イタリアの54mm(1/32)のICONというメーカーのメタルキット。「砲艦サンパブロ」“Sand Pebels”(1966)のスティーブ・マックイーン扮するサンパブロ号の一等機関兵ジェイク・ホルマン。このポーズはラストの銃撃シーンから。届いたときから機関銃の先の銃身が折れてしまっていたので直径1mmの洋白線とパテで作り直した。元のよりシャープになった。
この映画は1926年の中国が舞台。登場人物はことごとくこの時代の中国の排外思想や共産党と国民党の紛争に翻弄され巻き込まれてしまう。ボーもフレンチーもメイリーも見ていて辛くなるような悲劇のオンパレードある。個人的に印象的なのはラストの出口までの回廊の一瞬のショット!出口は開いてるのに遠く思える。見ている方も息を止めてマックイーンと一緒に出口に向かって駆け抜けようとするが・・・。マックイーン絶頂期の名演技が見られる名作でもある。彼を単なるアクションスターとひとくくりにしてはいけない。
この作品やパピヨン“Papillon”(1973)などの秀逸な演技も忘れられない。 役柄とはいえ船の機関室のエンジンを手慣れて扱うマックイーンはまるで車やバイクのエンジンを扱っているようでとても自然である。