すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原子力政策の見直しと、たゆまず声を上げること

2017年08月11日 | 地震・原発

昨夜のNHK時論公論『エネルギー計画 原子力政策の見直しを』は、政府が国の中長期的なエネルギー戦略の方針を示す基本計画の改定作業を始めた点を考える10分間です。大きな焦点の原子力について、依存度低減、電源構成、核燃料サイクルのポイントから、水野倫之解説委員の核心に迫る解説に耳を傾けました。

6年前の福島第一原発事故後の水野解説委員には首を傾げることも多く、人は原発事故を直視しながらこうして変われるのだと受け止める時論公論でした。あれから6年5ヶ月が経過しても収束もままならぬ中での原発再稼働の動きや、北朝鮮をめぐる不穏な世界情勢に、ふと地球は核によって滅びるのではと気が重くなります。

8月は戦争と平和、そしてかけがいのないいのちを考える月でもありますが、上越の渡辺寿子さんが心に響く言葉を綴っているので紹介します。お若い寿子さんは義父を看取り見送ったことで、よりいのちが見えているのではと思います。

「核兵器禁止条約が国連で採択された。
新婦人も毎年毎年 核兵器廃絶署名に取り組んで来た。
震える手で書いてくれた人。
町内を回って署名を集めて来た人。...
汗して、想いを込めて話して、一言を話すのも勇気がいる。

想像してみて。一瞬で滅ぶ命、72年 経っても 脅かされる恐怖。

戦争を起こすのは、日々を真面目に必死に頑張ってる人じゃない。

声に出せなかった70年以上の前とは違う。

9条を変えようとする人たちはいつでもその権力で言いたい事 言う。

私たちは普通にささやかでも日々の、暮らしがかけがえないんだ。

だから、やっぱり勇気を出して嫌だって怖いって声をあげなきゃ。」

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「山の日」という祝日の今朝は湿度90%の蒸し暑さで、お盆を前にお墓掃除に、隣りの娘夫婦と上の孫の3人で行ってくれました。お墓は青海駅南側の小高い丘の上にあり階段続きで、老いとは誰もが登る階段であることを年々実感です。

夕方、買い物の帰り道に遠回りをして姫川桜堤へ・・・、頚城の山々はガスに覆われて望むことができませんが、近郊の田んぼの稲はいつの間にか色付き稲穂がいっぱいです。

明日は東京の弟家族の帰省で、にぎやかなお盆を迎えます。一年で一番(?)忙しくなるので、パソコンに向きあう時間がなさそうです。ふと、先月18日に逝ってしまった日野原重明先生の“いのちとは時間”が頭を過ぎり、国の原子力政策の見直しを考える終日です。