逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

マスコミ報道とメディアリテラシー

2010年10月25日 | 東アジア共同体

『一番大事な「事項」が一番目立たない扱いに』

陸山会事件:小沢氏強制起訴 小沢氏側の抗告棄却--東京高裁
 民主党の小沢一郎元代表が、自身を強制起訴すべきだとした東京第5検察審査会の起訴議決の取り消しなどを求めた行政訴訟に絡み、強制起訴手続きの執行停止と検察官役の弁護士の指定の仮差し止めを求めた申し立てについて、東京高裁(西岡清一郎裁判長)は22日、申し立てを却下した東京地裁決定(18日)を支持し、小沢氏側の即時抗告を棄却する決定を出した。
毎日新聞 2010年10月23日 東京朝刊

この事件で『小沢氏側申し立て却下』のニュースが各種のマスコミに報道され、又色々な政治ブログでも取り上げられていますが、正確な報道もブログ記事も全く見当たらないのが現状です。
例えば、
陸山会事件:小沢氏側申し立て却下 強制起訴手続き停止など--東京地裁
 民主党の小沢一郎元代表が自身を政治資金規正法違反で強制起訴すべきだとした東京第5検察審査会の起訴議決の取り消しなどを求めた行政訴訟に絡み、東京地裁は18日、『判決が出るまで』強制起訴手続きの執行停止を求めた小沢氏側の申し立てを、却下する決定を出した。小沢氏側は即時抗告する方針。
などとメディアに書いてあるのですが、世間に対して小沢氏側が『強制起訴手続きの検察審査会の判断』に異議をとなえたが、『裁判所で全面的に負けた』との悪質な印象操作・情報操作を行っているのです。
この『誤解』は何も反小沢派だけではない。
マスコミの世論誘導を憂慮する小沢擁護派のブログでも理解度は同じなのですから、情けなさに真底がっかりさせられます。
真相は、
このニュースの中の>『判決がでるまで一時的な差し止め』<を請求した申し立てを却下しただけなのですね。
このニュース報道では前後の長い言葉は『裁判事実の本筋』には関係が薄い形容詞にすぎず、一番大事な言葉は、『判決が出るまでの一時的差し止め』だけだったのです。
メインの裁判内容は、小沢氏側の検察審査会の起訴議決取り消し訴訟の裁判の間の、『一時的な執行停止』だけであり、今回その『仮差し止め』が認められなかっただけ。
肝心の本体である小沢一郎の強制起訴の違法性への『申し立て』は、裁判自体がまだ始まってもいない。
ところが全てのメディアも、そして小沢氏支持ブログの諸氏までが『小沢氏敗訴』だと思っているのですから、何をかいわんやで、マスコミを総動員した悪質な印象操作に完璧にしてやられているのですよ。
メディアがそのように紛らわしい記事を書き、わざと誤解するように読者を誘導している。
だから全員が騙されているのですが、悲しいですね。
この報道については全てを検証してみましたが、大手マスコミは例によって金太郎飴現象で全く同じ記事内容で、これでは『小沢の申し立てが裁判で完璧に負けた』と誤解する読者が出て当たり前です。
今度の報道で唯一赤旗だけが、大手メディア報道内容以外に小さくですが、『小沢氏側は議決取り消しを求めた行政訴訟も起こしており、今後同地裁で審理されます』の文字がある。
ところが見識の高い多くの政治ブログの諸氏でも『違い』に気付いている人は少ない。
ましてやネットウヨや同程度の理解力のkojitakenなどのたんぽぽ騎士団のネット工作員、あるいは注意力や懐疑心が根本的に不足しているネットコン(ネット共産党)では理解不能で、まったく気が付かない。
この連中には記事の見出しの『小沢氏側の申し立て却下』しか目に入らないのですね。
何も『新聞の見出ししか読まない』阿呆な日本人は漫画中毒の麻生太郎元首相一人ではないのですが、折角記事に書いてあるのに読まないとは勿体無い限りである。

