すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

再び『買い物は投票なんだ EARTHおじさんが教えてくれたこと』

2018年11月14日 | 本・雑誌・映画

今日は晴れたり曇ったりで、洗濯物よりも干し柿優先の一日です。隣りの孫たちは給食後に下校で、庭仕事をしていたら下の孫はランドセル持参で「オセロをやろう!ばば、負けても泣かないでね」とやって来ました。

ところで10月1日初版の、藤原ひろのぶさん(文)と上越のお友達の法生(ほう)ちゃんこと長澤美穂ちゃん(絵)による絵本『買い物は投票だ EARTHおじさんが教えてくれたこと』(発行 三五館シンシャ 1200円+税)の売れゆきが順調で、新潟県内の書店売り上げ上位ランクです。

12日夜に直江津図書館で藤原ひろのぶさんの講演会があり、参加予定でしたが悪天候で見合わせたことで友人Fさんから盛況であったことを伺いました。

藤原ひろのぶさんは「病気を治そう」健康管理人や、バングラデシュに学校を建設、ギニアで製氷工場を作ったりネパールで山羊を育てていることもあって、こんなやさしい絵本になるのだなあと感じます。また上越のお若いママのKさんが、メモ程度といいながら素晴らしい報告をfbでまとめられていたので、その一部をシェアします。

--------------------------------------------------------------------------

と~っても盛会でした♪なんだか嬉しかったです☆ざっとメモッたことを・・・

日本人の弱さとして、

1.メディア操作に弱いこと

2.思考の二元化に陥りやすいこと

3.拝金主義(お金を稼ぐために仕事をしている)をあげられていました。

1.メディア操作に弱いこと

・A、B、Cという選択肢を平等に選べるようにするのがメディアの本来の役割。
・日本のメディアはスポンサーがついてしまうので、スポンサーの意に反することは報道できない。

操作されている例)モンスタードリンクは大量の白砂糖と大量のカフェインだけの飲み物だが、イメージ操作されて、さもいいもののように思いがち。→かなり売り上げを伸ばしている。(受験生の大量飲用、常飲の学生の異常行動など現代社会の問題のひとつ)

2.思考の二元化
EX)むかしの「あんぱんまん」はバイキンマンがいなかった。いまの「アンパンマン」はしょくぱんまんや、カレーパンマンとともにバイキンマンをぼっこぼこにする。

「正義と悪」の二元化。正義なら何をしてもいい的な刷り込み。桃太郎に退治された鬼の子どもからしたら桃太郎は親の敵。見る方向が違えば事情が変わってくる。

こういった二元化は壁を作ってしまい、コミュニケーションの妨げとなる。

3.拝金主義
何かを消費し、その支払いのためにお金を稼ぎまた使う、という消費者マインド。
いつからか、命よりも地球の環境よりも、自分たちの消費生活優先に。

【どう生きるか・生き方】

どうして同じ時代に生きて、一方では一日一食もママならず、一方ではまだ食べられる食事をを捨てているのか?生まれた場所がちがうだけでこんなにも生活が違う。なぜ??

→私たち日本(先進国)の生活を支えているからこんな生活になっている(搾取)。
私たちはこういった人たちに支えられて、飽食の時代を生きているという意識をもち、そろそろお返ししていきませんか?

【こんな言葉あるのがおかしい】
・社会貢献:あたりまえでしょ 仕事とはお金を稼ぐものではなく、社会にある問題を解決していくこと。

・フェアトレード:フェアじゃないトレードがあるってこと?

・優先座席:わざわざ書かれないと席が譲れなくなってきている??

