Room66

ベース弾きの日記

CIRCUS TOWN

2009-03-09 16:44:44 | 音楽のコト
1976年リリースの達郎ソロデビューアルバムです。
今から30年以上前ですからねぇ~。

CDで2002年に再販され、本人の解説があります。
当時、LPのA面はN.Y録音でB面はロスでの録音というウリだったと思います。
N.Y.のメンツがすごい。よくもまぁ予算があったもんだと。。。
Will Leeもいますから(私的にはB面のほうがデキが良いような気がする)


それだけ当時は職人として「自分の音創り」にこだわりがあったんだと思います。
数少ない雑誌記事では自身のライブのリハ録音を聞いて「何曲目の何小節目のアノ音は要らない」とかメンバーへの注文が半端じゃないそうです。

実はこのアルバムを聞いたのはワタシが金沢の大学に通っている時でした。
入学後知り合った北海道出身の音楽好きの同級生が「コレはいい!絶対聴け」と、当時はロック一辺倒だったワタシに無理矢理すすめ、そいつのアパートに行くとしょっちゅう流れていました。

当時、「日本のおしゃれな」音楽を聴く機会が無かったわけですので(情報は少なくて知識など皆無)振り返ると有難いハナシです。

その後ワタシは夢破れ?故郷に帰ってくるわけですが、ロック道も王道からは外れ変拍子やプログレなどおどろおどろした曲ばっかり聴くハメになっても、達郎だけはずっと買い続けてまいりました。


1976年当時は国内外問わず大量のアルバムがリリースされており、究極の「音楽辞典ヲタク」みたいなヤツがいたりして、仲間内ではわけわからんバンドでも「うん、あれは良かった」などと知ったフリするような雰囲気がありました。


30年を経た今、じっくり聴いてみるとアレンジや細かな音使いなどと共に、今ほど機材の充実していない当時、あれだけの音を作り上げたことに感動を覚えます。


達郎のバックバンドのリズム隊は初期の村上ポンタ+細野(岡沢章)の時代もライブで音源があります。78年以降はDr.青山純+B.伊藤広規のコンビとなります。
RCA時代の「達郎サウンド」はKey.難波弘之、G.椎名和夫、sax.土岐英史というメンバーであの音を作っていたわけです。
ライブ盤「JOY」のリリース前後にFMで未発表ライブが流れたのですが、そっちのほうが凄かったです(当時テープ録音をCDに落として持ってます)
一部のメンバーは2002年頃まで、Misiaのサポートとしてツアーを回っていたらしく、当時は「達郎サウンド」を求めてヘビーリスナーが通ったとか。。
本人のインタビューで「あのメンバーは自分が居ないとあの音は出せない」と言っておりましたが。。。。


ワタクシ過去6回ほど達郎ライブに行きましたが、一番スゴかったのはFOR YOUをリリースした後のツアーでしょうか。
とにかくドラムとベースのコンビネーションが凄まじいグルーヴを出していました。

2002年頃(2003年か)のツアーではさすがに迫力も衰えた感じがありましたが、今回のドラムは若手の「小笠原拓海」という方で、元はJazzドラマーらしいのですが、おそらく生まれた時から16ビートを聞いているようなドラミングで、これから若手で恐ろしげなミュージシャンが出てくる予感がしました。


長々と達郎ウンチクを垂れてまいりましたが、誰しも「車の中で大音量で聴くにはコレ」ってヤツがあると思います。
ワタシも恥ずかしながら社会人になった頃にガンガン聴いておりましたので、春を感じる今頃に聴くと遠い昔が蘇ってくるようです。


コメント
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