『わざと迷宮に誘導する手口』

新聞紙上での短い記事でも紛らわしいが、それよりも花岡信昭産経新聞客員論説委員(拓殖大学大学院教授、国士舘大学大学院講師)が日経BSに書かいた5000字近い長文記事『新聞は小沢氏を追い込めるのか』はもっと判り難く読書を迷宮に誘導する。
記事では、
>検察審査会の2度にわたる議決によって強制起訴されることになった小沢一郎氏(元民主党幹事長)は、起訴議決の執行停止や指定弁護士選任の仮差し止めを申し立てたが、東京地裁はこれを却下した。
小沢氏は行政訴訟も起こしているが、「仮処分」申請が退けられたことで、東京地裁による指定弁護士の選任が確実になった。東京地裁は第2東京弁護士会に検事役を務める指定弁護士の候補者3人を推薦するよう依頼している云々・・・・<
と書かれているが花岡氏の昔のお馬鹿記事『土井社会党党首は在日』などとは違い、何れも事実である。
ただ矢張り最重要訴訟(項目)である『小沢氏は行政訴訟も起こしている』は15文字だけの簡略な記載で、後の記事は読者が付随する一時的な『仮差し止め』の瑣末な問題点を最大関心ごとと誤解するように大きく扱っている。
長文の論説であるにもかかわらず『何を論じたいか』が判らないよう、相反する二つの主張を平気で語り、主張が支離滅裂で一貫性が全く無い。
(一応花岡氏は自分でも、「新聞は『紙』ではあるが『神』では無い」とは殊勝そうに言っているのだが)
元産経記者の花岡氏は、『このまま小沢氏が辞職しなければ、新聞各紙は『負けた』ことになりはしないか』とか、『新聞に小沢氏を追い込むだけの力は備わっているのか』と、まるで新聞社の論説の値打ち(価値観)が、小沢一郎など世俗の政治勢力の上位に位置する神聖な『神』の領域にまで突っ走っているのです。
ところが、
『政治家からその職を奪うことができるのは唯一、有権者だけである』とか、『神に代わって断罪するがごとき態度は、いかがなものか』と、代議制民主主義の基礎知識的な、正反対の正しい事も同時に書いてあるから読者は混乱する。
支離滅裂で文章の体をなしていないのですが総合すると、どうも新聞各紙に『小沢辞めろコール』を督促する内容のようです、

10月24日付け池田香代子ブログの「小沢一郎が辞職しなければ新聞は『負けた』ことになりはしないか」?!
『私では理解不能の花岡さんの仰りたいこと』とのブログの記事が、現在の小沢一郎騒動についての今のマスコミの苦しい内部事情が良くわかり実に納得がいく。
特に最後の追記の記述が秀逸です。
>【追記】
花岡サンの文章の「新聞」を「記者クラブメディア」に置き換えたら、花岡サンの言わんとするところがもうすこし理解できたような気がしました。「小沢が辞職しなければ記者クラブメディアは『負けた』ことになりはしないか」……お試しあれ。<

