おおしま あきらのブログ

口元の美は、顔の美!
それは、健康美!

第2回抗加齢歯科医学研究会

2006年06月11日 18時15分20秒 | 学会参加・補綴・8020運動
平成18年6月11日(日)
東京コンファレンスセンター・品川
10:00~17:30
第2回抗加齢歯科医学研究会の講習会に参加しました。
難しい問題があることを実感しました。
今後も勉強することがたくさんあることも実感しました。

歯科に関心あります?

2006年05月20日 00時04分00秒 | 学会参加・補綴・8020運動
カナダでは54%の人々が1年に1回以上歯科を定期受診するが(2004年コルゲート調査)、日本ではわずか16%が歯科検診等を受けるのみです(平成11年保健福祉動向調査)。日本の調査は受診間隔が不明ですが、カナダのように1年に1回以上の受診では16%を大きく下回るでしょう。さらに、ニューヨークと東京のビジネスマンを調査すると、ニューヨークでは90%が歯科を定期受診するのに対し、東京は38%と実に62%の人々に定期検診等の習慣がないのです(Lionデンタル情報,No.17,2001)。
 日本で歯科定期受診が少ない理由として、歯科でのヘルスプロモーション(人々が自らの健康を管理改善するための一連の活動・運動)が進んでいないことが挙げられます。さらに「歯科に行けば歯を削られるので受診したくない」などの恐怖心も歯科受診の大きな障害となっていますが、そのような恐怖心を解消することもヘルスプロモーションの目的です。
 一方、日本人はアメリカ人以上に口臭に強い「こだわり」を持っています。すなわち,東京のビジネスマンの70%が口臭を気にし、日本人全体でもI4%が口臭を気にしています(平成11年保健福祉動向調査)。人々の訴える症状から、わが国の歯科疾患の実情を推定すると、ロ臭症はウ蝕・歯周病に次ぐ歯科疾患となります。すなわち、口臭には大きい二一ズ(needs)が潜在していることになります。

参考文献:
八重垣 健:口臭臨床の実際、27~38日本歯科医師会雑誌 Vol.58 No.1 2005-4

患者が歯科医療現場で苦しむこと

2006年05月18日 00時03分52秒 | 学会参加・補綴・8020運動
患者が歯科医療現場で苦しむこと

1. 歯科治療そのもの
2. キューんという音がいや
3. 歯科医院の匂いがイや
4. 局所麻酔を使用する時
5. 歯の保存が出来ないと診断された時(抜歯しなくてはならないと診断された時)
6. 歯を失った時
7. 治療法は義歯(入れ歯)しかありません。
8. 歯周手術を行う
9. 歯科医師、コデンタルスタッフが、使用する専門用語
10. 歯が痛くなった時
11. 歯肉が腫れて痛くなった時
12. うまく噛めない、噛むと痛い
13. 噛めなくて、食事が取れない
等など

8020

2006年03月31日 23時49分12秒 | 学会参加・補綴・8020運動
「8020運動」を知っていますか?
「80歳になっても20本以上自分の歯を残そう」というス□一ガンのもと、厚生労働省と日本歯科医師会が始めた運動で、すべての人が生涯、自分の歯で豊かな食生活を楽しむことを目標にしています。
しかし、実際には、60歳の時点で残っている歯は17.8本(厚生労働省「歯科疾患実態調査」)しかありません。

ガムの弊害

2006年02月03日 22時58分03秒 | 学会参加・補綴・8020運動

  「現代人は、食事の時噛む回数が少ないからガムを噛んでその分を補いましょう。」また「ガムを噛んで脳血管血流を高めましょう。」、「食事前にガムを噛んで満腹中枢を刺激してダイエットをしましょう。」、「ガムを噛んで集中力を高めましょう。」という話を聞きます。どの内容も正しいです。問題は、ガムの噛み方と噛む時間にあります。

1.ガムの噛み方通常食事の時は、前歯から奥歯まで原則揃っている人は、前歯、左右の奥歯のすべてを利用して咀嚼します。ところが、ガムはどうでしょう?実際は、右なら右、左なら左という具合に片方で噛む「片側噛み」を行っています。左右均等に噛むということは少ないでしょう。多くの人々は、無意識のうちに自分で噛みやすい方で噛むことになります。このような噛み方を繰り返していますと顎関節や咬む筋肉(咬筋)や歯が痛くなってきます。一度症状が出るとなかなか治りません。用心しましょう。

2.ガムの噛む時間口の仕事には、重要なことがたくさんあります。口は消化器の一部です。口の仕事の最大な事とは食物を食べることです。しかし、24時間ずっと咀嚼をして食事をしているわけではありません。通常は、朝食、昼食、夕食の3回限られた時間に食事を摂ってます。現代人は噛む回数が少なくなったからといっても食事中はそれなりに噛みますし、噛む習慣を身につけなければいけません。(一口30回が基準)ですから食事以外には、口の中の歯や噛む筋肉や顎の関節を休ませる必要が在ります。運動を例に挙げると、「今日は、体調がいいとか、調子いいからといって長時間運動していると捻挫をしたり、筋肉痛になったりします。」こうならないためにも口の機能を休ませる必要があります。ところが、ガムは通常食間に噛みます。人によっては、長時間噛みます。ある人は、睡眠・食事以外はずっと噛んでいるという方もいます。もちろんさまざまな症状が発現していました。最近、ガムのパッケージにガムを噛む目安をプリントしてある商品があります。いいことですね。

  個人的に、ガムは、 1回5分程度、1日数個以内と考えています。人によってはこの基準は多いかもしれません。用心してください。


妊娠前から始まる歯科衛生指導(8020に向けて)

