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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

右傾化する若者達

2008年03月22日 | 社会

右傾化する若者を憂慮する記事から、以下引用↓

>私自身が(歴史ではなく中国文学・中国語教師ではありますが。また、決して偏差値的には高いとはいえない地方国立ではありますが)大学で教えている印象、また、同僚の歴史教師の話を聞くに、「問題意識を持っている学生ほど、つまり、新聞や本をよく読んでいる学生ほど、「つくる会史観」の率が高い」、というのはいえると思います。

>講義で「日中問題」についてアンケートを採ると、何も考えていないパープリンな学生(全学生の7、8割ほど)はたいてい「ケンカしないで、仲良くやればいいのにネー」という(良くも悪くも)無邪気なコメントを書いてきます。一方、講義をかぶりつきで聴いているようなマジメ~な学生のほうが、「南京大虐殺は中共のプロパガンダで云々」みたいな意見を書いてくる。

>ここで結構迷うわけです。「下手な知識よりは無邪気な“友好”の方が、無害」なのか、「つくる会史観とはいえせっかく意欲を持っているんだから、何とか方向性を変えてやる」方に力を注ぐべきか、と。

>なお、「社会問題について考え、なおかつ「つくる会史観」ではない学生」は、さらに少ないですね。そういう学生は、やはり何らかの組織・団体に参加している場合が多いです。






『1930年代に酷似する現在の日本』

丸山真男に因れば、日本型ファシズムと戦争の積極的な支持者は小工場主、現場の親方、棟梁、土建請負業者、小売店店主、小地主、自作農上層、小学校等教員、村役場等一般下級官吏、僧侶神官などの中間社会層だった。

此れに対する中間層のもう一つのグループがジャーナリスト、教授、弁護士、学生層の一部等の文化人(インテリ)グループ。
インテリ層も多くは積極的に協力し、其の他は消極的に協力し、永井荷風のように非協力だったのは極少数。
積極的に反対したのは共産主義者だけだったが、当時はあまりにも少数だった。

結果的に全員が真実に目をつぶり戦争に積極的に参加したがインテリ層の罪は其の他の階層の罪より大きいのではないか。?
なぜなら他の階層と違いインテリ層には調べるつもりなら幾らでも真実は見つけられた。
しかし、そうしなかった。
このことは戦後彼らインテリの良心に負担にならないはずが無い。





『左傾化したインテリ層』

戦争に積極的に協力した知識層の半分は、戦後に反戦平和を唱えるようになった。
一億総懺悔と言ったのは、このグループに属する連中です。
残りの消極的協力グループも殆どすべて反戦平和勢力になる。

戦後にインテリ文化人グループは反戦平和の一大勢力になったわけです。
しかし戦争を遂行したもう一つの中間層。此れが問題で、自分が加害者である自覚が薄い。だまされたとの自覚しかない。
困ったことに今度戦争が起こったら『うまく立ち回って大儲けする』なんて連中も大勢いました。
しかし社会や文化は知識層がリードする。
戦後長い間、知識層=護憲左翼の状態が続き、反戦平和のインテリ文化人グループが日本を一定の方向に導いてきていました。

現在の右翼改憲派知識人は言語矛盾で、知識があれば右翼にはなれないはずなんですが、現在の状況は、戦争前夜の30年代から40年代の日本の状況にあまりにも酷似しているとは思いませんか。?






『中産階級の没落、縮小と右傾化』

「日本版ネオナチ」を構成する層について、欧米との不思議な乖離現象の原因は何か。?

これを欧米諸国に典型的に見られるように、格差社会の敗者であるニート、フリーターであると断定することは正しいか。?

今の日本のフリーターの大半が、政治にも国際情勢にも、戦争観にも全く関心がない。

本家ネオナチと異なり、日本版ネオナチはむしろ若年層の中の比較的高所得な者達が、自分達の立場をより強固に安定させる為に、国家主義を利用しているふしがある。

日本版ネオナチは、ネット等での発言で、
「日本も徴兵制を導入すべきです!」
「同僚達が米のイラク戦争に対し日本がもっと積極的に荷担すべきだ』
などを見るに親米路線・小泉支持で新自由主義の信奉者である事は明らか。

そして、2chなどでは、『親米・小泉改革支持の新自由主義者』による、低所得者・フリーターに対する、激しい蔑視や冷酷な罵倒が、行われている
彼ら『ニュー右翼』は、新自由主義社会においては、フリーターがワーキングプアから脱することが極端に難しいと知っている。

