おおしま あきらのブログ

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歯科に関係する男性更年期障害

2020年08月10日 10時42分57秒 | 全身歯科医学
男性にもある更年期障害とは

歯科から考えるてみると・・・・・・

「更年期障害」と聞くと、女性で閉経期の前後にホルモンバランスが崩れ、さまざまな不調があらわれるものと考えます。
実は男性にとっても無縁の話ではないということがわかってきています。

男性の更年期障害は、加齢男性性腺機能低下症候群(Late-Onset Hypogonadism:LOH 症候群)とも呼称されます。
「更年期」とは性ホルモンが標準より低下した時期を指したものです。
それが原因で身体や精神面においても様々な支障を来たします。

男性と女性の大きな違いは、女性の場合は閉経前後10年間に起きることが多いのに対して、
男性は環境による影響が大きく、ホルモンの減少する時期や期間、程度においてかなり個人差があることです。
概ね40歳以降が多いですが、中には30代の方もあり、逆に60歳~70歳になって初めて発症する場合もあります。
また女性は閉経後にホルモンバランスが落ち着くと症状も軽減することが多いのですが、
男性の場合はなかなか終わりがない場合があるようです。

テストステロンの働き
更年期障害では女性の場合は女性ホルモン(エストロゲンなど)が指標になりますが、
男性では男性ホルモン(テストステロン)の働きが重要です。
テストステロンは脳の指令を受けて精巣で産生され、血液中に分泌されます。

≪主な作用としては≫

*骨や筋肉の発達を促し、内臓脂肪を抑え、男性的な体型を作る
*精子を作って性欲を高める
*判断力や理解力、記憶力などの認知能力を高める
*免疫力や骨量を保つ
*動脈硬化を防ぐ
*皮膚の潤いを保ち、皮膚の弾力成分であるコラーゲンを維持する

≪男性更年期障害の症状≫
テストステロンは一般的に20歳台にピークに達しその後徐々に減少します。
その減少が通常より強いと更年期障害を起こしやすくなります。
男性の更年期障害による症状は多種多様です。

≪男性更年期の症状≫
性欲が低下した、朝の勃起が見られなくなった
興味・意欲の減退(仕事に燃えない)、パフォーマンスの低下、疲れやすい
集中力・判断力・記憶力が低下した
短気で怒りっぽくなった、自己中心的、神経質、不安、気分が落ち込む
睡眠のリズムが乱れやすく、夜間に目が覚めて眠れない
筋肉量の減少、内臓脂肪の増加、皮膚がたるむ、シワが出てきた、骨が脆くなった
関節痛、筋肉痛、頭痛、発汗、ほてり、手足の冷え
うつ
歯周病、顎関節症

検査、診療を希望の方は、医科の専門病院を受診してください。


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