『尖閣騒動でも』

尖閣諸島での日本共産党(志位委員長)ですが、今回の尖閣問題ではうっかり聞いていると『右翼』『大手マスコミ』原理主義の岡田やネオコン前原の『日本政府』と同じ主張であると受け取られる主張を行っているのです。
この方針は一貫していて共産党機関紙の赤旗もそれ以外の日本の大手メディアと同じような報道姿勢風に見える。
ですから赤旗記事の『鸚鵡返し』しか出来ないお馬鹿なネットコン(ネット共産党?)程度は尖閣問題に関しては『これが護憲左翼の発言なのか。?』と首を傾げたくなるような歴史も現実も知らない右翼と同一の偏狭なナショナリズムの主張を恥ずかしげもなく繰り返しているのですから情け無い。
先の参議院選挙共産党大敗北の原因は北朝鮮魚雷による韓国哨戒艦天安沈没報道の風評被害なので、広い意味での『反共宣伝の影響』であったのですから、これに対する対策として日本共産党が『愛国心』を演出しているのでしょうか。?
今度の尖閣騒動でも日本のマスコミは全く横並びの同一記事を書く体制翼賛会状態なのですが、何と日本共産党までがこの横並びに加わっているかのような情け無い有様です。
今回の尖閣騒動は『中国側が仕掛けた』と報道されているが、経過も見れば誰にでも判るように、明らかに『日本側(前原誠司)がわざと騒動を仕掛けた』らしいのですよ。
ところが共産党は、日本のその他のマスメディアと同じに見える態度で、今度の拿捕事件の経緯や2年前の類似事件にはなるべく触れに無いように気を使って、単なる歴史問題の正しさの云々の話題に矮小化している不思議な報道姿勢です。
尖閣諸島の領有権だけに限れば日本側に分があるでしょう。
ただ、今までの(日中の両政府の暗黙の合意)『尖閣問題を棚上げする』との態度を翻して突然強硬方針に転じた日本側の問題点には、日本国内では共産党までが目を瞑って黙っているのです。
赤旗を含む全てのマスメディアが、日本側の不都合に沈黙して一切触れない『同じ態度』なのです。
しかし、共産党や赤旗が『他所と同じですよ』と主張したのでは必ず負けます。
これは自殺行為ですよ。
共産党に限らず左翼革新勢力など少数派の生残る道は『他所と同じ』ではなくて、『他所とは違います』と主張する事である。
少数派が『多数派と同じです』と主張した瞬間に、そもそもの自分自身の存在意義がなくなるのです。
この原則は政治の世界では常識で、余りにも当たり前の原理なのです。
与党だった自民党と連合した政党は破壊的カルトである公明党を例外として、それ以外の全ての政党がその後に自民党に吸収されるか消滅していることが何よりの証拠です。
共産党ですが、『うっかりすると判らない』程度に実は微妙に違うのですよ。
志位共産党委員長のこの『うっかりと聞いていると』の部分にこそ本当の真実『本音?』が隠されているのですが、上記の小沢氏側の議決取り消し訴訟の問題点の『一時的な執行停止』と同じで、探すのが難しい。
志位さんですが、
『菅政権の今回の対応ひどいが、もともと尖閣諸島の問題を「あいまい」にしてきたのは、歴代の自民党政権だったから、突っ込みきれない』
とか、
『歴代政府は、1972年の日中国交正常化以来、本腰を入れて日本の領有権の正当性を主張してきたとはいえない』と語っているのですよ。
この志位発言(主張)は、実質的に当方のブログ『逝きし世の面影』で連載している尖閣騒動に関する記事の趣旨と全く同じなのです。

ところが困ったことに当ブログ記事のように、この歴代日本政府が行ってきた尖閣諸島棚上げの『曖昧』さの具体例には、まったく『一言』も言及していない。
ですから、漠然と臭わすだけの抽象論(一般論)だけで、具体的な事例は一言も言わないので、自分の言っている『真意』が全く相手(有権者)には伝わらない仕組みですね。
それ以外は大手一般マスコミや日本の政府と同一の主張であるのですから、歴史や外交に余程精通していないと真意が誰にも理解できないが、一部の学識経験者だけではなくて多くの一般市民を対象とする世俗の政治の世界では、これでは駄目でしょう。

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5 コメント

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根本的に (疑問に思う人)
2010-10-26 12:38:06
なぜ、たかだか小沢一郎一人にここまで大騒ぎするのかが、実に不思議でならない。そんなに都合が悪いのかとしか思えないですね。私は、小沢一郎をあんまり信用できないのですが、どうもそれとこれとは別なのに、全てがごちゃ混ぜになっているような。と云う様な事は、少し考えれば思いそうなはずなのですが、世間ではどうもそうではないみたいなので不思議ですね。私が変なのかなあ。それと、拓殖大学ですが、こんな教授ばっかですね。正論やら産経にも、よくここの大学教授が出ていますが、正直な話、これで教授をさせてていいのかと思うんですが。民主党は全て悪だとか、中韓には強硬姿勢をとか、全然アカデミックじゃない。やはり、大学のレベルと教授の質は、相関関係があるんでしょうね。
返信する
マスコミ総がかりの不思議 (宗純)
2010-10-26 17:22:39
疑問に思う人さん、コメント有難う御座います。

