杉森ブログ SUGIMORI BLOG

緑豊かな水郷柳川にある杉森高校の学校生活の様子をご紹介します。

食物科1年生「日本料理講習会」

2024-11-20 08:54:04 | 学校行事

いつも杉森ブログをご覧いただきありがとうございます。

11月13日(水)に食物科1年生の「日本料理講習会」が行われました。

昨年に引き続き、辻調理師専門学校 日本料理教授の大引先生をお招きしました。

先生は、後進の指導にあたり30年以上のキャリアを持たれ、新聞社主催の料理教室の講師をつとめられたり、テレビ「どっちの料理ショー」に出演されたり、現在は日本料理を海外に伝える活動をされています。

 

では、今回の「松花堂弁当」~日本料理のすべてがひと箱に集結~について少し説明します。

松花堂弁当の「松花堂」とは、和風のおかずが盛り付けられたお弁当ではなく、正式には、「松花堂好み縁高(ふちだか)」とも言われます。

中身は、点心と呼ばれる懐石がまとめられていて、椀物をつけるのが基本です。

昭和初期に料亭吉兆の創始者である湯木貞一氏が茶懐石の料理を提供する際に元々あったこの形の箱に初めて料理を盛り込んだことが始まりとされている。

弁当箱は十字型に仕切られ、それぞれに刺身、焼き物、煮物、飯などを盛り付けます。さらに器などを用いて華やかさを演出したり、献立も季節によって変化させ、松花堂弁当の中には日本調理のすべての調理法が集められているとも言えます。

松花堂弁当をつくれるということは、コース料理もできるというわけです。

更にこの上のレベルになるのがもっと細かい作業が必要となってくる「おせち料理」なのだそうです。

 

 

こちらの先生は、辻調理師専門学校の安場先生です。アシスタントの生徒たちに塩の振り方を教えていただいているところです。

塩振り3年”といわれるほどの和食の世界ですからね。まだ1年生だけど、塩振りを教えてもらってよかったね。

 

焼き物は、何度もたれをつけては焼きを繰り返し様子をみながら焼き上げます。

松花堂弁当には基本の椀物です。

こちらは、白身のすり身にえびを粗叩きしたものを加え、ラップで茶巾に包み、沸騰直前のお湯にいれ火を通し

写真のような一品が完成しました。

アシスタントは、鯛ご飯に使う細ねぎを切っています。

生徒たちが試食するためです。

このように幕の内型でご飯を押し、一つひとつ俵の形に整え海苔を巻きます。

最後に少し専門学校のことを話されました。

辻調理師専門学校日本料理の実習のスピードは普通の学校の3倍速だそうです。

そのスピードで講義実習等が行われるということは、ついていくのがすごく大変だけれど、その分技術、知識とも人一倍習得できるということです。

ちなみに本校教員の壇先生も、先日行われた西洋料理講習会の小田先生もこちらの学校出身です。

そう考えると素晴らしい技術を持った方々が卒業され、今現在、食に携わる仕事に就かれているということですね。

やっぱり日本食っていいなぁ、私も今から学校に入って勉強したいなぁと思いました。

3倍速がついていけるか不安だけど( ^ω^)・・・

日本料理の良さを改め考える良い機会となりました。

大引先生、安場先生、本校食物科1年生のために教えていただきありがとうございました。


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食物科2年生「西洋料理講習会」

2024-11-05 10:53:41 | 食物科

いつも杉森ブログをご覧いただきありがとうございます。

10月30日(水)に食物科2年生の「西洋料理講習会」が行われました。

今年もホテルニューオータニ博多の小田先生を招いての講習会です。

こちらは西岡先生です。2021年2022年そして2024年と3度来校していただきました。

ありがとうございます

いつも小田先生の料理の仕上がりまでをスムーズにサポートをされています。さすがです。

 

そして、本校食物科出身の堀田さんです。

現在、2年目ということで、何百人分もの材料の準備をしているそうです。

直属の上司は女性の方で、今は男女の差はないとのことでした。

堀田さんは、学生の頃から熱心に取り組んでいたことを思い出しました。

堀田さん頑張ってください。

Cocktail de Fruits de Mer et Mousse de Tomate

フルーツトマトムースと海の幸のカクテル

Poêlée de Foie Gras et Oeufs Royale avec Consommé

フォアグラロワイヤルとコンソメのマリアージュ

 

Poêlée de“Sawara”Sauce Beurre Blanc et " Poivre Sansho"

九州産 寒鰆の醤油風味焼き 華山椒風味のブールブランソース

 

Rôti de Surlonge de Viande Sauce Ail

和風 和牛サーロインロースト ガーリックソース

 

 

こちらは、今回のアシスタントの生徒さんです。

別の調理台では、西岡先生や堀田さんに教わりながら、試食の準備や材料の切り方や盛り付けなどを担当したり、小田先生の技術をビデオカメラで撮影するアシスタントもいます。

それぞれの役割をこなしていました。

こちらは、デザートのフランベ中

キルシュ・ブランディー・グランマニエ・コアントロー・これだけの洋酒をつかって

ほんと贅沢なデザートですね!

Pione Flambé Sauce Pione et Crème Glacée à la Vanille

ピオーネコンポートのフランベ ピオーネソースとアイスクリームを添えて

完成です。

最後に生徒からの質問です。料理人を目指したきっかけは

大学入学までは、銀行員になるだろうと思っていたが、福岡市の「ミスタードーナツ」でアルバイトし、

その当時、販売業務は時給300円でもっと稼ぎたいからと200円アップのドーナツを作る方にシフトしたそうです。

その時に作る楽しさを知り、それがきっかけになって、料理人に進んだとのことでした。

今では、料理人を目指したおかげで、現在も好きな料理ができ働いている。

銀行員になっていたら、定年退職して・・・・

ということをお話になられました。

今まで何度も見学しましたが、初めて聞いた話でした。

何がきっかけになるか分かりませんね。何事も経験ですね!

 

今回も小田先生、西岡先生、堀田さんお忙し中

杉森の生徒のために貴重な時間をありがとうございました。

 


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