いわゆる『勝ち組み」は、現行の格差社会の中で勝ち組みを優遇する現政権・社会機構に批判的な姿勢を取る人は、負け組み以上に少ないでしょう。

負け組みも、勝ち組みと同じ価値観を共有して格差社会を支持し弱者差別に走るのであれば、左傾化(リベラル化)へ向かうモチベーションが若年層にほとんど存在しないということになります。

日本版ネオナチの構成層の主体(中核)は、社会に対して問題意識を持つ大学生(ニート予備軍)などだが、
他の大半を占める負け組み無関心層と併せて、このままでは日本社会の右傾化は、確定的かつ不可逆的に進むでしょう。






『格差社会と右傾化の同時進行 』

中間層の下層(若年層)とも呼べる層が右傾化の中心なら、何故右傾化したのか。?
何故、彼等は「左傾化」しなかったのか? の疑問は当然湧いてくる。

しかし、世界史的に貧困化と左傾化は同時進行しないようです。
歴史的にみると、没落する中産階級は、大概は右傾化します。
現在、大学生の右傾化は顕著ですが、自分達がニート、フリーター予備軍である事を何となく感じているのではないでしょうか。? 
大学に入ったぐらいでは『勝ち組』になれない事実に、薄々気が付いているのでしょう。

普通の常識的判断では、負け組みのニートやフリーターは劣等感に苦しめられると、私達大人は考えがちですが事実は逆で、彼等は他者に対してとんでもない優越感を感じているのです。
自分に能力が無いからまともな仕事に就けないと考えず、自己能力を過大評価して周りの全てを馬鹿にしているのです。

優越感は努力して自己を高めて苦労して手に入れる物ですが、彼等は手っ取り早く他者を貶めて優越感(擬似優越感)を感じます。

愛国心も、努力して世界に誇れる日本を作るのでは無く、手っ取り早く近隣諸国を貶めて愛国心(擬似愛国心)を感じます。
しかし悲しいことに擬似的に感じる『偽者の優越感』は簡単に傷つきます。

優越感が傷つく時に、人は悲しさを感じます。
しかし人は紛いモノの擬似優越感が傷つくと、悲しみを感じる代わりに、強い怒りを感じる。
彼らが何時も怒っているのは其の為ですね。

『左翼』には弱者に対する優しさが必要ですが、彼らには『強者に対する憧れ』しか有りません。
これでは、右傾化は可能でも、左傾化は不可能でしょう。






『負けの原因を理解しないと勝てない』

今の日本人の右傾化の最大の原因は『北朝鮮問題』です。
社共とも自分たちの敗北の原因が北朝鮮問題である事を認めていません。
何故自分達が負けたのか理解しない限り負け続けるの自明の理です。
インチキ臭い9・11事件以来アメリカのリベラルが負け続けるのと同じ現象です。

勝ち組層の右傾化現象は、現在の日本において顕著に現れている。
左翼リベラルは元々インテリ層が主な基盤で、一番左翼の恩恵を受ける貧困層は概ね保守的右翼的色彩が強いものです。

中産階級の没落(縮小)はリベラル層の没落に(縮小)直結して、左翼の衰退を招いています。

政党的には社共の怠慢が有り,人権団体を偽装する「拉致家族会」や「救う会」を実質運営する統一協会や、「新しい歴史教科書を作る会」のやりたい放題を許していうようでは、日本が右傾化しない筈が有りません。

今、普通の市民が軍事力の強化や、北朝鮮政府の転覆を真面目に論じています。
手塚山大学のジェフ・バークランド教授は、
『9・11事件以前のアメリカ人は元々半分は真ともで、残りの半分だけがおかしかった。』
『9・11事件以後は真ともな人の二分の一が可笑しくなった』、と発言していますが、日本の現状と酷似していますね。
世界中で、アメリカの軍事力に期待する割合が一番高いのはイスラエルですが、二番目はたぶん日本でしょう。






『ネオナチモドキとBC級戦犯 』

ドイツでは統一後の経済的困難から、多くの失業した若者達がネオナチ運動の中核を担っています。
日本でも小泉純一郎の新自由化路線の為に、同一の現象が起こり格差社会の中で落ちこぼれたニートやフリーターから日本版ネオナチ(ネオナチもどき)が大量発生してしまいました。

欧州では公の場所でのネオナチのイデオロギーの賛美(公表)は法律で禁止され、日本のように靖国神社がA級戦犯否定、戦後秩序の破壊を公言するような事態にはなりません、

ネオナチモドキに対して私達が甘すぎるのでは有りませんか。?
すき放題に発言させて何も批判しないでは、すまないのではないですか。?
中国はA級戦犯合祀を問題にしていますが、私達日本人は明かな犯罪行為の実行者BC級戦犯に対して何も言わないのは問題では有りませんか。?