この小沢一郎の検察審査会強制起訴ではマスコミ各紙が全紙社説で取り上げる大騒動。
10月5日付各紙の社説では産経、朝日、毎日の3紙は『見出し』で辞職を迫るマスコミとは思えない程の異様な入れ込みようです。見出しを並べると強硬な順番に、
1・産経新聞  潔く議員辞職すべきだ 「形式捜査」検察はどう答える
2・朝日新聞  自ら議員辞職の決断を
3・毎日新聞  小沢氏は自ら身を引け
4・日経新聞  「小沢政治」に決別の時だ
5・読売新聞  小沢氏「起訴」の結論は重い
と不思議なことに何時もなら産経に論調が近い読売が一番穏健意見であるのですね。
朝日は産経と同一歩調で小沢一郎の党代表選挙出馬では『開いた口がふさがらない』とのネットウヨかと勘違いしそうな最過激なタイトルの社説を書いていました。
まあしかし、強弱の違いが若干あるだけで論調そのものはまったく同一です。
共産党の赤旗が小沢一郎批判記事を書くのは今までの政治的な経緯で理由が判り易いのですが、この商業新聞が全て横並びで『小沢バッシング』に走る様は異様で見苦しいですね。
この異様なマスコミの有様を見て 『世間の小沢叩きに共産党が同調している』と見る、あわてものの護憲左派もいるのですが、これは物事の順番が違い共産党の場合は何十年も同じ主張であるのですね。
この党に『世間の潮流に合わせる』とのポピュリズムの部分が少しでもあれば選挙でももう少し勝てるのですが、これがまったく無いから今のように負けるのです。
それにしても菅民主党政権が無能であるのは判るが、だからといって一部護憲左派の政治ブログでの小沢一郎の扱いは、最早『神』救世主)の領域でこれには流石に溜め息が出ますね。
マスコミ各社の品位も論理も無い小沢たたきにも鼻白む思いですが、小沢信者の度がすぎた入れ込みようにはもっと脱力してしまう。
この現象は何故でしょうか。?
小沢一郎ですが、首相になってオオバケしてくれる可能性も有りますが、今までの政治家小沢一郎は決して庶民の為の政治を目指していたとは言い切れませんよ。
過去の言動だけに限れば菅>鳩山>小沢なのですが、結果はごらんの通りの悲惨な有様。
小沢全面支持の護憲派ブログ諸氏の論調ですが、別に私は反対している訳ではないのです。
『そのようになってくれればどれ程良いか』と思っているのですよ。
ただ可能性として『低いであろう』と考えているのです。
小沢首相が日本国を立て直す可能性のパーセンテージですが、小沢待望論の諸氏の1年前の麻生政権下での民主党待望論と同程度では無いでしょうか。?あの時の『待望論』も凄まじかった。
『政変』さえ出来れば全ては薔薇色であるかの様な印象でしたね。
確かに政変で良くなった部分も多少はあるのですが、自民党時代と全く変わらない部分の方が多くあるのですね。
今の護憲左派ブログでの小沢待望論とは、実はこの1年数ヶ月前の民主党政権待望論の『失望』の裏返しではないのでしょうか。?
期待した分『可愛さ余って憎さ百倍』、その反動が大きいのですよ。
私は民主党新政権にそれ程期待していなかった分、失望も小さく総合的な評価では(過去の自民党政権と比べれば)『よくやっている』なのです。
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もえおじさん、コメント有難う御座います (宗純)
2010-10-27 10:38:36
折角送って頂いたコメントですが、塵コメントを削除する心算がうっかり間違って消して仕舞い、大変失礼しました。