それってだれもがもっているのやさしさじゃない?? こういうやさしさが使えなくなってきているのが今の日本。

------------------------------------------------------------------------

まだまだメモは続きますが、この辺で。

たとえば・・・、家族や友達の誰かが怪我をしたら、「大丈夫?」とか病院に連れて行ったりとかするわけです。

おなかがすいたら何か食べようよ、と作って与えたり、自分の食べ物を分け合ったりすると思うのです。これは、結構誰もが持っている心なのではないかなと思います。

この気持ちを向けられる範囲が、現代社会においては、だんだんだんだん狭くなってきているのだな~と感じました。

駅で誰かが困っていても誰も声をかけずに通り過ぎていくような・・・みんな時間がなくてイライラしている、自分のことで精一杯。

インディアンが7代先のことを考えて生活していた、には及ばなくても、、

家族や友人とする分かち合いが誰とでもできれば、それだけで世の中よくなっていく気がします。

ちょっと自分のやさしさが及ぶ範囲を広げてみる。講演では、割り箸を洗って何回か使うとか言っておられたかな。ただそれだけでも変わります、と。

ひろのぶさんがバングラディッシュのスラムにいくと、お客さん扱いをされて、普段よりちょっとよい食事を出してもらえるそう。

そしてスラムの子どもたちがまずひろのぶさんへ第一声にいうことには「おなかすいてないですか?どうぞ」らしいです。

自分たちは普段食べていなくておなかがすいているに違いないのに、まず長い旅をしてきたひろのぶさんを気遣う。率直に、素敵だな~と思います。

「貧困」、という言葉を聴くと、自分ではどうにもできないとてつもなく大きな問題に思いがちだけど、そうではなくて、そういった人たちに支えられて自分の生活があること、

そういう人たちにたくさん与えてもらって自分の生活が成り立っていること、を常に感じられる感受性と意識を持ちたいと思いました。そしてお返ししていく意識も。まずは、そういった貧困の状況と、私たち一人ひとりのつながりとを知ること。

知ったら想像してみてみること。想像してみたら、ちょっと行動を変えてみること。それが「勇気」だよ~とセミナーではお話されました。

ひとりの力はちっぽけだと思いがちだけど、決してそうではないこと。希望に満ちたお話でした♪

年代を超えてホッとするお薦めの絵本は隣りの孫たちへもプレゼントで、また各地の読み聞かせの会でも活用されており嬉しく思います。この21日(水)には、紀伊國屋書店新宿本店9階で「藤原ひろのぶ×ほう出版記念講演会」も計画されていますが、すでに満席のようです。


「学ばない国民はおろかな政府しかつくれない!」

2018年11月13日 | 日々思うこと

今朝は昨夜からの雨も上がり、ドンより雲で気温も低めで午後からはまたポツポツ雨です。先日、到来もののサツマイモで干し芋に挑戦したものの、どうやら日照不足の天候でカビが発生してしまい、オーブントースターでこんがりと焼いてパクパクです。

適地適作の如く、干し芋はやはり関東平野の空っ風が美味しい出来栄えになることを実感です。適材適所もしかりで、自民党を中心とする国会議員も国民のいのち暮らしよりも優先すべきことがあるようで、経済政策の分かりやい図式化をfbでキャッチです。

そして今、“売れっ子”の元文部科学省事務次官の前川喜平さんの政治に興味のない若者へのメッセージ付きです。

「学ばなければ基本的人権は実現できないし、学ばなければ、平和も実現できないし、国民が学ばなければ、国民主権も実現できない。学ばない国民はおろかな政府しかつくれないわけです。」と・・・。

9月23日に須坂市での「信州岩波講座2018 今、くにのかたちは 歴史と向き合う」で前川喜平さんの講演を聴いてきた上越の友人Fさんも、「前川さんは学ぶことの大切さを強調し、このままでは日本は・・・」と話していました。

そして1993年に宮澤改造内閣で自民党副総理を歴任した後藤田正晴さん、その叫びとも思える言葉をアップします。国会議員を選ぶということは“いのちの実印を渡すこと”で、「学ばない国民はおろかな政府しかつくれない!」を痛感する冷たい雨の終日です。


飽食の時代の医療費と食品公害

2018年11月12日 | 日々思うこと

月曜日の朝はお日さまが顔を出していたものの、昼過ぎには下り坂で雨が降り出しそうな空模様です。友人の家へ出かけると、お向かいのお宅のみかんの木は今年も塀から元気に実を乗り出しており、雪国でのみかん栽培はやはり日当たりが肝心のようです。

