言わずと知れているヘミングウェイの代表作である。
若いころ読んでいるし、映画も『日曜洋画劇場』で観ている。
淀川長治の名解説をおぼろげながら憶えている。
普段は出たこともない海での1500ポンド(680kg)もあるカジキマグロ(船よりでかい)との3日間にも渡る死闘の描写、
せっかく巨大なカジキマグロを捕獲をしたのに、サメの襲撃を受け、それと格闘し、
それでも魚の大半を食われてしまった喪失感を表す文章にのめり込んだ。
しかし、老人(人間)は決して自然というものに屈してはいない、という感慨に浸った。
ヘミングウェイの経歴を観たが、この人も波瀾万丈な人生を送っていた。
結婚、離婚を何度も繰り返し、幾多の交通事故、アルコール依存症を患い。
最後は自殺をしている。
この『老人と海』を執筆したのは私くらいの歳であった。