小沢一郎騒動ですが、これほど全てのマスメディアの論調が『小沢一郎たたき』で一致すると流石に異様だとネット空間では大問題に成っている。(小沢支持が8割)
この小沢支持のインターネット世界以外の、メディア報道しか接していない人には、逆に『小沢一郎は悪い』が8割という正反対の状態ですが、
このメディアしか情報源が無い層では『今のマスコミが大政翼賛会状態の何処を切っても金太郎飴』である事実自体が理解している風には見えないのですよ。
ここが矢張り一番の問題点では無いでしょうか。
何故なら65年前のホンモノの大政翼賛会時代では、当時の庶民はそれが『大政翼賛会』である事実を知っていたのですよ。
ところが今の日本のネット情報を知らない市民層ですが、記者クラブという名の横並び構造で金太郎飴情報だとの認識が無いのです。
これは矢張り恐ろしいですね。

この問題点は尖閣問題でも同じことが言えて、
日本共産党までがこの横並びに加わっているかのように誤解されるような不思議な報道姿勢なのです。
仰られているように尖閣騒動の狂言回しが前原で、黒幕はアメリカである可能性は十分にあると思います。
何故ならこの騒動で日中双方が損をしており、得るところが何も無いのです。
前原外務大臣の21日の『尖閣棚上げは中国側が勝手に言っているだけである』との歴史を無視した発言に対しては中国側が反発しているのですが、26日には自民党議員からの質問趣意書に対して前原発言を追認する閣議決定がなされて答弁書が作られるそうですが、これでは丸っきり02年の小泉ピョンヤン訪問の日朝会談後の対北朝鮮のときの外交姿勢と同じで、相手に喧嘩を売っているのですよ。
その後全面鎖国(経済封鎖)に成ったのはご存知の通りですが、日中ではまさか其処までは行かないでしょう。
この問題では右翼の西部 邁が『尖閣列島は日本固有の領土では無い』『今まで日本が確実に実効支配しているとの行為をサボってきた』と一番まともな見解をだしていますね。
これまでのこの問題点に限れば西部と私の意見はまったく同一です。
違うのは将来の対応だけ。(西部は自衛隊の配備を主張しているのですが)
基本的に尖閣列島は無人島で100年ほど前までは誰も利用した実績が無いのですが、
歴史的に見ると日本には分が悪く、中国側文献には何百年も前から出てくるが日本側は中国側の文献からの引用程度でそれ以外では無いのですね。
理由は当時の航海術では中緯度のこの地帯は海流や風向きが恒に西から東に向かっており中国(明)からの琉球行きには尖閣の側を必ず通る航路標識なのですが、逆に琉球からの中国行きは北側に大きく迂回していたので尖閣は通らないのです。
ですから歴史的な名前は、中国側の釣魚島群島が正しいらしいのですよ。
尖閣諸島の日本名の由来が日本古来のものではなくて、実は19世紀末の明治時代にイギリス海軍の航路の為の海図測量時の名前のピナクル・アイランドの直訳であるのですね。
ピナクルは教会の尖塔のことですが、それが日本名の尖閣の由来で、それ以前は日本でも中国名の釣魚島で呼ばれていたのですね。




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マスゴミ (疑問に思う人)
2010-10-27 12:29:39
結局のところ、日本にはジャーナリズムがないんですよね。皆横並びで報道する。リテラシー云々以前に情報が画一的すぎて、どうにもならない。しかも、マスコミに対する信頼率が異常に高いですしね。マスコミは既得権益である記者クラブ制度を廃止してはどうか。普段利権叩きをしてるのだから率先垂範してもらいたいものです。そもそも、画一的なのっておかしくないかと思うのが普通の感覚なのですが。
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日本独自の素晴らしい?!制度 (宗純)
2010-10-28 11:02:25
疑問に思う人さん、コメント有難う御座います。

