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ぐるっとパス2018の旅【13】印刷博物館

2018-04-30 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
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これは、東京在住 アラサーOLが、ぐるっとパス2018のチケットを有効期限のその日まで、どれだけ活用できるかという静かなる戦いの記録である。
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漱石と仲良くなれそう…
そんな意外な気持ちを胸に抱きつつ、この日最大の徒歩移動〜
漱石山房記念館から文京区水道にある印刷博物館まで25分の歩きです。なぜなら目の前をバスが行ってしまったから…

凸版印刷に併設されているこちらの博物館、なかなかのボリューム&凝った展示でした。

入口を入ると、プロローグ展示でした。
壁画や甲骨文字の展示から?!
印刷と関係なさそうな原始的な文化遺産からスタートしますが、これもある意味印刷の前段階。
図柄や文字をあとに残して情報を伝えようとし始めたときが、印刷の始まりなんですね〜
各種印刷物の展示が続きますが、そう考えると最後のほうのCD、ICカードがここに並べられているのも納得。

プロローグ展示ゾーンを抜けると、いよいよ総合展示ゾーンです。
入ってまず思ったこと。
「うわー!お金かかってるー!!」
ぐるっとパスの旅をして一番感じるのは、私設博物館の凝った展示または建物ですね…
それはさておき、広い展示室をコの字に回りながら、印刷技術の始まりからその歴史・印刷物や装置の資料展示を辿っていきます。
個人的に面白かったのは活版印刷の展示で、組版を作る職人やってみたくなりました。自分で言うのもなんだけど、私ああいうの得意だと思うので良い職人になる自信があります。笑

少し無念だったのは、浮世絵の刷りに関する展示で、色ごとのパーツになる版木が触れなかったこと。当たり前か…
でもどれくらいの深さで彫ってあるのか、一度触ってみたかったので残念。

6/10までは、企画展示として『進化するデジタル印刷ーオンデマンド出版からバリアブル印刷までー』も見ることができます。
版を作らないデジタル印刷なら、データさえあればすぐ印刷ができます。
商品パッケージで、色々なデザインパターンが作られていたり(キシリトールガムのパッケージがあんなにたくさんあるの初めて見た!バリエーションは200万くらいあるらしい)、記念品に使えそうな写真入りパッケージ等の展示が見られます。
現代では、印刷の目的は
1、情報を伝える
という本来のものと、
2、目的に合わせてカスタマイズすることで価値をより高める
という二つが並行してるのかもしれません。

展示が凝っていて量も多いので、ほんとに真剣に見てるとかなり時間かかる博物館です。
この日のぐるっとパスの旅はここで終了〜つづく。

印刷博物館
300YEN→ぐるっとパスによりFREE!

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