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17 コメント

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「黄泉がえり」 (kaetzchen)
2008-03-28 14:53:52
 ブログ主さん,いつもどうも.また,これも祖父の受け売りなんですが(笑)

| 擬似科学とカスピりチャルブームの話ですが、大学生にアンケートをとると生まれ変わりを信じる学生が6割近くで信じない学生は一割台らしいですよ。

 四書五経の中にも生まれ変わりという記述があって,どうも大和朝廷は日本イデオロギーを征服したアイヌ人たちにそれを仏教と一緒に教え込んだらしい.

 つまり,柳田國男の説によるとこうである.人間というのは33年周期で人生の変わり目があって,生まれてから33歳までが半円の右側,33歳から還暦までが半円の左側で,人間の一生はその円形をぐるぐる右回りに回っているんだとか.

 だから,還暦には赤いちゃんちゃんこを来て,死,つまり生まれ変わりへの用意をするという考え方になるのである.昔の人は平均寿命が短かったから,そのような説明で十分に納得していたのだな.(吉川弘文館『民俗調査ハンドブック』より)


 ところが,日本民俗学のこの説明では,現代の若者の「生まれ変わり」を説明することはできません.例えば私はクリスチャンだから当然「科学的に死を受け入れ」,死んだ後は天国へ行くのだから,生まれ変わるはずがない,と幼稚園の頃に洗脳されました.だけど,他の99%の日本人はそうじゃないんですね.これが実は未だに理解不能なんです.

 ただ,年寄りと付き合っていて気が付くのは,戦前の教育を受けて,わずか小学校出程度で社会に出て行った人々は素朴に日本民俗学のいう「生まれ変わり」を信じているのに対して,現代の高学歴の若者は「生まれ変わり」をアニメやゲームなどのメディアを通して刷り込まれていることです.

 実際,一時期,電車やバスの中では「携帯の電源を切れ」とうるさく言ってたのが,最近は「マナーモードに切り替えて下さい」に変わっています.これは結局,「携帯に組み込まれているゲームをしていれば,医療機器に影響あるはずがない」と思い込んでいる人が増えたせいだと考えられます.冗談じゃない,あれは電源を入れてる限り,電磁波を出し続けているんです.原発から送電される高電圧の送電線よりも深刻な問題なのに,それにも気付かないんですな.要するに中学や高校で物理を教えなくなったのがその一番の原因なんですけどねぇ…….

 つまり,「生まれ変わり」はゲームというメディアによって洗脳された結果である,ということが言えるのではないでしょうか.しかも,それは「ゆとり教育」で理科・社会が斬り捨てられたと共に始まっている…….


| そういえば生まれ変わりのダライラマの胡散臭さは私が言うまでも無いことですが、次から次と生まれ変わられたのでは、堪たものではない。

 あれは「生き神さま」という特殊な宗教だから,一緒くたにして批判するのは危険です(笑) 触らぬ神にたたりなしですよ(笑)
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生まれ変わりを信じる人々 (ブログ主)
2008-03-28 10:20:59
そのとおりでスーパーの「純水製造機」「深層海洋水」の自動販売機の方が「水の伝言」何かよりも何百倍も悪質です。
何しろ高い。
100%天然果汁ジュースより高い場合も有るくらいですよ。
あれを見て農家ならずとも怒りがこみ上げて来る。


