すずきせいこの「日々雑感」

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「共謀罪」法案、国連軽視の日本政府

2017年05月24日 | 日々思うこと

昨23日、衆議院本会議でとうとう「共謀罪」(テロ等準備罪)法案が与党などの賛成多数で可決され、世界に恥をまき散らす日本政府よ、恥を知れ!」の思いです。採決の前に、国連プライバシー権に関する特別報告者から「共謀罪」に関する法案はプライバシーや表現の自由を制約するおそれがあると懸念を示す書簡を安倍首相宛てに送付されています。

この公開書簡は国連の人権理事会から任命され、プライバシー権の保護を任務とするジョセフ・ケナタッチ氏からで、「新法案では、犯罪を立証するため国民への監視を強化する必要がある場合に、適切にプライバシーを保護するための新たな特定の条文や措置が盛り込まれていない」と指摘し、「プライバシーや表現の自由を過度に制限する恐れがある」と懸念を示しています。

一連のメディア報道では、TV朝日「報道ステーション」で法学者であるケナタッチ氏が、「日本政府はいったん立ち止まって熟考し、必要な保護措置を導入することで、世界に名だたる民主主義国家として行動する時だ」と訴えていることへ、菅官房長官は「不適切だ」と反論したことを取り上げていました。

また真宗大谷派では、市民の日常生活に重大な制約をもたらす恐れがあると、「テロ等組織犯罪準備罪(共謀罪)法案に反対する声明」を発表しています。http://www.higashihonganji.or.jp/news/important-info/19796/

ところで創価学会初代会長の牧口常三郎氏(新潟県柏崎出身)は、戦時中に伊勢神宮の神札をまつることを拒否、治安維持法(共謀罪)違反で逮捕・収監されております。学会員には広く尊敬されているはずの初代会長が獄中で転向を拒否し獄死したことを忘れてしまったのでしょうか、公明党は情けない賛成討論でした。

そして「共同」の世論調査では、政府説明に十分だと思わない人たちがこんなにいるこのに、どうして国会では民意が反映されず数の力で決まってしまうのかと、民主主義の根底が崩れてゆくことを痛感の終日です。