その後は郵便局や金融機関、ひまわり通所作業所など市内あちこちへと立ち寄って、買い物を済ませて帰宅すると「アッ!まだ寄るところがあった」と気づく有様です。一昔前はメモがなくとも10カ所位の行き先の順番を丸暗記ができたのですが、加齢と共に脳の衰えを感じる健忘症です。

さらに庭の隅に置いた鉢植えの深紅のバラも、その存在すら忘れてしまい風雨で痛んでしまった後の姿を撮りました。

ところで“食べものはいのちのもと”、高度成長期から“作る人と食べる人”とのつながりが希薄になり、飽食の時代へと進んだ日本の平均寿命は世界トップレベル、しかし医療費は年々上昇という不思議な国です。

水俣公害も魚を食べた住民らは水銀に犯され、さらに胎児性水俣病も発生です。また森永ヒ素ミルク事件もしかりで、ヒ素で汚染された粉ミルクで赤ちゃんが犠牲になるなど身体が蝕まれました。国や県がもっと早く忠告すれば悲惨な被害が防げたことを忘れてはなりません。

日刊ゲンダイで「外資の餌食 日本の台所が危ない」という記事を読みました。メーカーの要望で農薬残留基準が緩和され、日本は世界の農薬規制の流れと逆行していることが伝わってきます。https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/240870?fbclid=IwAR1tK3D52G53eKrrLjQxWqhMttMMeMvhOPfuUCMCfxGPmX9vhtiM5VzgpPE


水俣の水銀汚染と福島原発事故と

2018年11月11日 | 地震・原発

昨夜11時からETV特集「写真は小さな声である~ユージン・スミスの水俣~」を視聴です。公害の原点を「MINAMATA」で世界に伝えたアメリカの写真家ユージン・スミスさんの生誕100年で、水俣に住み込みながら患者さんの姿に迫るプリントや撮影時の録音が公開された貴重な番組でした。

おりしも、新潟大学立石雅昭名誉教授とにいがた自治体研究所編の『原発稼働と自治体』(発行 自治体研究社 1200円)が届いたばかりで、チッソ水俣工場と水銀、東京電力と福島原発事故の放射能汚染を重ねながら、企業と国の無責任さと罪なき人々の苦しみを痛感です。

本書では、世界最大の柏崎刈羽原発が立地する新潟県が行う「3つの検証」や、原子力災害がもたらした避難生活の実態、崩壊した“原発の地域経済効果”にもメスを入れた最新版です。

秋晴れが続かず、軒下に干した柿が気になる日曜日の昼下がり、上越の娘と孫が急に来ることになりました。目的の一つは2階に置いてあったハンドベルで、クリスマスを前に幼稚園で使うようです。二人は隣りの家へ寄ってから“風の又三郎”のように帰って行き、もうクリスマスの季節なのかと一年の速さを感じる終日です。


収束ままならぬ福島放射性物質の拡散と食品ロス問題

2018年11月10日 | 日々思うこと

NHK大阪放送局が制作する連続テレビ小説「まんぷく」は、日清食品の創業者でインスタントラーメンを発明した安藤百福さん家族をモデルに、オリジナルドラマとして創作されています。ヒロイン福ちゃんの夫の萬平さんがよく「食べることは大事」と言っています。

その食べもの、福島県の大内宿で昨日、名物の栃(とち)餅から国の基準を上回る放射性セシウムが検出されたというニュースに驚きです。これは栃の実のあく抜きに使う灰に放射性物質が含まれていた可能性があるということで、林野庁は2012年(平成24年)に福島や新潟を含む東日本の17都県で生産された灰やまきを、食品の加工や調理に使うのを自粛するよう求めています。

