上野でランチをすることにした。久しぶりに時間もあり、鮨を食べたい。上野方面を物色していると上野広小路方面まで歩いていた。このあたりは様々な業態の飲食店が入っている建物が多い。案内を見れば、湯島天神が梅が見頃、そのあたりまで頑張ってみることにした。見つけました、鮨屋。「金太郎寿し」。
何か庶民的な感じ、価格も握りが、700円からある。カウンターが空いていたので、カドの所に座る。おかれた箸には、登録(商標)の文字。こだわりのある店舗らしい。奥の方で、宴会でもしているのであろうか、賑わっていた。職人は多少ラフな感じ、老舗の雰囲気は感じない。
多少、戸惑ったが出るわけにはいかない。「握り700円」を注文する。意外と雑然としている店内、鮨屋というよりは居酒屋という雰囲気かもしれない。お茶はおいしい。しばし、店の雰囲気になじむように努力する。寿しが10分程度で提供された。
失礼であるが、見ただけで普通の寿し。昭和の時代の、握り7貫+巻物(かんぴょう)のスタイル。ネタも懐かしい定番。残念だったのが、シャリ。完全に冷たいもの。冬という時期もあるが、寿しのシャリはやや暖かいものが好きである。出された時間は短いが、ネタも乾いていた。
定番の握りは、①鮪(赤身)②イカ③蛸④玉子⑤ボイル海老⑥ヒラメ⑦サーモンとなっていた。特記すべきネタは無く、食べて見てもおいしいと感ずるものは残念ながら無かった。かんぴょう巻きも同様、海苔はすでに湿気を吸い、堅くなっていた。
小鉢がつき、大根の煮物がついていた。味噌汁はあら汁だろうが、あらの姿は無かった。久しぶりに、古いスタイルの鮨屋で握りを食べた気がした。ついでに言わせてもらえば、ガリまで湿気が少なく、辛いもの。店の姿勢もあるのだろう。
1日おいて同じ店でのランチ「鮨政」。今日はサーモン抜きの「ちらし大盛り」。
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