1.マイナス1歳からはじめるむし歯予防
妊娠中はつわりやホルモンバランスの変化などによって、お口のメインテナンスがしにくくなります。また、体調の変化で歯科医院へ行くのもおっくうになったり、つらくなったりすることもあるでしょう。妊娠中は歯科医院の受診に不安を感じるかもしれませんが、適切な時期に適切なメインテナンスや治療を行っておくことは、お腹の赤ちゃんの健康のためにも重要です。
当所では、妊娠中の方に配慮した歯科治療をする「マタニティ歯科」を行っています。お腹が大きなお母さんでも苦しくないように、麻酔や処方薬やレントゲン写真にも細心の注意を払います。受診時には、必ず妊娠中であることをお伝えください。
もともと、むし歯菌(ミュータンス菌)は、赤ちゃんのお口の中には存在しません。 むし歯菌(ミュータンス菌)は、8割以上の確率で母親から感染することが分かっており、むし歯菌の多いお母さんの子どもはむし歯になりやすく、そうでないお母さんの子どもはむし歯になりにくいと言われています。つまり、お子さまのむし歯予防は、妊娠期(マイナス1歳)から始めることが、最も効果的なのです。
むし歯菌(ミュータンス菌)は、生後19〜31ヶ月(2歳前後)にお子さまに定着すると言われています。この期間は、お母さんとお子さまとのスキンシップがより密に行われる時期であり、それが最も大切な時期です。同じスプーンで食べ物を与えたり、キスをすることで、お子さまにはむし歯菌(ミュータンス菌)に感染します。しかし、これらのスキンシップをやめるわけにはいきません。そのため、お母さんの口腔ケアが最も大事だということです。このお母さんの口腔ケア(むし歯予防)は、妊娠期(マイナス1歳)や出産直後から始めることが望ましいのです。ぜひ、マタニティ歯科外来にいらして、お口の中の健康チェックをしていただきたいと思っております。
2.日常のお母さんのむし歯予防
1)キシリトールでむし歯予防
むし歯予防にはキシリトールが最も効果的です。キシリトールは、むし歯菌のエネルギー源にはなりません。日常的にキシリトールを摂取するとむし歯菌(ミュータンス菌)は減っていきます。また、キシリトールのガムを咬むことにより唾液が沢山でるようになります。唾液にはむし歯菌を洗い流す効果があります。キシリトールを効果的に摂取しましょう。ただし、キシリトールガムは、市販されているものと歯科医院で販売されているものではキシリトールの含有量が異なります。歯科診療所で販売されているもの(キシリトール含有量:100%)のほうが含有量が高く、1日の摂取量も少なくすみますので、当所受付にてお買い求め下さい。
2)歯磨き
特に寝る前は忘れずに磨いて下さい。また、デンタルフロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ(CHXなど)などを使用することで、むし歯と歯周病のリスクが下がります。当所では、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュの使い方などもお教えしておりますので、お気軽にご相談下さい。又、ご希望の方は、3DSなどをお勧めします。
3.歯周病と早産・低体重児の関係
歯周病が、早産や低体重児出産に大きく関わっていることが分かっています。
最近、歯周病を持つ妊婦が早産や低体重児出産をする確率が高いということがデータで分かっており、妊婦の歯周病予防の強化が求められています。
早産や低体重児を出産する危険率は、年齢や人種、出産経験など、他の因子と比べ約7倍以上も高いことが分かっています。
歯周病は、血行を介して胎盤や子宮へと影響していきます。この歯周病菌の炎症性物質が子宮を収縮させ早産を引き起こしたり、胎児の成長不足を引き起こし低体重児の出産につながったりするのです。よって、歯周病菌を保有する妊婦は、このように早産や低体重児出産のリスクが高いということです。しかし、歯周病治療をうけている妊婦は、その治療効果により、早産・低体重児出産の発現率が低下するというデータもあります。つまり、たとえ歯周病があったとしても、適切な歯周病治療を行うことで、そのリスクを低減出来るというわけです。
4.妊婦さんのデンタルケア (妊娠中の歯の治療時期)
安定期(5〜8ヶ月)に治療することをおすすめします。つわりも落ち着いてきて安定期と呼ばれます。歯科治療を行ううえで最適な時期でこの時期に集中して治療する事が望ましいです。産科医などと連携し相談したうえで、抜歯することも可能です。
また、お薬の影響も考える必要もあります。必要があれば、「オリーブ葉のエキス」サプリメントをお勧めします。
今後の情報発信およびブログは、ビー・アイ歯科診療所ホームページ内(http://www.bidc.jp/blog)に記載を続けます。
応援よろしくお願いします。
〒299-1141
千葉県君津市君津1番地 君津健康センター1階東側
ビー・アイ歯科診療所
電話:0439-50-2068