11月8日、外国人を労働力として受け入れる法改正案に関して、野党の合同ヒアリングで外国人技能実習生が自ら語る日本での不当な労働実態がYouTube動画で伝わってきます。 「時給300円だった」「いつのまにか放射能除染をさせられていた」と・・・。https://www.youtube.com/watch?v=vXskVg_FVyk&feature=youtu.be&fbclid=IwAR0Yzg2JwXtDYh92j3bG291tvot91t-m2a-_cXfvbxSNGRNzsM2VdBjQIDs

栃の実や外国人技能実習生には何の罪もなく、福島原発事故による放射性物資の拡散に悲しくなり、雨に濡れた庭のはじけ出した小マユミの花(実?)に目を細めます。

昨日はポカポカ陽気の中を上越市まで所用で出かけ、友人から渋柿をいただいたので干し柿に・・・、一夜明けてなかなか晴れてくれない土曜日です。

食品ロス問題で先日、「食料品は少量生産に戻るべき」安売りも広告もないスーパーまるおか イオンの隣でなぜ顧客が絶えないのか」を読み考えさせられること多々です。これは群馬県高崎市内のお店で、経営者の「食料品は少量生産に戻るべき」、「食べ物は何なのかを見直す時期」に売り手の理念の高さが伝わります。

便利さにドップリと浸かった昨今の食べ方と暮らし方、ゴミの多さとそして生活習慣病の多さも問われる記事です。https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20180910-00096296/?fbclid=IwAR2l6yfsblJ7TUi4LDYe06eIUa5ROJZmnchiyKIcZPnRwOCrxFtS6mIfTK


日韓国交正常化と「憲法カフェin糸魚川」と

2018年11月08日 | 日々思うこと

立冬を過ぎて今日は20度近い気温で、頚城の山々も色付き抜けるような青空です。午後からはいつもの姫川桜づつみより、少し上流の奴奈川の里公園まで行ってみました。ここの公園はいつも人で賑わうことがないようで、近くの明星セメント工場のキルンの音だけが聞こえます。

桜並木もきれいに紅葉し、虫食いの枯葉を集めてみました。月桂樹の葉も一週間が経過してカラカラ状態になったので、袋詰めにし食品用乾燥剤を入れてファミリーや友人たちへ日頃のお礼に差し上げています。

11月8日付け京都新聞、徴用工訴訟問題について大統領府高官は、7日、記者団に「日本政府が過剰に韓国政府を批判するのは問題解決の助けにならない」と・・・。いま歴史への向き合い方が大きく問われていることは確かで、トランプ大統領のように“自国第一主義”ではますます日韓両国の溝が深まるのではと危惧しています。

去る10月20日の憲法講演会、講師の田中淳哉弁護士が分かりやすくまとめてブログにアップされています。「憲法カフェ@糸魚川」

http://j-cZlaw.com/kenpoukafeitoigawa181020/?fbclid=IwAR2SPBlFuM8EMo9AbRYa5U6dwKxstZB_iZaia0Rb6k5dRC2WW8SIMnoi4g8


米中間選挙と地方議会改革への道

2018年11月07日 | 日々思うこと

今日も朝から曇り空ですが時どき太陽が顔を出し、玄関先のビオラなどの植木鉢を移動しお日さまに当てています。真夏に咲き誇ったピンク色のペンタスも寒さには弱く、風除室に入れたらまた元気になって処分しがたい一鉢です。

真っ赤なガーデンシクラメンをぐるぐると囲む初雪カズラのツルは、グランドカバーに使われるとあって雪の下になっても一年中元気です。

昨夜から日本のメディアは、トランプ米大統領の政権運営への審判となる米中間選挙に大騒ぎです。お昼頃には、改選前は与党・共和党が多数派だった上下両院のうち、下院は野党・民主党が議席数を伸ばし過半数を獲得し、8年ぶりの“ねじれ”と伝えています。

世界中に影響を及ぼす“自国第一主義”の米トランプ大統領の“寛容か、不寛容か”も問われていた中間選挙でもあり今後も注視です。

5日午後、上越・糸魚川・妙高3市議会で、地方議会共通の「議会改革」についての研修会があったそうです。講師は新潟県立大学准教授の田口一博先生で、テーマは「議会の果たすべき役割」です。

