「フォード vsフェラーリ」( Ford v Ferrari 2019)は公開前から期待していたが、それ以上のの映画だった。有名な史実をとらえながらバディムービーの形をとってテンポよく話が進む。そもそもケン・マイルズは有能なドライバーであるとともに職人肌の偏屈男である。その才能の一番の理解者はキャロル・シェルビーである。フェラーリの買収に失敗したフォードはルマンのレースでフェラーリに勝つことを決意する。そしてフォードのドライバーにケンを採用することになるのだがここに至るまでのシェルビーやアイアコッカの動きが面白い。とにかくレースに勝つためには優れたドライバーと技術が必要だが現場主義で偏屈なケンとそれを仲介するシェルビーの関係を物語の中心にしている。家族愛も盛り込まれて近年のレース映画では出色の出来である。
実はこの映画を観てからGT40を手に入れたもののフィギュア製作には迷っていた。というのもこの二人のキャラクターのモチーフを実人物にするのか映画キャラにするのかということである。
そういう中ある人から映画キャラの希望があったので迷いが吹っ切れて製作に踏み切った。
とりわけキャロル・シェルビーはACコブラやマスタングなど彼のデザインした車は多いためマスコットフィギュアとして汎用がきくかなと思っていたが今回は映画のGT40用として製作した。またシェルビーと言えば彼のトレードマークでもあるウエスタンハットを被ったタイプも作ってみた。