いままで、『荒唐無稽…』の一語で避けていたNetflixのドラマ『日本沈没』にここ数日はまっている。
小松左京さんの原作はどうなのか知らないが、ドラマは令和の現代風にアレンジして、日本が沈没確実となった時、トヨタなどを想定した
大企業を身売りする形で、日本人を移民として何人受け入れてくれる国があるか模索する・・・ところまで観てハラハラしているところだ。
『日本沈没』・・・という事を真剣に考えた時、私にとってそれは何を意味するのか?・・・と考えさせられたわけだ。
私にとって『日本』とは、仏教の精華である『禅』を基礎とした『道の文化』を培ってきた国・・・に他ならない。
そう考えた時、かって仏教国であったインドや中国などの仏教国は確かに『沈没』し、消滅した・・・と言える。
そこまで考えた時、『鈴木大拙』が行った仕事というのは、今まさに沈没しようとしている仏教国の持つ真髄を
西洋に身売り(・・・とは大拙自身は全く思っていない。大拙に洋の東西は無い)する形で、沈没寸前の仏教国、日本を
逆に外から『Zen』で(刺激することで)支えよう・・・という目論見があった事を思い、
『大拙東来意』という公案のなんと深淵である事・・・を馬骨は感嘆するばかりであった。
日本人が外国に移民する・・・という問題であるが、何の用もないのに、言葉も話せないのに、フラッとヨーロッパに独り移民となった
馬骨の体験によると、『日本人性』の純粋度がより高まってしまった・・・という実験結果(『考えるな、漢字ろ!』を生み出すなど)を明記しておく。
4年前の『9・11』にローザンヌの郊外の村で行われていた、『立体アート野外展』での作品の一つを撮った写真。
2001年の『9・11』の衝撃はこのドラマ『日本沈没』以上であったかもしれない・・・。ウクライナ戦争の終結を一刻も早く願って。
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