気ままな遍路人

人生いろいろ…徒然な日記

苦手な人と付き合うには・・・。

2008-02-08 21:20:52 | 日記

人には誰でも苦手な人がいると思います。私自身サラリーマン時代に配属された部署で、「あの人には気をつけて接したほうがいいよ。」と周囲の人から厄介者として扱われていた上司がいました。

私は、その人の事は全然何一つ知らないので、周囲の人の意見は聞き入れましたが、どれ程の厄介者なのか自分で確認するまでは普通に接することとしました。ある時、私は出社時間の1時間前に出勤し、色々と新しい部署の書類などを自分なりに点検していました。

すると勤務時間の5分前にその上司が出社してきて、私が1時間前に出勤していたことを知ると、いきなりこう言いました。「何でそんなに早く出勤してるんだ。迷惑だから、止めろ!」と怒鳴りつけてきました。

私は「はぁ?」となり、正直なところカチンときましたが、そこは冷静に「配属されたばかりで、右も左も解らないので、一日も早く皆さんと同じ知識を持ちたいので、過去の書類を見て勉強するため自分の判断で来ました。もちろん、早出手当てをもらう気はありません。」と答えました。

それを聞いた上司は、「そんな理由どうでも良いんだ。お前が俺より先に出勤しているのが問題なんだ!」と言うのです。それを聞いて私はあきれる他ありませんでした。

ある時は、夜間工事作業がある日に監督業務をしなければならなかったのですが、その上司の勤務時間が午後6時までだったので、当然残業で残るものと思っていたら、「〇〇君、俺は帰宅するので、あとは頼むな。」と言って、業者と作業打ち合わせ中にも関わらず、6時きっかりに帰ってしまいました。結局、私が午前4時まで残業となりました。

その他諸々の問題のある上司ですが、私は何か良いところはないかと探したら、この上司は人が羨むほどの技術的国家資格の持ち主で、知識も技術もそうとうなものを持っていることを知り、これは只嫌うだけでは損をすると思いました。

それからは、嫌なところはそれなりに無視し、その知識と技術を自分のものにしてやろうと必死に上司のそばに付き勉強しました。おかげで私も多種の技術的国家資格を持つことができ、その会社で通常よりも早く部下をもつ立場になることができました。

やはり、嫌うだけでは何も解決することがなく、心が痛むだけですが冷静に何か自分の足しになるべきものを持っていることもあるので、客観的にその人を分析してみるのも、苦手な人を克服する手段だと思うのです。