き方を見つめ直していく麻里を応援しながら読んだ。
2022年6月講談社刊
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