「水の伝言」騒動の方ですが、偽装解同側が、集団で強硬に相手に謝罪を求めたそうです。いつもの典型的な糾弾風景で、連中のいつもの常套手段、やり口ですね。


擬似科学とカスピりチャルブームの話ですが、大学生にアンケートをとると生まれ変わりを信じる学生が6割近くで信じない学生は一割台らしいですよ。
面白いことに小学生では、信じる生徒はずっと少なくなり中学、高校大学と上に上がるほどほど信じる割合が増えていく。外国とは正反対の傾向が伺える。
日本の学校教育における科学教育の問題点を如実に現している典型例ですね。
そういえば生まれ変わりのダライラマの胡散臭さは私が言うまでも無いことですが、次から次と生まれ変わられたのでは、堪たものではない。
生まれ変わりを信じている人は、自分の子供が隣の親父の生まれ変わりだったらと、思うんでしょうか。?不思議。
返信する
そういえば,阪神大震災以前に (kaetzchen)
2008-03-27 22:11:43
住んでいた府営住宅の新婚家庭のプラスチック製の風呂おけは真っ茶色に汚れていて,アルカリを直接噴霧しても取れなかった思い出があります.水道水も朝一番の水は5分くらい流しておいて,それを沸かして冷蔵庫で冷やして飲んでいた記憶があります.
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スーパーの入り口などに (kaetzchen)
2008-03-27 20:36:27
よく置いてある「純水製造機」「深層海洋水」の自動販売機がありますよね.あれなんか,典型的な「水商売」つまり疑似科学なのですけど,まともな科学者が誰も攻撃しないから,信じてしまうアホな民衆があれを買って自己満足してたりする.

私の住んでる町なんか,流れる一級河川でできた扇状地なので,川の水が非常にきれいなんですよ.当然,水道局は川の水を直接汲み取って,厚生省の基準を満たす程度に越して供給している.

つまり,水がまずいとか,色が付いているというのは,実は水道の配管が古くて錆びてるなどの,ハードウェア上の理由が全んどなのである.東京や大阪の水道水がまずかった理由も,半分は明治初期から水道管が走ってたためにそれが錆びたというのが常識だ.

何も知らない人々は,疑似科学の「水の伝言」さえ信じてしまうほどの,論理性のかけらもない「純粋」な人たちなのかも知れない.
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ねこさん。やっと貴方の主張の真意が判りました (ブログ主)
2008-03-27 15:47:26
ねこさんの主張しておられる事柄に対して、今までずっと腑に落ちない点があったのですが、他所のブログを覗いていて意味がやっと判りました。
数ヶ月前にあった『水からの伝言』騒動の話をねこさんは言いたかったのでしょう。
左翼が云々は、リベラルが云々、は全くの誤解ですよ。
連中は左翼でもリベラルでも護憲でもありません。
世界市民主義もグローバリズムも関係ありません。
水騒動はそんな高尚なものではありませよ。

全く知らなかったが、数ヶ月前に極左系のブログと、人権派ブログ「たんぽぽの涙」の間で『水の伝言』騒動というものがあったらしい。
たんぽぽ其の他が、徹底的に極左ブログを叩いたらしい。
お玉おばさんも巻き込んだ護憲派ブロガーの間では有名な事柄だったらしいが、あれは、みんなが見ている以外の裏がありますよ。

不思議なことに、極左の偽科学叩きをやっていた連中は、解放同盟のシンパとか活動家とかの集団ですよ。
たんぽぽ氏は、以前の記事で言論の自由を差別者に認めるべきではないと書いています(積極的民主主義?)強制的民主主義の信奉者ですね。

差別狩りの変形ですね。
叩かれた極左は以前から「ユダヤは○○」などと発言していて叩きやすい標的だったのでしょう。
このことについて、何か知っていることがありましたらお知らせ下さい。
何とか今後記事にしたいと思っています。

解放同盟については、当ブログの記事 『続、インターネット上の印象操作、偽装工作 』2008-02-15 18:05:20
および『 悪魔の法案『人権擁護法』と利権漁りの解放同盟』 2008-03-07 16:26:00 を参照ください。
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台湾が国民党政権になったことで (kaetzchen)
2008-03-26 11:17:07
バチカンは中国にもともとあるカトリック教会を正式に認める方向にあるようです.共産党政権の承認はその次で,その辺バチカンというのはローマ時代から続く政変の歴史を上手にかいくぐってきた強者だと私は思いますよ.とにかく急激な歴史の変化を求まない.でも,結果的には中国承認は時間の問題かと.

中国のカトリック教会は解放の神学同様,独自のものでして,それゆえバチカン本国との調整が難しかったんですよ.いずれは中国からも枢機卿が出てくるかと思いますね.要するに,中国もゆるやかに宗教の自由を認めていく方向へ行ってるんじゃないかなというのが私の見方です.

