肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。
私たちの生活に根差した漢方の世界をご紹介します。

暑気払い

2022-06-27 11:59:30 | 薬食同源
 梅雨が明けて、本格的な夏がやってきそうです。

 日本の夏は、高温多湿で、中国の揚子江以南のような気候と言われています。
「山嵐瘴気の地」と言われる地帯です。昔、漢族が攻め込んでも、悪疫で苦労したようです。
山嵐=山に発生する悪い気  瘴気=湖沼地帯に発生する悪い気
 これらが、体に侵入していろいろと悪さをする。と考えられていました。

 湿気がからだの中に入り込むと、体の節々が痛んだり、むくんでだるくなったり、
水分の調節がうまくいかず、吐き下しを起こしたりします。
 暑気や熱気にやられて、水分をとりすぎると水滞が起こり、食欲がなくなったり、
免疫力が落ちたりするといわれています。
 
 夏の日本医住んでいる以上、この高温多湿による危険性は覚悟して、いかにこれを避けるかが大切です。
 いわゆる「暑気払い」です。暑気払いにお勧めの食べ物をいくつかご紹介します。

★梅干し  熱中症予防、ミネラルの補給、腸内の消毒、疲労回復に最適です。
★きゅうり 体を冷やしてくれます。高血圧の予防にも効果があります。
★トマト  抗酸化作用、動脈桜花の予防に。血液サラサラ効果がるといわれています。
★いちじく 整腸作用、食欲促進、二日酔いの予防に。のどが痛くなる夏風邪に効果があります。
★なす   火照った体を冷やします。暑気あたりでのぼせているときに、
      体を冷やす力が強いので、冷え性の方は取りすぎに注意してください。
★玉ねぎ  血液サラサラ、疲労回復に、暑気払いには万能といってもよい野菜です。
★オクラ  ムチンを多く含み、肝臓や腎臓の働きを高め、消化や新陳代謝を促進し
      コレステロール値や血糖値の改善に効果があります。
★すいか  利尿作用に優れ、体の中の余分な水分を排出してくれます。
      各種の浮腫に、熱中症予防にも効果的です。

どれも、この時期、旬を迎えるものばかりです。自然の妙味を感じますね。

 最近、なんだか調子が悪い。
「どこも悪くないですよ。」「様子を見ましょう。」と言われたけれど…
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