今朝、4時から5時にかけて雷雨の音で起されました。
今日は、日航機が墜落してから20年目なんですね。月日が経つのが本当に早く感じます。
日本航空とこの事件を題材にした「沈まぬ太陽」山崎豊子著は、実に良い本だと思いま
す。是非読んでみて下さい。お薦めです。
NHKワールドの「週刊ブックレビュー」という番組が日曜日の朝にやっている。
なにげに見ていると、色々な書評家先生がお薦めの本を紹介してくれる。3人の先生方各々がお薦めの一冊を紹介しますが、面白可笑しく、実に興味をそそられます。思わず「読みた~い!」という気分にさせられます。
数週間前の日曜日にこの番組を見て町田康著「浄土」を、それは面白くていい本だと紹介していた。しっかりと書評の内容までは、覚えていなかったが、印象に残った。
その日の午後にオーチャードに出て紀伊国屋本屋へ行ってみた。「浄土」が平積みされていました。それもいかにも売れていますという風に、残り1冊。衝動買いをしてしまいました。なんと定価41.1ドル。高い!20%割引中でしたが、それでも2千円以上はする。どうもシンガで日本の本を買おうとすると、高いというイメージが自分の中で増幅して、普段は、全く買う気が起こらない。
日本では、それなりに読書量は、有りました。シンガに来る前に読んだ本では、「ダビンチ・コード」が面白かった。
さて「浄土」を読みました。おっとその前に本のカバーデザイン、写真の様に気色が悪いんです。買いたくなくなりますよね。内容は、7編の短編からなっています。最初の短編「犬死」から読んで行きました。読みにくい、感性が合わない。もちろんフィクションであるが、妄想というか、思い込みの主張というか、良く解りません。買って損したと思いました。ちょっと訳が解らない小説群なのである。でも読み進んでいくうちに、断片的な情景、意見、物言いが、目障り、耳障りに頭の中に残ってくるのである。最初は、ちょっと不快な感じが、そのうち面白く感じてくる。この小説家は、人物描写のデェフォルメが旨い。それと音感・字感・文の感じを直感的に採用してしまう。「どぶさらえ」のビバカッパ!という文言。ビバ・ビバ・ビバ・ビバ・ビバカッパ!なんと耳障りな文言なんだろう。妙に頭の中に残って知らない内に口に出てしまう。変な感じ!「あぱぱ踊り」もそんな文言の題名。
「本音街」「ギャオスの話」「一言主の神」あ~なんなんだ~この短編集は、と妙に面白い。
一番気に入ったのが、最後に納められている「自分の群像」。会社の中の情景、人間関係をすご~くデェフォルメして描いている。在りえるなと思い感心、共感してしまいます。
この作家は、どういう人なのと思ってしまいます。なんと2000年に芥川賞を取っている。
本でいえば、普通、最後に解説書が付いているが、この本に限って無い。解説のしようが無いのか?
初めて体験する変な小説でした。
興味が出たら是非読んで下さい。なんか、はまってしまいそうな、小説かも???
PS.「週刊ブックレビュー」に告ぐ。お薦め本を3人の書評家が3人とも誉めるのでは無く、批判する人、反対意見を言う人がいてもいいんじゃないの!
評論になっていないじゃないの!皆さん違った感性があるんだから、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと意見を戦わせて欲しい。そうすれば、もっと良い番組になると思います。(本屋のセールスマンじゃないんだから・・・)
今の天気は、
今日は、日航機が墜落してから20年目なんですね。月日が経つのが本当に早く感じます。
日本航空とこの事件を題材にした「沈まぬ太陽」山崎豊子著は、実に良い本だと思いま
す。是非読んでみて下さい。お薦めです。
NHKワールドの「週刊ブックレビュー」という番組が日曜日の朝にやっている。
なにげに見ていると、色々な書評家先生がお薦めの本を紹介してくれる。3人の先生方各々がお薦めの一冊を紹介しますが、面白可笑しく、実に興味をそそられます。思わず「読みた~い!」という気分にさせられます。
数週間前の日曜日にこの番組を見て町田康著「浄土」を、それは面白くていい本だと紹介していた。しっかりと書評の内容までは、覚えていなかったが、印象に残った。
その日の午後にオーチャードに出て紀伊国屋本屋へ行ってみた。「浄土」が平積みされていました。それもいかにも売れていますという風に、残り1冊。衝動買いをしてしまいました。なんと定価41.1ドル。高い!20%割引中でしたが、それでも2千円以上はする。どうもシンガで日本の本を買おうとすると、高いというイメージが自分の中で増幅して、普段は、全く買う気が起こらない。
日本では、それなりに読書量は、有りました。シンガに来る前に読んだ本では、「ダビンチ・コード」が面白かった。
さて「浄土」を読みました。おっとその前に本のカバーデザイン、写真の様に気色が悪いんです。買いたくなくなりますよね。内容は、7編の短編からなっています。最初の短編「犬死」から読んで行きました。読みにくい、感性が合わない。もちろんフィクションであるが、妄想というか、思い込みの主張というか、良く解りません。買って損したと思いました。ちょっと訳が解らない小説群なのである。でも読み進んでいくうちに、断片的な情景、意見、物言いが、目障り、耳障りに頭の中に残ってくるのである。最初は、ちょっと不快な感じが、そのうち面白く感じてくる。この小説家は、人物描写のデェフォルメが旨い。それと音感・字感・文の感じを直感的に採用してしまう。「どぶさらえ」のビバカッパ!という文言。ビバ・ビバ・ビバ・ビバ・ビバカッパ!なんと耳障りな文言なんだろう。妙に頭の中に残って知らない内に口に出てしまう。変な感じ!「あぱぱ踊り」もそんな文言の題名。
「本音街」「ギャオスの話」「一言主の神」あ~なんなんだ~この短編集は、と妙に面白い。
一番気に入ったのが、最後に納められている「自分の群像」。会社の中の情景、人間関係をすご~くデェフォルメして描いている。在りえるなと思い感心、共感してしまいます。
この作家は、どういう人なのと思ってしまいます。なんと2000年に芥川賞を取っている。
本でいえば、普通、最後に解説書が付いているが、この本に限って無い。解説のしようが無いのか?
初めて体験する変な小説でした。
興味が出たら是非読んで下さい。なんか、はまってしまいそうな、小説かも???
PS.「週刊ブックレビュー」に告ぐ。お薦め本を3人の書評家が3人とも誉めるのでは無く、批判する人、反対意見を言う人がいてもいいんじゃないの!
評論になっていないじゃないの!皆さん違った感性があるんだから、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと意見を戦わせて欲しい。そうすれば、もっと良い番組になると思います。(本屋のセールスマンじゃないんだから・・・)
今の天気は、