『記者クラブ』ですが、マスコミ関係者にとっても普通の一般市民にとっても自分が生まれた時から有り、しかも非常に有効で便利でもあるので『世界の何処にも無い日本独自のもの』だとの認識が無いのですね。
記者クラブが日本に存在しているお蔭で、色々な利権や便宜が図られて、しかも新聞記者としては寝ていても自動的に記事が手に入るのですから此れほど便利な制度は無いので、関係者が自主的に廃止することは無いでしょう。
基本的に記者クラブには数々の利権(利点?)もあるのですから、これを廃止すると長野県知事の田中康夫のようにマスコミ側(信濃毎日)の反撃が執拗で執念深くて悪質です。
連日地元紙にスキャンダルが報道されるなかで選挙戦に突入する。
これでは幾らなんでも田中康夫のような有名人でもこの状態では選挙では勝てない。
日本以外の世界では絶対に無いが、
この記者クラブのような不思議な利害関係者の談合組織的な『関係者みんなが得をする制度』というのは日本には色々とあるのですね。
戸籍や「コウバン」という日本独自の優れた制度もあるが、その仕組みが素晴らしい効果を生みすぎる恐ろしい制度もある。
例えば『代用監獄』です。このお蔭で犯罪を犯した悪人は全員が自白するので社会全体の秩序が保たれる仕組みなのです。
いま検察の問題が世間を賑わせているが、世界一強大な日本の検察権力についての解説は為されていないが、
日本の検察制度が極めて検察に有利に造られていて幾らでも冤罪が生まれる構造になっている最大のものは『起訴権の独占』や裁判での証言に勝る『検察官調書の絶対性』も大きな要因ですが、それ以上に『最良証拠制』がある。
我が日本国では、捜査段階で集められた膨大な証拠や証言の内で検察官が恣意的に有罪の為に必要であると考える『最良証拠』だけを裁判所に提出すれば良いのですね。
捜査権は、ほぼ捜査機関が独占していて裁判で弁護側には検察調書ぐらいしか手に入らないのですから、99・9%もの高率で有罪に成るのはある意味当たり前であるのです。
『真実は何か?』との視点ではなくて、検察官は被告の無罪を証明する証拠・証言は意識的に無視ないしは隠蔽して裁判での勝ち負けをゲームの如く扱うのですよ。
過去の冤罪事件では検察調書に不自然な欠番があり弁護側が追及して証拠を出させて無罪になった例や、松川事件の諏訪メモのように関係者が存在を知っている無罪の証拠を検察側が隠蔽し裁判所の開示命令で冤罪が明らかになった等の数々の不祥事がある。
村木厚子氏の裁判でも地検特捜部の検事の証拠の改竄は咎められて捜査した主任検察官が逮捕されたが、村木氏の無罪の証拠の存在を知っていた公判部の検事には何のお咎めもないのですよ。
しかし無実の証拠の存在を知っていながら裁判で有罪を論告した公判部の検事こそ裁かれるべきであると思いませんか。?
証拠を故意に弄って『有罪にしようとした』検事もたしかに悪質であるが、
より以上に、無罪の証拠や証言を意識的に隠して(無視して)『有罪にしようとした』検事こそ、この事件の主犯です。
ところが日本には検察・警察に証拠の全面開示の義務は無いのですから、この悪質検事は決して裁かれることはない。
正義は絶大な権力を持つ検察・警察の匙加減一つで如何にでもなるのですから恐ろしいですね。
日本では検察官に『神』に匹敵する権限を与えているのです。
その『神』のごとき検察・警察と組織的に記者クラブで癒着しているマスコミが一般社会に対して、『神の如く振舞う』のはある意味では当たり前の現象であるでしょう。
日本国では古来から狐憑きなどの動物の憑依現象が一般的だったのですが、欧米社会ではこのような例はまったくなく憑くのは『神』か、あるいは『悪魔』なのです。
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