絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ロココ美術(ブーシェ)

2009-12-12 | 美術
ロココ美術で二番目に覚えていただきたいのは、ブーシェです。

ブーシェというと、画家の名前としては、あまり有名ではないと思います。
現に、私でさえあまり知りませんでした。
しかし、一度見たら、忘れられない絵です。

ロココの官能美という言葉がぴったりの絵です。

しかし、実に綺麗です。こんな風に描いてもらえたら、
私も描いてもらいたいという女性はいるのではないかなと思います。

水浴のディアナ


ソファーに横たわる裸婦


エウロペの略奪


エウロペは、ヨーロッパという言葉の語源です。
この絵の牛はゼウスが化けたのです。
楽しそうにしていますが、この後、エウロペを背中に乗せて海に入り、クレタ島まで行きます。そこで、ミノスを生みます。

あのミノタウロスの神話へとつながります。

この絵は、少し肌がぶよぶよしていますね。今回初めて気付きました。
なんだか、浮腫んでいるような肌ですよ。私は、今までじっくり見ていなかったのかもしれません。

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2 コメント

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ロココ、その優美で繊細なフランス宮廷文化 (細谷久行)
2015-10-12 08:45:32
わたしたちがフランス的とイメージするとき、まず洗練された上品な趣味、優美で華麗な貴族文化と思いがゆくでしょう。ヴェルサイュ宮殿、ルーブル美術館、シュノンソー宮殿等々枚挙に暇がありませんね。ここではフランス料理はおくとしてフランス的ということに迫ってみましょう。わたしはこのフランス的ということに及ぶときまずロココ絵画、建築という事に考えが行き着きます。ここではロココ絵画という事に絞って考えてゆきましょう。
30年余り前、上野で大規模なブーシェ展が催されました。ブーシェとはフランス・ロココ最盛期の画家です。大勢の観客が集まりましたが、わたしが会場に一歩足を踏み入れてブーシェの作品群を観たとき、まず驚いたのは彼の女性やニンフの肌の描き方の卓抜さです。あでやかできめ細かく官能的色香さえ感じさせられるほどでした。それでいて少しも卑猥でなく優美で上品なのです。これぞフランス的と思いました。わたしは一枚一枚丁寧に観てゆきました。そしてポンパドゥール婦人像に会えた事は幸いでした。理知的で聡明そうな顔、ドレスのしわまで繊細かつ緻密に描かれていました。ですがなかには「オダリスク」の様に女性を蔑視するような困った絵画もありましたが・・・。充実した心持で美術館を後にしたものです。
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細谷久行様 (pikaso)
2015-10-12 22:25:26
コメント有難うございます。
6年も前の記事へコメントをいただいて、嬉しいです。ロココは、まだ勉強不足なので、もっと調べたいと思います。
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