読書備忘録

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香納諒一著「刑事花房京子 完全犯罪の死角」

2019-07-27 | 香納 諒一

ストーリーは家具小売業が舞台。沢渡留理は亡き父親から引き継いだ家具の販売会社“沢渡家具”を守ろうと必死だった。そのためには、自分の会社運営の志を異にする異母兄・要次と、愛人兼秘書の福田麻衣子を排除するしかないと、綿密に殺人計画を練り、痴情のもつれを装って二人を殺害。偽装工作は完璧だったはずなのに、翌朝、家政婦から、家に強盗が入り、その強盗に兄が殺されたようだという連絡を受ける。いったい何が・・・。想定外の出来事に混乱しつつ現場に戻った留理は、長身の花房京子という女刑事と出会う。

最初から犯人とその動機も明らかにされており名刑事に問い詰められる度の心理描写を中心に展開される形式。ミステリーとしては犯行もアリバイ作りも杜撰。刑事コロンボの女版の様な花房京子のキャラは人物の生い立ち内面生活感等が不足していて中途半端、感情移入も出来ず不完全燃焼気味の結末。父娘の御家騒動で有名になった〇塚家具を思い出したが経済市場背景だけで人物設定だけを変更したような推理小説でした。

20186月光文社刊



































 


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