三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)を、丸の内ビルディング(丸ビル)向けに初めて受注し、設置工事に着手したと発表した。本格運転開始時期は、同ビルの発電機改修工事が完成する2019年2月を予定する。
このハイブリッドシステムは、都市ガスを燃料とし、約900℃の高温で作動するセラミックス製SOFCとMGTの両方で発電する。燃料を燃焼させることなく、SOFC内部で都市ガスを改質して水素や一酸化炭素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させる仕組みだ。さらに、後行程ではMGTを使って発電することで燃料を有効活用する。
また、コージェネレーションの場合には、残りの排熱を蒸気または温水として回収するため、総合効率はそれぞれ65%、73%以上に達し、従来の発電システムに比べて顧客の工場・ビルからのCO2排出量を約47%削減することができるとする。(2/15付けスマートジャパン:蓄電・発電機器「燃料電池とガスタービンの複合発電機、丸ビルに初導入」より
家庭用燃料電池(エネファームなど)では燃料電池が出す熱エネルギーでお湯を作りますが、業務用では規模が大きいのでマイクロガスタービンを回して発電にも利用するようです。非常用電源だけではなく、常時発電して電力を自給する事業所が増える、つまり、これからは家庭でも事業所でも電力は買うより自前で発電した方が安い時代になるのでしょうか? 遠く離れた発電所から送電ロスしながら運ぶより需要地点で発電した方がエネルギー効率は格段に高いことは明らかで地産地消への傾向は強まるようです。
・藤井五段、羽生竜王を破る 将棋・朝日杯で公式戦初対戦
・藤井五段、朝日杯V 最年少15歳で棋戦優勝 六段昇段!
HIT210(4.2kW)の発電データ
2月16日(金)晴れ
発電量 17.8kWh (AiSEGデータ)
売電量 12.0kWh
自給率 116.3%
設備利用率 17.7%
日照時間 5.6h
日照時間当たり発電出力 3.18kW
連系以来 3109日(8年187日 )