息子と妻を喪い、警察官の職を追われ、探偵まがいの仕事をしながら荒れた生活を送る鬼束啓一郎。彼がかつて逮捕した男・牛沼が水死体で発見された。その前日、鬼束の携帯電話には、牛沼からの不在着信履歴が残っていた。その電話の用件とは、行方不明になっている娘・「絵里奈」を探してほしいという捜索依頼だったらしい。鬼束は依頼人不在のまま、牛沼の遺品の写真を元に、絵里奈の行方を追うことに・・・。
スリリングで謎が解けずに更に深まる展開。失踪した謎の女を探す事件のスピード感は面白く一気に読めたのだが報酬の当てもなくのめり込んでいく鬼束には納得できなかった。
衝撃の結末も真実を知った徒労感もなんだかしっくりこない終わり方も不満。
2018年9月PHP研究所刊
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