ホームページ:http://www.bidc.jp/
大島 晃
妊娠中はつわりやホルモンバランスの変化などによって、お口のメインテナンスがしにくくなります。また、体調の変化で歯科医院へ行くのもおっくうになったり、つらくなったりすることもあるでしょう。妊娠中は歯科医院の受診に不安を感じるかもしれませんが、適切な時期に適切なメインテナンスや治療を行っておくことは、お腹の赤ちゃんの健康のためにも重要です。
当所では、妊娠中の方に配慮した歯科治療をする「マタニティ歯科」を行っています。お腹が大きなお母さんでも苦しくないように、麻酔や処方薬やレントゲン写真にも細心の注意を払います。受診時には、必ず妊娠中であることをお伝えください。
もともと、むし歯菌(ミュータンス菌)は、赤ちゃんのお口の中には存在しません。 むし歯菌(ミュータンス菌)は、8割以上の確率で母親から感染することが分かっており、むし歯菌の多いお母さんの子どもはむし歯になりやすく、そうでないお母さんの子どもはむし歯になりにくいと言われています。つまり、お子さまのむし歯予防は、妊娠期(マイナス1歳)から始めることが、最も効果的なのです。
むし歯菌(ミュータンス菌)は、生後19〜31ヶ月(2歳前後)にお子さまに定着すると言われています。この期間は、お母さんとお子さまとのスキンシップがより密に行われる時期であり、それが最も大切な時期です。同じスプーンで食べ物を与えたり、キスをすることで、お子さまにはむし歯菌(ミュータンス菌)に感染します。しかし、これらのスキンシップをやめるわけにはいきません。そのため、お母さんの口腔ケアが最も大事だということです。このお母さんの口腔ケア(むし歯予防)は、妊娠期(マイナス1歳)や出産直後から始めることが望ましいのです。ぜひ、マタニティ歯科外来にいらして、お口の中の健康チェックをしていただきたいと思っております。
2.日常のお母さんのむし歯予防
1)キシリトールでむし歯予防
むし歯予防にはキシリトールが最も効果的です。キシリトールは、むし歯菌のエネルギー源にはなりません。日常的にキシリトールを摂取するとむし歯菌(ミュータンス菌)は減っていきます。また、キシリトールのガムを咬むことにより唾液が沢山でるようになります。唾液にはむし歯菌を洗い流す効果があります。キシリトールを効果的に摂取しましょう。ただし、キシリトールガムは、市販されているものと歯科医院で販売されているものではキシリトールの含有量が異なります。歯科診療所で販売されているもの(キシリトール含有量:100%)のほうが含有量が高く、1日の摂取量も少なくすみますので、当所受付にてお買い求め下さい。
2)歯磨き
特に寝る前は忘れずに磨いて下さい。また、デンタルフロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ(CHXなど)などを使用することで、むし歯と歯周病のリスクが下がります。当所では、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュの使い方などもお教えしておりますので、お気軽にご相談下さい。又、ご希望の方は、3DSなどをお勧めします。
3.歯周病と早産・低体重児の関係
歯周病が、早産や低体重児出産に大きく関わっていることが分かっています。
最近、歯周病を持つ妊婦が早産や低体重児出産をする確率が高いということがデータで分かっており、妊婦の歯周病予防の強化が求められています。
早産や低体重児を出産する危険率は、年齢や人種、出産経験など、他の因子と比べ約7倍以上も高いことが分かっています。
歯周病は、血行を介して胎盤や子宮へと影響していきます。この歯周病菌の炎症性物質が子宮を収縮させ早産を引き起こしたり、胎児の成長不足を引き起こし低体重児の出産につながったりするのです。よって、歯周病菌を保有する妊婦は、このように早産や低体重児出産のリスクが高いということです。しかし、歯周病治療をうけている妊婦は、その治療効果により、早産・低体重児出産の発現率が低下するというデータもあります。つまり、たとえ歯周病があったとしても、適切な歯周病治療を行うことで、そのリスクを低減出来るというわけです。
4.妊婦さんのデンタルケア (妊娠中の歯の治療時期)
安定期(5〜8ヶ月)に治療することをおすすめします。つわりも落ち着いてきて安定期と呼ばれます。歯科治療を行ううえで最適な時期でこの時期に集中して治療する事が望ましいです。産科医などと連携し相談したうえで、抜歯することも可能です。
また、お薬の影響も考える必要もあります。必要があれば、「オリーブ葉のエキス」サプリメントをお勧めします。
今後の情報発信およびブログは、ビー・アイ歯科診療所ホームページ内(http://www.bidc.jp/blog)に記載を続けます。
応援よろしくお願いします。
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大島 晃