前回は、集団で学ぶ意義について、お話しましたが、そこには、欠点もあります。
例えば、誰かがいい絵を描くと、他の仲間が真似をしたがることです。
そうすると、みんなで一つのモデルを囲んで描いたのと、似たような問題が出て来ます。描く場所が違っても、同じ人が描いたような絵になってしまうということです。それで、個性がないと言われて、県展でたくさん落とされたことがありました。
ーーー
この問題を克服するには、とても大変です。絵にはいろいろな良さがあること、個性がないとダメだということ。その辺りを理解するには、美術史を学ぶ必要があることを話しました。しかし、単に表現スタイルが違えばいいというものではありません。やはり、文句を言わせないだけの表現力でしょう。
それで、アンドリューワイエス的表現を学ばせて、しっかりしたデッサン力のある絵を追究させました。
また、同時に、単なるきれいな風景ではなく、あまり人が描きたがらない場所に目をつけて、こんな所にも造形的な魅力があるというテーマ性のある題材を探させました。
しかし、絵を始めたばかりの高校生です。その辺を求めるのはとても大変でした。
一年生は、メニューが決まっていて、一年間で40号まで描けるようにするのが、大変な状態ですから、新しい個性的な表現を求めるのは、無理です。
そのため、二年生がその個性を追究することになるのですが、あまり難しいことを求めると、とんでもないことになりますから、とにかく、今までの先輩たちが描かなかったテーマを見つける努力をしようと勧めました。
そのために出てきたのが、風景に猫を描くとか、犬を描くとか、動物を入れてみるというものでした。それが入ることにより、ただの風景ではなくなりました。
60人以上の部活で、全員に違った絵を描かせるという形を作るのは、とても大変でした。
ーーーーー
本庄第一高校の美術部は、三年生より二年生がいい成績をあげました。それは、三年生に新しい物を求めさせたからです。
絵を教えることを、自転車に乗ることを教える場合に例えましたが、三年生は手を離す時期です。そのため転ぶことが多いのです。だから、しっかり抑えている二年生の方がよい絵を描くのです。
まあ、手を離す方が、その子の本当の力だと言えるでしょう。だから、仕方がないのですが、そういう時期がありました。
私も、単に実績を上げることだけを考えるなら、ずっと抑えてやればいいのですが、生徒が一人で描ける力をつけてやることが大切ですから、私は単なる実績主義ではありませんでした。
例えば、誰かがいい絵を描くと、他の仲間が真似をしたがることです。
そうすると、みんなで一つのモデルを囲んで描いたのと、似たような問題が出て来ます。描く場所が違っても、同じ人が描いたような絵になってしまうということです。それで、個性がないと言われて、県展でたくさん落とされたことがありました。
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この問題を克服するには、とても大変です。絵にはいろいろな良さがあること、個性がないとダメだということ。その辺りを理解するには、美術史を学ぶ必要があることを話しました。しかし、単に表現スタイルが違えばいいというものではありません。やはり、文句を言わせないだけの表現力でしょう。
それで、アンドリューワイエス的表現を学ばせて、しっかりしたデッサン力のある絵を追究させました。
また、同時に、単なるきれいな風景ではなく、あまり人が描きたがらない場所に目をつけて、こんな所にも造形的な魅力があるというテーマ性のある題材を探させました。
しかし、絵を始めたばかりの高校生です。その辺を求めるのはとても大変でした。
一年生は、メニューが決まっていて、一年間で40号まで描けるようにするのが、大変な状態ですから、新しい個性的な表現を求めるのは、無理です。
そのため、二年生がその個性を追究することになるのですが、あまり難しいことを求めると、とんでもないことになりますから、とにかく、今までの先輩たちが描かなかったテーマを見つける努力をしようと勧めました。
そのために出てきたのが、風景に猫を描くとか、犬を描くとか、動物を入れてみるというものでした。それが入ることにより、ただの風景ではなくなりました。
60人以上の部活で、全員に違った絵を描かせるという形を作るのは、とても大変でした。
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本庄第一高校の美術部は、三年生より二年生がいい成績をあげました。それは、三年生に新しい物を求めさせたからです。
絵を教えることを、自転車に乗ることを教える場合に例えましたが、三年生は手を離す時期です。そのため転ぶことが多いのです。だから、しっかり抑えている二年生の方がよい絵を描くのです。
まあ、手を離す方が、その子の本当の力だと言えるでしょう。だから、仕方がないのですが、そういう時期がありました。
私も、単に実績を上げることだけを考えるなら、ずっと抑えてやればいいのですが、生徒が一人で描ける力をつけてやることが大切ですから、私は単なる実績主義ではありませんでした。
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