上越市の橋爪法一市議がfbで、「議会改革について、ずばり核心をつく講師の主張がいくつもあり、引き込まれた」と詳しく報告です。その1つ目は、議会は決める前に住民の声を聴くべきだという主張です。2つ目は、議会はまちの問題発見の体制をつくり、目標を立て、計画的に活動すべきだという主張です。3つ目は、議会はもっと子どもたちとかかわることが必要だという主張です。4つ目は、議員の間で合意形成していくには、間に立つ人が必要だという主張です。

橋爪市議は最後に「議会や議員の活動は市民からもっと評価されるように努力が必要です。議会の仕事がもっともっと市民に知られ、我々のためにいいことやってくれているなと感心される議会へと改革を続けていかなければなりませんね。」と・・・。私も「なるほど」と引き込まれながら読み通し、問題は市議会議員のやる気ではと受け止めました。

さて糸魚川市の先生方はこの研修をどう受け止めたのでしょうか。各議員のfbやブログで知る余地もない“情報の過疎地”で、市民から「精神眠っているような市議会」と言われないように取り組んでほしいものです。 


差別を見抜く力を!「いのち・愛・人権」糸魚川展

2018年11月06日 | 日々思うこと

今日は朝からドンより雲で秋晴れは続かずとも、それほど寒くもならず風もなく動きやすい一日です。昨日の徴用工問題の書き込みについて、韓国人のことだからと厳しい見解の人が多いようですね。

“きりひらこう!人権と共生の世紀”をテーマに、「2018 いのち・愛・人権」糸魚川展が21日(水)から開催されます。市民会館を中心にパネル展や記念講演会、映画『橋のない川』(1992年)の上映会など、差別を見抜く力を養い人権の尊さを学ぶことができるよい機会です。(入場無料)

http://www.city.itoigawa.lg.jp/secure/22286/itoigawaten_omote.pdf

ところで昨日の参院予算委員会での桜田五輪担当大臣、2年後の東京オリンピックパラリンピックについて、あまりにもおそまつな答弁なので驚きです。東京五輪のビジョンとコンセプトについて質問されても“たじたじ”で、一夜明けて今日は「質問通告書にないから」と開き直りです。

アベ内閣改造で初入閣しただけに新大臣の資質が問われており、こんな程度の人を五輪担当大臣に任命しているアベ政権そのものが問題ではないでしょうか。

今日は午後から小雨の中の帰り道に国道を離れて姫川港をぐるっと回ると、街路樹が紅葉し歩道は枯葉で埋め尽くされています。

明日は立冬、いよいよ本格的な冬到来で私が直接するわけではないのですが、早めにスノータイヤの交換を、その前に庭の冬囲いもあり何だか気ぜわしくなってきました。


徴用工問題と日韓国交正常化への道

2018年11月05日 | 日々思うこと

月曜日の朝は天気予報が外れて、午前中は暖かなお日さまが降りそそいで縁側で布団干しです。隣りの孫たちの庭の桜や手前の我が家のマメ科の落葉樹の槐(エンジュ)もすっかり葉が落ちて冬が近いことを感じます。

このところ気になるニュースの一つが、先の大戦中に日本の工場に動員された韓国人元徴用工が新日鉄住金に損害賠償を求めた裁判で、韓国の大法院(最高裁)が下した判決のことです。アベ政権はムキになって国際的な常識を持ち出しての反論ですが、日韓国交正常化の根幹に関わることですから、日本政府の「あり得ない判断」というだけでよいのかと考えています。

1965年の日韓基本条約・請求権協定により「請求権問題は完全かつ最終的に解決済み」と主張してきた日本政府ですが、韓国との隔たりはあまりにも大きく、両国の思惑ばかりが交錯したずさんな交渉であったようです。日韓は最初から国交正常化と経済協力のバーターありきで、その狭間に置き去りにされた問題が多かったことは言うまでもありません。

