去年は年始から終始喪失感の一年でした。
新作は数個作ったものの発表するまでに至りませんでした。過去作を数個リメイクするのが精いっぱいでした。そういう中でもいろんな準備はしてきたので今年は少し動こうかなと思ってます。年末に来て視力障害で眼鏡も新調する始末。悪いことは全て2023年に押し込めて今年は龍の如く元気に上昇する一年にしたいですね。
本年もどうぞよろしく。
私が製作や改造に使っているエポキシパテ。かつてはホームセンターで手軽に買えていたものが数年前から店頭で見かけなくなった。代わりのものをいくつか試してみたが、使い勝手でやはりこのパテに勝るものはない。アマゾンでは入手できるので数本買っておいた。以前店頭にあった時から埃まみれのものが多かった。察するに需要が少なくなってきて流通に乗らなくなったのかな。
同じように店頭でなかなか買えないものがある。私の住む田舎の小さな店ではなおさら。軟質塩ビに有効な接着剤「パンドー」という商品も田舎では置いていない。取り寄せようと店に聞いてみたらある程度の入数が必要とか。今や通販で何でも手に入るがいかんせん送料がかかる場合がある。
とにかく今は商品の種類は豊富だけれど本当に欲しいものは数えるほどしかないよねぇ。でも製作においては道具や材料になるべく妥協はしたくない。妥協に進歩はない。
コロナもこの連休明けに5類に移行するとか。この大型連休はどこへ行くあてもなく。相変わらず依頼品の製作をチマチマ続けている。
彩色のみの依頼は基本的に受けないが、例外的にこれまでいくつか受けていて、今回紹介するのは4年くらい前に彩色した1/6のガレキのヘッドである。これは1/6フィギュアの交換用のヘッドだが、映画「パピヨン」がモチーフだろう。私はこのサイズのフィギュアは「大脱走」のヒルツ大尉しか持っていないので、首から下の胴体だけ自作した。パピヨンの囚人服は一見赤白のストライプに見えるが、よく見ると白のラインの中に細い黒(?)ラインが入っている。こういうどうでもいいことを見つけて悦に入っているのがマニアなんでしょうね。
1/6くらい大きくなると彩色もそれなりに念が入るというもの。青い瞳はデカール。髪と髭はドライブラシ。頬紅や鼻の頭はタミヤのウェザリングマスターでパフをかけた。目と舌周りは光沢クリアーでぬめりの感じを出してみた。
これはMr. Shinichiroとワイワイ言いながら楽しんで彩色した思い出の品。
時々他人の作品の彩色とかやってみると自分の製作について色んな影響やまた新たな気づきがある。そしてコロナが過ぎつつある今も私はここに居る。
Hey you bastards, I'm still here! (パピヨンのラストシーンの台詞)