拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 絆 - きずな

2012年04月03日 | 還暦録
 3・11以来 「絆」という言葉がクローズアップされている。

 これまで自分とは まったく縁のない言葉であると思い込んでいた「絆」・・・。
 これが考えようによっては そうではないのでは・・・と思うようになってきている。

 肉親との絆が 生まれながら弱かったことによる 他者との絆の中で 
 いつしか 自分自身の絆を探る旅に出ていて 行き着いたところが 禅の修行であった・・・みたいな。

 実生活でも 海外に住んでいると 不自然なほど 自分が「日本人」であることを意識してしまう。
 そんなこと 日本にいる時は 意識したことが無いのに ヨーロッパに来た最初の頃はガチガチに
 その事を意識したものだ。
 ボクはなろうと思えばスイス人になれるようだが、そのためには日本の国籍を放棄しなければならない
 ので スイス人の国籍を取ろうとは思わない・・・というより日本人で無くなるなどということは
 考えられない・・・それほどボクにとって日本は重要であるわけで、 これが「絆」でなくてなんであろう。

 そんな風に考えると 今回日本で使われている「絆」という言葉は 
 分かち難い故郷や人間関係を持つ人にとって 故郷との絆、人との絆をズタズタに切られてしまった「絆」の年
 だったのではないだろうか。
 そんな困難な中 人は新たな「絆」を探る。
                      


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