すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

漱石から学ぶ「教育勅語」とアベ政権

2017年05月28日 | 日々思うこと

昨土曜日は上越市立高田図書館へ、「熟慮塾」2017年公開講座を受講のため出かけました。「熟慮塾」の主宰は上越市在住の片岡豊氏(元作新学院大学人間文化部教授)で、日本の転換期を生きた夏目漱石にスポットを当て、漱石生誕150年の「日本の近代史」を振り返える3年目を迎えた中高年に人気の講座です。

あえて“熟慮”する機会をと今年の第1回目は漱石と「教育勅語」、漱石と「日露戦争」「日本帝国主義」「天皇制」「第一次世界大戦」と続く5回講座です。この日は「教育勅語」とあって、先ず「教育勅語」を読むことからスタートです。

亡き母がよく「朕󠄁惟フニ、我ガ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト・・・」と言っていたので、私もその意味も分からずに憶えていましたが、講座では「教育勅語」の史的意味や、近代教育史を学ぶことができました。終了後は友人らと講師を交えてのコーヒータイムで、幾つになっても“生涯学習”を実感です。

ところで東京のお土産といえば名菓「ひよ子」が知られていますが、期間限定の北海道産の小豆餡と和三盆糖、天草の塩の「塩ひよ子」を上京の時に求めています。いつも口に入れるときに最初に頭からパクンといくか、お尻からかと迷いながらの可愛い「ひよ子」で、5個入り五角形の箱も中が仕切られているので小物入れにも重宝です。

そして「ひよ子」といえば4月からスタートのNHK朝ドラ「ひよっこ」、集団就職で上京した“金の卵” のヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈の青春ドラマです。今までほとんど見ることがなかったのですが、時代背景が1964年の東京オリンピック前後だけにこのところ視聴です。来週辺りではオリンピック後の不況が背景で、2020年東京五輪の後の日本を考えてしまいます。

その2020年までに憲法改正をと言い出したアベ首相、現憲法は古く時代に合わないとか、GHQの押し付けなどの主張を聞くにつけ、背景や歴史から学ぶことがない人たちに危うさを感じてしまいます。そして漱石の国家よりも個人を重視していた教育観と生き方に、没101年のいまでも新鮮さを感じる昨今です。

※26日付けの「ゴマの木」は間違いで、「エゴノキ」という名であることを上越の橋爪ブログで知りました。