逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

蒼いウサギではなく赤いニシン(a red herring)だった酒井法子

2009年09月03日 | 社会

赤いニシン(a Red herring レッドへリング)とは本来は燻製ニシンの意味であるが、『間違いに誘導する偽の手がかり』『本当の意図、意味を隠すための嘘』といった別の意味で使われている。

歴史的な政権交代の、歴史上最長40日間の選挙戦で、市民の世論形成で最も影響が有る映像メディア(テレビのニュース枠)は、まるで酒井法子が立候補してるんじゃないと勘違いするほど『酒井法子 さかいのりこ』一辺倒であった。
新聞とは違い時間的制約が有る放送では、国民が関心が有る選挙報道は其の分少なくなるのは当然の理である。
今回歴史的な初めての色々な重大事が続いたが、テレビ枠のニュースでも『報道量の最も少ない選挙戦』で、選挙報道自体が歴史的に異常な出来事であったのです。

一党独裁の長期政権の政権交代が確実視される総選挙で、これ以上の重大ニュースが有るだろうか。?
誰が考えても,『ある訳がない。』
この異常事態は、マスコミに因る(与党劣勢を報道したくない為の)『選挙隠し』であろうと、最初は推測していた。
メディアが選挙報道を自主規制した結果、選挙が低調で投票率が下がれば、その分自民党の負け幅が小さくなる。
ところが歴史的自民党大敗北が決定した以降も、一般市民が誰も関心を持たないにも拘らず、未だに酒井法子の瑣末なプライバシーの暴露が意味もなくダラダラと報道し続けられている不思議な報道姿勢が持続している。
まさか民放までが誰も責任をとらない無責任な『お役所仕事』で、諫早湾干拓事業のように一度決まった公共事業は前提となる社会条件が全く変わっても止められないように、一度始めた『酒井法子報道』を止められない。なんてことは絶対にない。
それなら酒井法子は『選挙報道隠し』ではなく、時間的に直前に起こっている押尾学事件の隠蔽工作である可能性が濃厚になってくる。

『真相隠蔽の動きが活発化』押尾学変死事件に圧力。 

死亡事件は全く不問で、合成麻薬MDMAの使用だけで逮捕・起訴された俳優の押尾学。
マスコミでは同時期に摘発された酒井法子事件ばかりが取り上げられ、押尾事件の報道は不自然なほどに少ない。
報道が少ないはずで、押尾学を逮捕した麻布署は、『真相を隠蔽する為に圧力をかけている』とも思える不自然な動きをしている。
ホステスTさんの変死した直後に、麻布署は飛騨の高山から駆けつけた母親に麻布署が『事件性はない』と断定。
『早く、遺体を引き取ってください』と強引に催促している。
(事件性なしとして事件翌日の3日には遺体は家族に引き渡され、5日に早々と火葬される)
母親が『娘は携帯電話を持っているはず。返してください』と何度言っても、
『知らない』『探せば(その辺に)あるはず』と真面目に取り合わない不真面目な態度に終始する。
この為、マスコミ関係者は事件発覚当初から『麻布署は捜査を本気でする気がないのでは?』と疑っていた。
その後、麻布署は一転して『事件性がある』と前言を翻し、『携帯電話は捜査上、預かっている』と言い出す。
(ところが問題の携帯電話は、警察当局は1ヵ月ちかく後にマンション入り口の植え込みにあったと発表される不思議な展開)

『押尾学のホステス変死事件で麻布署が圧力』

押尾事件に対して一旦は『事件性は有る』と態度を翻したが、やっぱりTさんが勤めていたクラブ関係者への事情聴取では、Tさんの変死事件についてはほとんど聞かれなかったという。
その替りが押尾学を逮捕した麻布署が、何と!何の関係も無い様に見える酒井法子とジャニーズ大物との関係を捜査中であるらしい。
酒井法子事件は、タレントの押尾学容疑者による麻薬事件(女性変死事件)をもみ消すための『スケープゴート』に利用された疑いの強まっている。