そして「個人請求権は消滅しない」という解釈の国際的な常識となった経緯があり、驚くことにアベ政権は新日鉄住金に圧力を欠け“和解”を潰していたとLITERAが伝えています。徴用工判決ヒステリーの日本マスコミが触れない事実

昨日、糸魚川駅アルプス口近くのお宅のお庭の上から少しづつ色付いている紅葉がきれいなので撮らせてもらいました。

ところで宿泊が伴う上京の場合、できるだけ都内の日中友好会館や韓国YMSA青少年センターなどの施設を利用していますが、このようなことを書き込むと直ぐにネトウヨから「韓国人だ!」とレッテルを貼られそうですね。

今回の徴用工の問題は植民地支配にかかわる人権問題で、長野県松代大本営のための韓国人の強制労働のことを重ね、戦争とは何ももたらさないと痛感する深まりゆく秋の終日です。


一の宮神社と大正時代の祖母の生き方と

2018年11月04日 | 日々思うこと

日曜日の午後は市内あちこちへと出かける用があり、途中で一の宮の天津神社(奴奈川神社)へ立ち寄ると、神殿からドンドンと太鼓の音と共に神主さんの「かしこみ、かしこみ」が聞こえてきます。

近年、七五三のお宮参りを15日でなく休日にする家族が増えており、広い境内はいつになく多くの人で賑わっています。上越の孫も今日は親子3人だけの簡略化で居多神社へ参拝です。

天津神社は立派な茅葺の本殿で、正面両脇には糸魚川市内の造り酒屋五蔵の大樽が奉納されています。春にはこの本殿を中心に境内を二つの神輿が走り回り、ぶつかり合う“けんか祭り”が繰り広げられてきました。西側の方へ廻ると、さらに管理が行き届いた茅葺屋根を見ることができます。

ところで今日4日は私の母方の祖母リセさんの月命日です。根知生まれのリセさんは大正時代にここ天津神社に嫁いだものの、訳あって長男一郎さんを残して離縁したそうです。その後、縁あって隣りの青海村の私の祖父となる久吉さんと再婚し、大正13年に母ヨシが生まれ、私は“けんか祭り”の日に誕生という不思議な縁を感じます。

そんなことでこの神社を訪れる度に、こんな立派な一の宮神社に嫁ぎながら自らの意思で離縁した大正時代の祖母の生き方に思いを寄せます。また天津神社の跡取りでもあった長男一郎さんもその後、父親とは縁を切って郷里を離れて上京し、昭和32年に亡くなっています。

父方と絶縁したことで一郎さんは今、母の再婚先の我が家のお墓で母親リセさんと一緒に眠っています。このような“訳あり”のことも長い歳月と共に忘れ去られてしまいそうなので、記録(ブログ)に残しておかなければと思いつつ、やっと祖母の月命日に書き込むことができました。


軍隊を捨てた国コスタリカから学ぶ平和国家

2018年11月03日 | 日々思うこと

今日は国民の祝日「文化の日」で“自由と平和を愛し、文化をすすめる”と謳われ、憲法が公布された日です。本来なら「憲法記念日」とするべきものが当時の連合国総司令部が名称を許さなかったそうで、代わりに世界に類のない戦争放棄を掲げたこんな文化的な憲法はないとされ「文化の日」と認めたそうです。

(映画のチラシ)

記録がないので正確な日時が思い出せないのですが、合併前の青海きららホールで軍隊を捨てた中米コスタリカ共和国を描いたドキュメント映画『軍隊をすてた国』(2001年制作85分)を実行委員会で上映したことがあります。

その後、全国各地の旅行代理店の企画もあってコスタリカを訪れる日本人が多く、身近な南魚沼市の黒岩秩子さんも数年前に視察に出かけております。

最近、この中米コスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー 映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』(2016年90分)も注目で、日本政府は積極的平和国家のつくり方をコスタリカから学ぶ必要があるはずですが・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=NR7VAlh6fp0

