すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

憲法9条改悪「うかうかしてはいられません」

2019年05月15日 | 日々思うこと

皐月5月も早や半ば、昨日午後には久しぶりの恵みの雨で庭の木々や畑の野菜たちが喜んでいるようです。新緑が眩しく、座敷の出窓から見る隣りの桜の木葉で青空が隠れるほどになりました。手前はマメ科の高木広葉樹の槐(えんじゅ)で樹齢46年の古木で、こちらは少し元気がありません。

1947年5月3日に施行され恒久平和を謳ってきた日本国憲法、今年で最後になるのでは言われている5月3日の憲法記念日でした。アベ政権下で日本会議を中心とする改憲派のただならぬ動きに憲法学者らは警鐘で、日本を代表する憲法学者の樋口陽一さんは今、憲法が直面する課題について朝日デジタルで「いまの改憲論はフェイク」と危惧しております。

「今ある自衛隊の存在を書き加えるだけなら大きな変更ではないのではないかという意見も聞きます。書き加えるという行為の持つ法的な意味について理解が足りないと感じますね。基本的な法原則の一つに『後(のち)の法は先の法を破る』があります。ある法規範にそれまでと違うことを書き加えたら、前からあるルールは失効するか意味を変えるという原則です」と・・・。

さらに「憲法9条の条文は削らないまま単純に自衛隊の存在を書き足したら、場合によっては残った現在の条項は失効する恐れがあるのです。戦争放棄をうたった1項と、戦力不保持を定めた2項です」、「軍備拡大への歯止めがなくなり、あらゆる戦争を遂行できることになりかねません。そういう認識をきちんと共有しないまま提起されている今回の改憲論は『政治的な主張』と呼べるレベルのものではありません。フェイク(虚偽)です」と主張です。

戦争体験者の仲代達矢さんの「うかうかしていられません」の言葉が、どれほどの人たちに届くでしょうか。国民投票の危うさも伝わり、フェイクを見抜く学習力と行動が求められている令和元年皐月5月です。