絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ベネチア派2

2009-10-20 | 美術
昨日は、ベネチア派のティツィアーノの絵を紹介しましたが、今日は、チントレットとベロネーゼの絵を紹介します。

上の絵は、チントレットの「キリストの磔刑」です。
ベネチアのサンロッコ同信会館聖堂にある絵です。

私は、生徒を連れて行って来ました。サンロッコは、上がっていく階段の壁にも絵がありましたが、それは、キャンバスに描かれたものでした。しかも、階段の斜めの線に合わせてキャンバスの形が合わせてあります。あれはどのようにしてキャンバスを作ったのかなと思いました。斜めになっていたり、真っすぐになっていたり壁の形通りなのです。壁画ならわかりますが、キャンバスですからね。

このチントレットのキリストの磔刑は、大きさに驚きました。横幅12メートルですから、レオナルドの最後の晩餐(880×640)より大きいですね。
それと、テーマのせいもありますが、チントレットの絵は黒いという印象ができました。ベネチア派というのは、色彩の豊かさが強調されるのですが、チントレットはモノクロ調の絵です。

階段を上がって行って、大きな広い部屋に入ったかと思ったら、そこにも絵がありましたが、そこをぐるっと回って、階段の入り口からみると、180度向きなおった部屋に、このキリストの磔刑がありました。一番奥の部屋と言ったらいいのでしょうか。

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ベロネーゼの絵は、「カナの婚礼」です。
この絵は、パリのルーブル美術館にあります。私の記憶では、以前モナリザがあった部屋にありました。今は、モナリザが移動してしまったので、それでは説明がつかなくなりました。
とにかく、ルーブルで一番大きな絵です。あのダビッドのナポレオンの戴冠(979×621)よりもちょっとだけ大きいです。
この絵は、色彩豊かな絵です、絵の中に、ティツィアーノやベロネーゼ自身が描き込まれているらしいです。

横幅、990センチ。縦666センチ。

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