すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

“始末に困るものは造ってはならない”原子力発電所

2015年12月23日 | 地震・原発

冬のこの時期としては雪も風もなく穏やかな朝で、上越市民プラザでの「子どもたちの未来と原発再稼動を考える集い」のため高速道で上越市へと急ぎました。集会は午後1時30分からですがスタッフは12時集合で、準備にとりかかるも果たして年の瀬の忙しい時に人が集まるであろうかと心配でした。会議室100席はほぼ満席になり上越市外から、糸魚川市だけでなく柏崎や長岡、十日町、魚沼からも足を運んでくださった人たちが大勢です。

立石由美さんはスライドを使いながら、昨年10月に視察したフィンランドのオンカロの核廃棄物処分場やドイツのラインスベルク原子力発電所の廃炉過程を丁寧に報告です。原発は造るにも止めるにもゴミ処理が大変な代物で“始末に困るものは造ってはならない”ということがしっかりと伝わり、日本の再稼動ありきの現状に疑問が高まるばかりです。

 

また立石さんは最近訪れたウズベキスタンの太陽光発電や、新疆ウイグル自治区のウルムチの風力発電、敦煌の太陽光発電などの現状にも触れました。北京でのPM2.5報道を強調するばかりの日本のメディアですが、特にウルムチでは1基600kWの風力が1000基もあり、フル稼働では黒部ダムよりも大きいエネルギーということです。敦煌では80%のエネルギーを太陽光でまかなうなど、今まで知ることがなかった他国の国家プロジェクトとしての自然エネルギーの映像に目を見張りました。

会場からの質疑応答では、「プレートがいくつもある日本では最終処分場は造れない」「(放射性廃棄物の)恐ろしさを常々感じている。みんなで原発に反対していかねば……」」などの発言が続きました。そういえば小泉元首相もオンカロ視察後に同じことを主張していました。最後に立石さんは、「人の考えは様々だが、原発はやだねの一点でつながることが大切」と“しなやかな姿勢”での強調でした。

本日の司会進行のWさんは「不慣れ・・・」と謙虚ながらも安心できる若きホープで、多くの人との出会いと協力で実現することができた集会でした。アンケートの中で上越市の70歳代の女性から、「母親大会での偶然の出会いがこの会を立ち上げるきっかけとなったとは、人の出会いは生きてゆくときの大きな糧になると思いました」と・・・。

本当にその通りで、立石由美さんとの8月の神戸での日本母親大会での再会がなければ、この集いは実現しなかったことで改めて感謝の思いです。これからも原発再稼動の推進力が強まることでしょうが、子どもたちの未来のために多くの人たちと手をつなぎ歩んでゆかねばと痛感の一日でした。

上越市の橋爪さんが早くもフェースブックとブログで詳細に書き込んでいました。http://www.hose1.jp/mitearuki2/