2006年02月02日 21時11分28秒 | 学会参加・補綴・8020運動
 妊婦の歯科指導には、大きく分けて妊娠前、妊娠中、出産後の3つに分けられると考えています。
1.妊娠前の歯科指導
 歯はいつごろからできるのか知っておく必要が在ります。乳歯は胎生7週ごろからでき始めてきます。永久歯の第一大臼歯は胎生3.5~4ヶ月ごろ、第二大臼歯は胎生8.5~9ヶ月ごろからでき始めます。つまり、妊娠中の食習慣の乱れは、そのまま子供に影響を与えてしまいます。栄養のバランスの取れた食習慣に心がけましょう。(カルシウムのみ摂取しても無意味です。)
 最近は少子化のため、2子、3子と出産される方は少ないですが、仮に一人っ子として考えてみても、母親は大変です。妊娠中母親にむし歯や歯周病が見つかり治療しようと思っても、妊娠中の診療は難しいです。産後0歳児を抱えて診療は現実的に出来ません。薬を服用するにしても母乳に影響が出ます。0歳保育園に預けたとしてもなかなか難しいです。結局、子供が幼稚園に行くようになるまでは治療は難しいことになります。ということは、むし歯や歯周病の治療が発見されてから3~4年放置されてしまうわけです。この場合、重症になりかねないと思われます。
 以上のようなことにならないためにも、妊娠前に治療や指導を受けることが重要なのです。

2.妊娠中の歯科指導
①妊娠中の母親の悪阻(つわり)(妊娠2~4ヵ月頃出現)と歯科領域からみた不都合な変化
1)悪心、吐気、食欲不振
2)食物の嗜好の変化
酸っぱいものを好む
甘味類を好む
3)口腔内の酸性化
唾液のpHが変化
4)唾液の粘稠度の増加
5)ホルモンバランスの変調
6)口腔の易不潔化
プラークコントロールが不十分
口内細菌が増加
 以上のような変化が、結果的にう蝕の増加、歯周疾患の増加(妊娠性歯周炎の発症)、口内炎が起こります。
注)妊娠とう蝕・歯周疾患との間に直接的な因果関係はないといわれていますが、悪阻(つわり)があったり、十分な□腔内清掃がしにくい環境となるので、二次的に歯科疾患が増すと考えられています。

②悪阻(つわり)発生時に対しての指導
1)プラッシング時に嘔吐を生じやすいので、顎をひき、顔を下向きにした刺激の少ない方法とします。
2)歯プラシは小回りのきく小さめのものとします。
3)口腔清掃に関心を待たせる指導を心がけます。
4)個人に合った確実な方法を考えます。
5)後方歯の清掃が難しいので注意します。

③妊娠中の注意事項
1.母体の歯と口腔の健康維持のために
・歯科疾患の予防(ブラッシング他)
・歯科疾患の早期治療
・定期健康診査(定期健診)
 ※審査結果、指導、処置内容については母子健康手帳の妊娠中と産後の歯の状態の欄に記載。

2.成長中の胎児の健康を守るために
・歯が正しく健全に作られるようサポートする
・良質のタンパク質の摂取
・無機質、ビタミンA、Dの摂取
・新生児期や乳幼期に対する口腔衛生上の注意を妊娠中に与えておく

3.出産後の歯科指導
①乳幼児の歯科的指導(今回は省略)
②母親の歯科的指導
 時間があるならば、歯科健診、歯科治療を受けるべきです。1.妊娠前の歯科指導のコーナーで説明したとおり母親は子育てに追われます。自己管理は十分行うべきと考えます。
・丁寧なブラッシング(歯磨き)に心がける事。
・染色剤を用いたブラッシングも有効と思います。
以上簡単ですがまとめて見ました。参考にしてください。
参考資料: 五十嵐 清治 ほか :歯科衛生士 2004.VOL.28 1 56~61


エンジェル・クラウンは即日治療

2006年02月02日 21時04分37秒 | 学会参加・補綴・8020運動
昭和大学歯学部付属病院に美容歯科外来が開設されています。ここでは、エンジェルクラウンによる歯科診療を行っているそうです。しかも、ONE DAYサービスを行っています。その日のうちに装着されます(即日治療)。すばらしい。
(写真をクリックすると大きくなります)

エンジェル・クラウンって知ってる?

2006年01月30日 21時55分45秒 | 学会参加・補綴・8020運動
 エンジェル・クラウンって知ってますか?
 歯科医院の治療においてセトモノの白い歯(セラミックスクラウン)を勧められることがあります。東京ではかなり高価な治療費がかかります。しかし、エンゼル・クラウンは、同じセトモノの白い歯(セラミックスクラウン)ですが、価格面では、1本の治療費はおよそ5から6万円程度で治療可能な白い歯です。通常のセラミックスより硬く、発色もきれいです。歯科用CAD/CAMにて製作します。

エンジェル・クラウン(ANGEL CROWN) http://www.angel-crown.com/


補綴

2006年01月14日 17時11分13秒 | 学会参加・補綴・8020運動
1.補綴(ほてつ:歯科業界の読み方)
歯科治療における補綴とは、歯が欠けたり、なくなった場合にクラウンや入れ歯などの人工物で補うことを言います。
日本補綴歯科学会より

2.補綴(ほてい)(ホテツとも)
①破れた所などをおぎないつづること。②詩文を作るのに古句などをつづり合わすこと。
広辞苑 第3版より

8020運動

2006年01月14日 17時08分41秒 | 学会参加・補綴・8020運動
 厚生省と日本歯科医師会では8020運動というキャンペーンを展開しています。
 「80歳になっても20本、自分の歯を保ちましょう」というこの働きかけは、一生自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活を目標に、子供のころからの正しいデンタルケアと青年期のセルフケアの重要性を打ち出しています。