つまりは,チベット過激派のように米軍に利用されないよう狡猾に振る舞うってことかな.実際,アメリカからのプロテスタントつまり福音教会はマスコミ以外シャットアウトしてますしね.
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kaetzchenさん、 (ブログ主)
2008-03-26 10:53:13
バチカンだけは1970年代のまま、中国の共産党政権を承認せず、今でも台湾と正式な外交関係を維持している例外的な存在なんですが、
昨今の報道では、対中国交回復を考えているようです。
中国の原則は『一つの中国』なわけで、台湾を正式な国家とは認めていないので、現状のバチカンと台湾との外交関係の解消が条件です。
それですんなり国交回復には進まない。

しかし、先ごろ、中国国内での司祭の叙任式を黙認したそうです。
これはバチカン当局が握っていた叙任権を一部手放したと解釈すればよいのか。?
それとも正式な国交が無いので黙認せざるおえない事情で速やかな国交樹立を考えている証拠なのか。?
何れと、考えることが出来るでしょうか。?

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あれはポーズですよ (kaetzchen)
2008-03-24 11:06:03
ニカラグアで,手で追い払った写真は,あらかじめ周到に用意された「やらせ」です.つまり,教皇が正式に共産主義と手を繋ぐというと,反発する信者が大勢出るし,彼の後を継ぐ教皇に極右が選出される可能性もある(だからコンクラーベはまさに根競べとなった).

ただ,それだけの話ですよ.表だけ見て判断してはいけません.宗教問題というのはそれほど微妙なもの.私自身,東京神学大学のアホ教授たちと議論していて,こいつら誰の寄附で飯食っとるねんと思う次第.
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ねこさん (ブログ主)
2008-03-24 09:54:24
グローバリズム、グローバルスタンダードは地球規模、地球基準ですから国際主義に見えますが、実態はアメリカ一国主義、アメリカ一国基準で、国際主義の対極に有る思想です。
「外国に従属」、「他集団への従属」では無くアメリカ一国への従属ですね。

>911自作自演説は、従属主義(左派っぽい人と右派っぽい人両方含む)を木端微塵にする可能性があります

全くそのとおりですね。
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世界市民主義もグローバリズムの一種 (ねこ)
2008-03-24 08:04:38
>ねこさん。
>世界市民主義=グローバリズムではありません。

グローバリズムも世界市民主義も「日本人は外国に従属するべきだ」という従属思想です。

世界の各集団(政府・国民など)は、それぞれの利益を優先して行動します。それぞれの集団は利害が異なるので、互いに警戒していればいいのです。
「世界市民主義」を採用し日本側が無警戒の行動を強いられた場合、「他集団への従属」という結果になります。

911自作自演説は、従属主義(左派っぽい人と右派っぽい人両方含む)を木端微塵にする可能性があります。だからこそ、従属主義者は911自作自演説をものすごく嫌うのです。
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バチカンは社会主義が大嫌い (ブログ主)
2008-03-23 17:09:22
社会主義に対してのヴァチカンの態度は、他の教団に比べても特に強硬といえる。
1949年には、教皇ピオ12世は、共産党に入党した者や共産党を「何らかの方法で助ける」(同党の候補者に投票することも含まれる)者はあらゆる秘跡から退けられ教会から「破門」に処せられるという布告を出す。
第二次大戦中には共産勢力と対決するために、ソ連と敵対していたナチスと政教条約を締結して友好関係を維持していた。
バチカンだけは1970年代のまま、中国の共産党政権を承認せず、今でも台湾と正式な外交関係を維持している。
「解放の神学」の代表例である、ニカラグアのサンディニスタの反独裁革命を成功に対しても、徹底的に妨害工作をしていた。
サンディニスタ政権には、外務、文化、教育の各大臣、米州機構大使として4人の現職のカトリック司祭「解放の神学」が入閣していたが、これに対してバチカンは、彼らの辞任を要求し対立する。
教皇ヨハネ・パウロ2世のニカラグア訪問時にはひざまずく解放の神学者に対して、手で追い払った写真が残されています。
「解放の神学」を正式な派閥として認めたのではなく、組織のトップに枢機卿をすえることで右傾化、変質させようとしたんですよ。
返信する
一応,誤解を解いておきますが (kaetzchen)
2008-03-23 15:34:32
「解放の神学」は,前の教皇ヨハネ・パウロ2世の時代に,すでにバチカンが正式な派閥として認めていますよ.要するに IRA やら「左翼民族主義」運動をバチカンが支援しているというレッテルを剥がしたい人々が,そのようなデマを言っているだけです(笑)
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お世話様です。 (ブログ主)
2008-03-23 09:26:15
kaetzchenさん。
『戦後左翼になぜ共和主義者が現れなかったか』、何て疑問は、それは戦後左翼や60年安保闘争の幻想ですね。
終戦直後に左翼が、この日本国にどれぐらいいたと思いますか。?
そんなものはいませんでした。敗戦までに国家権力によって根絶やしにされていたんですよ。
50年代は左翼は生まれてヨチヨチ歩き程度の頼りなさ。共和主義なんてとてもとても。


