電力会社は所有する送電線の送電容量を計算する場合、何時稼働するかも分からない原発の最大発電量を常に計上しているそうです。再稼働した場合にすぐに使うためだそうです。火力発電も最大容量分を計上するので、現に需要に応じて出力を調整し出力を下げていても空きは空きのままで、他には使わせないという運用になるようです。その結果実際の利用率は20%でも管理上は満杯だと言う訳です。
自社のものだからどんなに非効率だろうと文句は言わせない!と言う事では送電線全体としての運用効率は上がりません。やはり、発送電分離で送電線を既存の電力会社から切り離して公益的に独立した広域をカバーするひとつの送電会社に運用して貰わないと送電線の有効利用は出来ないようです。各発電会社が送電したい容量を確保するための”送電線取引市場”と言う話はまだあまり聞きませんが・・・
送電線を一括して運用すると広域的な「迂回運用」が出来るようになるので、現在は行われていると言う「送電線の障害に備えて同じルートで二重化する」と言うような無駄は無くなります。一括運用できるとインターネットではすでに行われているAルートがダメならBルートという迂回運用ができます。
HIT210(4.2kW)の発電データ
2月4日(日)晴れ
発電量 19.5kWh (AiSEGデータ)
売電量 16.1kWh
自給率 212.0%
設備利用率 19.3%
日照時間 7.1h
日照時間当たり発電出力 2.75kW
連系以来 3097日(8年175日 )