おおしま あきらのブログ

口元の美は、顔の美!
それは、健康美!

歯科に関心あります?

2006年05月20日 00時04分00秒 | 学会参加・補綴・8020運動
カナダでは54%の人々が1年に1回以上歯科を定期受診するが(2004年コルゲート調査)、日本ではわずか16%が歯科検診等を受けるのみです(平成11年保健福祉動向調査)。日本の調査は受診間隔が不明ですが、カナダのように1年に1回以上の受診では16%を大きく下回るでしょう。さらに、ニューヨークと東京のビジネスマンを調査すると、ニューヨークでは90%が歯科を定期受診するのに対し、東京は38%と実に62%の人々に定期検診等の習慣がないのです(Lionデンタル情報,No.17,2001)。
 日本で歯科定期受診が少ない理由として、歯科でのヘルスプロモーション(人々が自らの健康を管理改善するための一連の活動・運動)が進んでいないことが挙げられます。さらに「歯科に行けば歯を削られるので受診したくない」などの恐怖心も歯科受診の大きな障害となっていますが、そのような恐怖心を解消することもヘルスプロモーションの目的です。
 一方、日本人はアメリカ人以上に口臭に強い「こだわり」を持っています。すなわち,東京のビジネスマンの70%が口臭を気にし、日本人全体でもI4%が口臭を気にしています(平成11年保健福祉動向調査)。人々の訴える症状から、わが国の歯科疾患の実情を推定すると、ロ臭症はウ蝕・歯周病に次ぐ歯科疾患となります。すなわち、口臭には大きい二一ズ(needs)が潜在していることになります。

参考文献:
八重垣 健:口臭臨床の実際、27~38日本歯科医師会雑誌 Vol.58 No.1 2005-4