ふと気が付いた。
「あれ、ちょっとお尻の真ん中あたりが痛いなぁ」
その時はそれで終わったのだが、後で触ってみたら、
その部分が少しザラザラしていた。
しかし、その部分は自分の目では見ることが出来ない。
「そうだ、iPhoneのカメラで撮ってみよう」
と、咄嗟にアイデアが浮かんだ。
お尻を出して、iPhoneを片手で持ち、カメラとビデオ両方で駆使しながら撮ってみた。
撮影された画像、ビデオを見たが、
「う~ん、ちょっと良くわからないなぁ?もうちょっと明るい所で撮った方がいいなぁ」
と考えた。
しかしそれは簡単にあきらめ、可愛い看護士さんから私の筋肉の無い、痩せたお尻を観てもらった。
もう恥ずかしさなどはとっくにない。
「床ずれでしょうかねぇ?」
床ずれなんかは今までしたことはない。
「ザラザラしてますが、赤くもなっていないようなので、このまま様子をみましょう」
ベッドの頭側の壁に寄りかかって本を読むことが多かったので、そうなったのだろう?
確かに、その部分に力がかかる。
痩せて貧相になったお尻のせいもあるだろう?
それからは出来るだけその部分を他から接触しないようにした。