ねこさん。
世界市民主義=グローバリズムではありません。
グローバリズム(新自由主義)とは、「新」とか「世界基準」とか、新しい何か世界的な装いを凝らしていますが、実態は『原始資本主義』です。
スローガンは簡単明朗。
200年ほど前の資本主義黎明期に先祖がえりして、
『弱肉強食』。『強者必勝のサバンナの掟が世界のおきて』と主張しているのです。
それが、9・11をおこしたブッシュのアメリカの実像ですよ。

南米ではその新自由主義が日本より10年早く始まっているので、10年早く国内経済が滅茶苦茶になった。金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧乏になった。
左傾化は必然でしょう。
左傾化に功績があったのはカトリック左派『解放の神学』なんですが、歴代のバチカン当局は異端として弾圧しているようです。
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南米左派はカトリックが仕掛けた (kaetzchen)
2008-03-22 20:42:15
南米の人々の宗教にカトリックが多いという事実を忘れてはならないと思います.つまり,カトリックと共産党が結合し,バチカンから資金供与を受けたゲリラが米国からの圧力と闘っているという現実も分かって頂きたい.

# そのせいか,最近は米国は福音教会を中心とする右派プロテスタントを大量に南米へ送り込み,宗教的にも左派を瓦解させようとしています.これが南米の左派政権の落ち延びつつある原因です.

私は左翼とか右翼という言葉で縛るのは危険だと考えています.私が「反天皇制共和主義者」だと宣言したように,もっと具体的なことばで語って欲しいです.
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南米左派政権と「日本の右傾化」は同じ現象 (ねこ)
2008-03-22 19:09:43
世界市民主義に対する反発が右傾化なのでしょうね。グローバルな抑圧に対する内部からの反発、
という意味では日本の右傾化は、南米左派と共通点があります。

彼らは、左翼に反発して右翼になったのではなく、外翼に反発して内翼になったのです。

ところが、最近右翼の支持者は急激に減少しています。日本の右翼勢力が「内翼」を標榜しながら実際は「外翼」だった。それがばれたから支持を失ったのです。

右翼が支持を失っても、「内翼」は「内翼」のままです。今でも「グローバル左翼」は支持を集められないでいます。
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純正右翼も護憲左翼も基本型は「反米」 (kaetzchen)
2008-03-22 18:31:42
だと私は考えています.岩国基地の例でも分かるとおり,集まったのは左翼だけでなく右翼もいた.つまり「反米」というイデオロギーのみで一致しているに過ぎないのです.

ところが,我が国の政府首脳は米軍基地を削減していくような外交をまったくせず,ほとんど米国の属国となっている.特にブッシュ政権になってからは大量のドル(恐らく偽札も混じっているであろう(笑))を買わされ,国庫がドルでバブル状態である.もしある日,ローンの破滅でドルのバブルが崩壊したら,一緒に日本も奈落の底へ落ちていき,中国よりも貧しい国になる.

この国の人々はそういう事実から目を背けたいらしい.単なる「反米」では済まない時代になったのだ.
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戦後左翼になぜ共和主義者が現れなかったか? (kaetzchen)
2008-03-22 18:02:12
ブログ主さん,こんにちは.私が幼い頃から不思議に思っているのは「知識層=護憲左翼」が50年安保で確定したのはなぜか,ということです.

私の親父が新制名大の学生として東京に安保闘争を仕掛けたという自慢話を聞いたとき,私は尋ねました.じゃあ,何で皇居=江戸城を破壊して焼いてこなかったの,と.親父は思わずのけぞりました.天皇制を抹殺するなんて,50年安保闘争を通過した親父の世代の左翼にはなかったからなのです.

# 伊藤博文が京都の蛤御門を大砲で撃ったことを知らない日本人はいまい.つまり彼は「朝敵」なのだ.

つまり,共和主義は知識層にはなかったと考えて良いと思います.これが戦後の日本の不孝の最大の原因ではないかと,私は考えていますが…….先日,徳仁氏が言い掛けて,宮内庁職員から注意された文言とは,恐らくこのような内容だと確信しています.

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