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都立高校入試英語で点数を取るには(その4)

2022-09-20 16:13:00 | 日記
先日受けたもぎ試験の結果が返ってきました。創研塾では生徒一人ずつ、話をしながら返却しています。ある生徒が英語の点数が悪かったので、その理由を聞いてみると「時間内に解ききれなかったからだと思います。」との返事でした。前にも書いた通り、都立高校入試の英語の問題は、長文読解問題です。イメージとしては国語の長文読解問題が英語になった感じです。模擬試験は入試本番の問題に合わせたボリュームと形式で作成されていますから、十分な練習を積んでいないとこのような結果になりがちです。この生徒の中間試験が終わったら、長文読解の練習メニューを作成し、対策をしていきたいと思います。
以前、生徒から「先生、長文読解問題は下線部の前後だけ読めばいいんですよね?」と聞かれて驚いたことがあります。創研塾ではそのような指導はしていないからです。文章全体の内容把握や、要旨のまとめや並べ替えなど、全体を理解していないと解けない問題が多く出題されています。
私たちは生徒たちに、いきなり長文を読み始めることの無いように話しています。まず初めに設問を確認し、何をどのように問われるのかを頭に入れた上で、メモを取ったり線を引っ張りながら長文を読む必要があります。文章そのものが長いため、設問ごとにその該当箇所を読み直していたのではとても時間内に解ききることはできません。もちろん、文章全体の並び替え問題を解くためにもう一度読み直す時間などないのです。
さらに独特な問われ方に慣れるためには、数多くの過去問を解くことも必要です。その際、必ず制限時間を設けて、時間内に解ききるようにします。入試当日は各科目50分の時間が与えられますが、練習の時には45分や40分など、やや厳しめの条件で練習するように創研塾ではしています。これは本番では緊張したりなかなか集中できないなど、本来の実力をいつでも発揮できるわけでは無いからです。少し厳しい条件の下で練習し、本番はいつもよりも余裕を持って問題に取り組むようにしておくと良いと思います。

※東京都教育委員会