東京コンファレンスセンター・品川
10:00~17:30
第2回抗加齢歯科医学研究会の講習会に参加しました。
難しい問題があることを実感しました。
今後も勉強することがたくさんあることも実感しました。
「現代人は、食事の時噛む回数が少ないからガムを噛んでその分を補いましょう。」また「ガムを噛んで脳血管血流を高めましょう。」、「食事前にガムを噛んで満腹中枢を刺激してダイエットをしましょう。」、「ガムを噛んで集中力を高めましょう。」という話を聞きます。どの内容も正しいです。問題は、ガムの噛み方と噛む時間にあります。
1.ガムの噛み方通常食事の時は、前歯から奥歯まで原則揃っている人は、前歯、左右の奥歯のすべてを利用して咀嚼します。ところが、ガムはどうでしょう?実際は、右なら右、左なら左という具合に片方で噛む「片側噛み」を行っています。左右均等に噛むということは少ないでしょう。多くの人々は、無意識のうちに自分で噛みやすい方で噛むことになります。このような噛み方を繰り返していますと顎関節や咬む筋肉(咬筋)や歯が痛くなってきます。一度症状が出るとなかなか治りません。用心しましょう。
2.ガムの噛む時間口の仕事には、重要なことがたくさんあります。口は消化器の一部です。口の仕事の最大な事とは食物を食べることです。しかし、24時間ずっと咀嚼をして食事をしているわけではありません。通常は、朝食、昼食、夕食の3回限られた時間に食事を摂ってます。現代人は噛む回数が少なくなったからといっても食事中はそれなりに噛みますし、噛む習慣を身につけなければいけません。(一口30回が基準)ですから食事以外には、口の中の歯や噛む筋肉や顎の関節を休ませる必要が在ります。運動を例に挙げると、「今日は、体調がいいとか、調子いいからといって長時間運動していると捻挫をしたり、筋肉痛になったりします。」こうならないためにも口の機能を休ませる必要があります。ところが、ガムは通常食間に噛みます。人によっては、長時間噛みます。ある人は、睡眠・食事以外はずっと噛んでいるという方もいます。もちろんさまざまな症状が発現していました。最近、ガムのパッケージにガムを噛む目安をプリントしてある商品があります。いいことですね。
個人的に、ガムは、 1回5分程度、1日数個以内と考えています。人によってはこの基準は多いかもしれません。用心してください。