今日は朝から高気圧に被われて青空の穏やかな秋晴れで洗濯物をいっぱい干して、午後からSさん宅へおじゃまをし話題が多すぎてとうとう暗くなっての帰宅です。

便利なことにgooから、一年前のすっかり忘れているブログが届きます。この頃の県知事は米山隆一さんだったなあと感傷に耽る「文化の日」です

「批判があってこその民主主義」とメディア操作と


安田純平さん、紛争地でのジャーナリストの取材は必要と

2018年11月02日 | 日々思うこと

今朝は今季一番の冷え込みで、上越市の総合病院まで車を走らせました。一週間前の定期検診は正確には検査のみで、今日は診察日です。予約時間から待つこと1時間、やっと順番がきて主治医との会話はわずか数分で終了です。

その後はJAあるるん村へ寄り、いつも賑わっている店内をキョロキョロで、柿や信州リンゴ笹餅などを求めました。帰り道に上越市名立区の友人Yさんと会うために、国道8号から2級河川の名立川に沿って県道を山間に走ること10キロ、「ろばた館」で待ち合わせです。

入口の看板には「花立温泉」と書かれていますが鉱泉ということです。紅葉にはまだ少し早いですが、山の空気はヒンヤリとし冬が近いことを感じます。

ところで友人は横浜出身の私よりも少し年上で、縁あってここの山奥の集落出身の男性と結婚し、田舎へ移住後は旧名立町教育委員会に務めていたことで、その後20数年のお付き合いが続いています。

帰り道の市内浦本地区辺りの国道から、雄大な黒姫山の日本海に延びる稜線を撮りました。このところ夜道の運転が苦手になり、日の入り前に無事帰宅です。

夜はシリアで武装組織に拘束されていたフリージャーナリスト安田純平さんの日本記者クラブでの記者会見に耳を傾けました。帰国後、初めての会見に安田さんは先ずお詫びと感謝で、批判は当然とし自己責任についてもふれ、紛争地で取材するジャーナリストの必要性を訴えています。https://www.youtube.com/watch?v=FGQNRzPvfcU


いま教育無償化に憲法改正は必要なのか!?

2018年11月01日 | 日々思うこと

今日から霜月11月、朝方には10度以下の冷え込みでダウン着用の外出で、頚城の山々は雲に被われて山頂を望むことができません。

一ヶ月前の沖縄知事選で辺野古基地移設反対の民意が示された中で防衛省は本日、辺野古工事を2カ月ぶりに再開し年内に土砂投入方針という、アベ政権の強硬路線に驚くばかりです。

(写真はyahoo画像から借用)

30日の衆院本会議2日目の代表質問でのアベ首相、憲法改正による教育の充実について「貧困の連鎖を断ち切り、家庭の経済状況にかかわらず、教育が保障される国でありたい」と述べているので呆れてしまいました。

日本国憲法を正しく理解していない総理大臣、教育の無償化については憲法第26条で明記され、いかなる家庭の子どもたちも保障されているはずです。国民に関心のない自衛隊の合憲化を実現するため、9条改正のバーターとしての教育無償化で、本当の狙いは自衛隊を憲法の中にしっかりと位置付けることは明白です。

確か2010年、民主党政権は憲法改正をせず、法律で公立高校の授業料を無償化を実施しており、何でいまアベ政権は憲法改正へとつなげるのか訳が分かりません。先ずは現在の「義務教育完全無償化」を予算化し、実現させることはアベ政権の責務でもあります。

最近知ったことですが、日本の最高裁には憲法学者が一人もいないそうで驚くばかりです。日本国憲法を正しく理解できず勝手な解釈で憲法改憲へ進もうとしている法治国家のこの国は本当にどこへ向かっているのか、国民もそろそろ気が付かねば手遅れになってしまいそうです。

一年前の今日は、同じ道を繰り返す自民党憲法草案と書き込んでいました。あっという間の一年で、そして今年も残り2ヶ月という速さで「チョッと待って!」と叫びたい昨今です。