銀座のホステスのT・Kさんが変死していた事件を捜査している警視庁麻布署が、事件関係者を呼んで、渋谷署に逮捕されている酒井法子・高相祐一容疑者とジャニーズ事務所のアイドルタレントのつながりについて事情を聞いていることが明らかになった。

『麻布署は、Tさんが勤めていた銀座のクラブ関係者を呼んで事情聴取をしています。
押尾のことで、パトロンといわれているピーチ・ジョンの野口美佳社長のことを聞くところまではわかるんですが、所轄外の酒井、高相とジャニタレの関係についても聞いているんですよ』
(クラブ関係者)

『官邸や警視庁がのりピーの事件をことさらあおったために、NHKをはじめ新聞・テレビは衆院選挙そっちのけで逃走劇をニュースで延々と流した。
『政界ルート』が出てくるような都合の悪い事件を煙幕で隠そうとする当局の常とう手段だね。』
(某社会部デスク)

『政府や警察当局から想像以上の"破格の扱い"の酒井法子』

酒井法子は3日未明渋谷署に一緒に同行して尿検査に応じるよう求められると『絶対イヤです』と拒否、知り合いの建設(解体)会社社長と車で立ち去る。
その直後に、ATMで数十万円の現金を引き出し、新宿駅近くの量販店で下着などを購入。
4日夕には、山梨県の身延町付近で酒井容疑者の携帯電話の電波がキャッチされたなどと、実にこと細かかつリアルタイムに逃亡劇が報道された。

しかも8日には、河村建夫官房長官が記者会見でわざわざ酒井事件を取り上げ、
『芸能界での薬物まん延が指摘されている。徹底的に根を断つことが必要だ』と発言し、NHKが昼のニュースのトップで取り上げる。

『逮捕状の出ていない段階から当局が情報を流し、かなり意図的だった。』
『携帯電話の電波傍受なんて、誘拐捜査くらいにしかマスコミに公にされない貴重な捜査情報なのに、今回はいち早く情報を出してきた。』『しかもそれだけじゃない』
『身延町内には、酒井容疑者とゆかりのある宗教団体「真如苑」の支部があり、かなり早い段階から警視庁のリークを受けて「かくまわれているのではないか」と疑いを持ったマスコミ各社がこの支部を取り囲んでいた。』
『さらに、一山越えた村には、酒井容疑者と親交の深い大物タレントの妻で元アイドル歌手の実家の別荘があり、ここにも記者たちが飛んでいる。』
『マスコミ各社とも、選挙班から引っぱがして張り込み要員を確保していた。』
『当局のリークに翻弄されたといっていい』
(某社会部デスク)

『押尾は今年に入ってから、政財官の大物フィクサーで知られたパチンコメーカーのオーナーの息子と、与野党に影響力を持った食肉業界の実力者の息子と交際を深め、自ら『おれはフィクサー』と吹聴するほどだった。』
『こうしたバックがあったために、六本木ヒルズの問題の部屋には政界や官界の関係者が出入りしていた。』
『ここをマスコミに突かれると、まずいことになる。』『だから、のりピーの事件に目を向けさせ、押尾事件にはフタをしたいんだ』
『押尾容疑者がいたヒルズの部屋は、ピーチ・ジョンの社長ともつながりがあるAVビデオ制作会社の関係者が実質上管理していた。』
『麻薬をやって乱交パーティを開いている様子をひそかに撮影された可能性があるのではないかと疑い、警視庁は問題の撮影ビデオがあるのかどうかかなり本気になって調べているし、極秘裏に部屋を出入りした人物の特定を急いでいる。』
『この特定作業には、どうやら警察庁の要請も働いているようだ。』
『出入りした政界や官界の要人については、報道されないよう事前に芽をつぶしておきたいからね』
(政界関係者の証言)






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