from syokan hokkaido 「V字峡谷を探る」
2002年7月1日(日曜日)
大岩魚を求めて、B川本流上流の大淵へ友人T氏と5時山小屋を出発。登山者3組と竹の子取りのグループと登山道を一緒に登り、私達は1時間半位登った所で、3年前に付けた目印のテープを捜したが見当たらない。川に降りる場所を何とか思い出し,急斜面の竹薮に入った。3年前に、初めて入った時は1時間以上過かって、川に降リ帰りの登りは、死ぬ思いでした。今日は、早く沢道を探し当てたので、30分位で入渓する事ができた。入渓早々釣りの準備を済ませ、私の投げた第一投目、いきなり竿を曲げた。「でかい!でかいぞ!」私の声に、友人T氏が自分の釣りを止め、私の方に歩み、「慎重に」と声を掛ける。奴は一向に顔を見せない。0.・6号のハリスでは引き抜くのは無理だ奴の動きに合わせ、私も一緒に竿を合わせる。奴は上から下に急に動き必死の抵抗を示した。「切れる!駄目だ!」私も必死にこらえた瞬間、奴は水面から顔を覗かせた。ゆっくり、静かに足元に引き寄せ奴との格闘は終わった。T氏が測った処34cmの立派な山魚だった。私は、しばらく興奮冷め遣らず、ボーゼンと立ちすくんでいた。T氏も尺クラスを釣り上げその後は二人共20cm以下の岩魚を数匹釣り上げたがすべてリリース。「3年前程魚影が少ない?」下から川通しで釣りがらなくても、4,5時間は掛かるのでなかなか此処までは来れない筈だが?前日に入った後か?そんな事を思いながらも、いよいよ核心部の大淵に、近づいてきた。1投目一呼吸おいての合わせ、竿は動かずとまったままだ。その時、急に動き暴れ出した32cmの尺岩魚なんとか引き寄せる事ができた。T氏も尺岩魚を釣り上げ、その後二で何度振り込んでも、当たりが無かった。私が2匹、友人T氏が3匹数は少ないが尺岩魚を釣り上げ、今日の山岳釣行に大岩魚との再開を夢見て9時45分大岩魚の棲家を去る。